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[0]ことはじめ

「たんか」と打ち
「単価」と変換される今日
    三十一文字(みそひともじ)と
               戯れんとす


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仕事は嫌いじゃない。
今のIT系インストラクターの仕事は向いていると思うし楽しい。

お客様に、効率的で効果的な間違いのない説明書を提供する。
上司に、効率的で効果的な間違いのない報告書を提出する。
後輩に、効率的で効果的な間違いのないマニュアルを残す。

根っからの真面目さと責任感から目の前の仕事に没頭した。そして期待通りの成果をあげ、時には期待以上の成果をあげた。

大きな目標を達成した後、満足感や幸福感はしばらく続いたけれど、また、なんだか何か足りないような焦りに似た気持ちにじわじわと浸食された。

大きな目標をクリアし続けないと、私は幸福感を得られないのだろうか。
出世やキャリアアップには興味はなかった。
資格取得の勉強もしていない。
だけど恋愛に夢中にもなれず、婚活も中途半端。
なのに仕事中心の生活を送っていることに、ふと違和感を感じた。

私って一体何が好きだったんだろう。

子どもの頃、好きで時間を忘れて夢中になっていたことを思い出してみることにした。

幼稚園の頃からお絵かきが好きで、キレイなお姫様を夢中で描いていた。いくらでも描けた。
図工や作文や書道も好きだった。
小学校高学年くらいからは、プリントの裏に鉛筆でストーリー漫画を描いて友達に見せて楽しんだ。

そして中学の時の宿題を思い出した。
「自主勉強ノート」という宿題だ。その日の授業の復習でも翌日の予習でも、日記でもなんでもいい。内容を問わずページを埋めればページ数だけが評価されるという、今思うとなんともザックリした仕組みの宿題だった。
経緯は思い出せないが、私はそれを毎日2ページ以上やるという目標を立てた。

1ページはその日の復習。
でも、2ページ目は大抵ネタ切れになる。
そこで日記を書いてみるが、さすがに大学ノート1ページを埋める量は書けず、せいぜい10行程度。手も疲れて書くのが面倒になる。
そこで中学生の私は知恵を絞った。

短歌や詩なら、少ない文字数で1ページ埋まる!

すらすらと書ける日もあれば、
なかなか筆が進まず、夕食中も考え続けている日もあった。
でも、浮かんだイメージにピッタリの言葉を探すのは、苦しくもあり楽しくもあった。
動機はかなり不純だったが、時々先生にも褒められた。

大人になって、仕事でリーフレットや説明書をたくさん作成した。
友達に頼まれてウェルカムボードを作ったり、祝辞を考えたりもした。
知人のお店に飾る水彩画を何枚も描いたこともあった。
でも、自分の感性を表現するためだけに、自分のためだけに、創作をしていなかった。
私は、自分の感受性にフタをしていた。

そうだ、頼まれたからでもなく指示でも命令でもなく責任感からでもなく、私のためだけに創作しよう!文字と遊ぼう!

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