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MIU404 プロット分析 第1話

MIU404というドラマを観た。今更?
ただ観るだけでは勿体ないので、シーンの移り変わりなどを全部文章化してみた。参考までに。

プロット


志摩一未(しまかずみ)が、車内で桔梗ゆずるによるMIUの記者会見をスマホで見るシーンから始まる。 高揚感のあるBGM。ネクタイを結び直す星野源演じる志摩一未。いいねぇ。格好いい。

部隊が増員される機動捜査隊は、刑事部所属のMIU(Mobility Investigate Unit)である。 ここに第四部機動捜査隊が追加されるとのニュースだった。 第一機捜から第三機捜までおよそ300名のメンバーがいるとのこと。 このライブ中継でのコメント欄で「美人すぎる隊長」との暇人コメントが流れている。
一般人には知られていないが、機捜がいない現場は殆どないらしい。
この記者会見を使って、MIUの概要を説明した。

会見が終わり、警視庁本部の廊下を歩きながら会話する桔梗と、刑事部長の我孫子豆治のシーン。
「これで承認していただけるんですよね?」「今のままでなんとかならない?」と桔梗と我孫子の会話。桔梗は各機捜のヘルプのための臨時部隊を作りたいが、我孫子は人員が足りていないと突っぱねるばかり。
我孫子は刑事部長を担当しているので、MIUこと機動捜査隊が所属する部の最高役員である。
「予算案も運用計画も全て提出しました。隊長は私(桔梗)が1機捜と兼任。これ以上何をすれば承認してくれるんですか?」「許可は出た。だが、条件も出た」という会話。「また条件…」と呆れた桔梗が提案したものは、九重世人を第四機動捜査隊に加入させるということ。
この九重世人は、警察庁の九重刑事局長の息子である。

シーン切り替わり、警視庁本部の玄関ロータリー。志摩が待機している車に桔梗が乗車して、ドライバーとして志摩が芝浦警察署まで車を回す。
「ネットで美人すぎる隊長って騒がれてましたよ」「暇人ね…。今度、美人すぎるっていう人がいたらこう言ってやりなさい。顔で隊長になってないってね」「はい…」

高速で芝浦警察署まで移動するシーンが入る。

車が芝浦警察署に着くと、そこには班長・陣馬耕平の姿があった。陣馬は過去に志摩とコンビを組んでいたらしい。
「ついに始動か!」と意気込む陣馬に「またよろしくお願いします!」と固い握手をする志摩。しかし、彼らの熱意とは裏腹に桔梗は「あなたたち、コンビじゃなくなったから」との一言。

九重世人が第四機動隊に加入して、陣馬とコンビを組まされることを知らされた陣馬と志摩。
「じゃあ僕の相方は誰になるんですか!?」と桔梗に聞く志摩。

候補段階で落とした奥多摩の伊吹藍と相方を組むことが決まる。
伊吹の評判を色々な警察署を巡りながら聞き回る志摩だが、全員口をつぐむばかり。 唯一得られる情報が「足が速い」とのこと。

一通り聞き込みを終えて芝浦警察署の分駐所に戻ってきた志摩は、九重に会う。「第4機捜(仮)」と書かれている紙を見て「だったら、第4機捜隊分駐所(仮)」と書くべきでは?と真面目そうに意見を述べる九重。可愛げのない新人隊員って感じがする。面倒くさそうにあしらう志摩。

そこに現れる陣馬。「今日は2組とも第1機捜のヘルプ」と言って2人に無線機を受け渡す。「僕の相方(伊吹)はどこですか?」「もう行った」「早いな…」
自分勝手でどんどん先に進む伊吹の行動が描かれている。

車が置かれている地下に行くと、そこにはタイヤを確認している伊吹の姿があった。ここで初めて、綾野剛が演じる伊吹藍が登場。

志摩が挨拶をしても飄々としている伊吹。「道に慣れたいんで僕が運転します」と伊吹が鍵を取って運転を始める。奥多摩時代は自転車か走りで移動していたから都内での運転は8年ぶりとのことだった。ここで志摩と伊吹の部隊名が「機捜404」であることが分かる。

同時平行で別の第四機捜の車を運転をする九重と陣馬。陣馬が「運転上手いねえ」と褒めるが、九重は「気を使って意味のない会話をしなくてもいいですよ」と突っぱねる。態度が悪い新人隊員である。

シーンは伊吹が運転する404号車へと戻る。煽り運転を受ける404号車。 カッとなった伊吹はドリフトを効かせて煽り運転してきた車を止める。 赤い車内からは水島と名乗る半グレが出てきた。口論になる伊吹と水島。

それを横目で見ながら、志摩は水島の煽り運転で転んでしまったお婆ちゃんのヘルプに回る。 「孫のために買ったステッキを落としちゃったの…」と困っているお婆ちゃん。水島と伊吹の口論が激化しているのを見て、一度お婆ちゃんを放置して伊吹のサポートへ。

口論は激化したまま、他部隊のサポートを受ける水島ら。陣馬も車を飛ばしてくる。 「第4機捜だよ」と口論のなかで口をこぼした伊吹の動画を撮るYouTuber。 口論を止めたのは、「ドラレコ付いていますけど、良かったら確認してもいいですか?」という志摩の一言だった。ここで志摩の観察眼の高さが描かれる。

口論は一通り終わって、道端に落ちていたお婆ちゃんのステッキを拾う志摩と伊吹。おばあちゃんはどこかに消えていた。
「あんたが道を譲っていれば転ぶこともなく、誰かに渡すはずだった大事なおもちゃも落とさなかった」と伊吹を叱責する志摩。責任を取って墨田区警察署に届けろ、との指示を出す。

シーン切り替わって、第四分駐所へ。「こいつ マジでただのヤンキーですよ。隠れヤンキー。しかもマウント取らないと死ぬ病に侵されています」と丁寧に伊吹のキャラ説明をする。 陣馬はそれに対して「だったら簡単だよ、マウントを取り返せばいい」と茶化すが、その後「体調はお前に一任すると言っていた。伊吹が機捜隊員としてやっていけるかどうか、適性がなかったら秋の異動で奥多摩警察署に送り返す」とのこと。「桔梗はお前(志摩)の見る目を買っている。今でもな」と鼓舞した後に、機捜うどんが茹で上がってみんなで食べ始める。
せっかく食べ始めたところで、緊急の捜査依頼が飛んでくる。

墨田区管内で重傷傷害容疑が入電した。曳島1丁目2番3号先の路上で通行中の男性が男に殴打されて転倒したらしい。
せっかく茹でたうどんだが、放ったまま部屋を出る。
急いで出動しようとした伊吹だが、志摩は「俺たちは戸締りをしてから行く」と伊吹を止める。 「いや、盗むやつなんていないでしょ、警察署のなかに」「規則だ。分駐所を離れる時は鍵をかける、車を離れるときは鍵を抜く」
「はぁ〜、もしかして規則にがんじがらめになっちゃう頭硬いタイプ?」「規則は必要だからある」「おっけ〜w」との会話。テキトーに伊吹がチェックしたあとに、なぜか機捜うどんが意味ありげにアップで映される。1話のなかでは伏線にならなかったけれど…なんだろうか。

現場に着いた第四機捜隊たち。被害者はインドカレー店を出たところでいきなり頭を殴られた。
「なんか付いてる。取れた」「ありがと」という会話のなかで、ぼやぼやと周りを見ている伊吹のフードに、志摩は録音機を仕込んだ。

シーン切り替わり、千砂(孫)が一人で交番に歩くシーン。「どうしたのかな、一人?」「ばあちゃん、いなくなっちゃった」との会話。今日の午前中で倒れたお婆ちゃんの孫であることが、リュックにあるプリキュアのマークで判明する。

シーンはインドカレー店の前に戻る。聞き込みを行ったあと、犯人の動向を考える第四機捜査の4人。「犯人の前足(ここまでの経路)は?」「わかっていないそうだ」。 聞き込みをロクにしないでヘラヘラしている伊吹を怒る志摩。その後、志摩が自分の推理を話す。 聞き込みのなかで「なんかの鍵と小銭入れだけ持ってきている」との証言から、すごく近くに住んでいるか、車で来ているから鍵を持っていると予想。 いつも手ぶらなのに、犯人が被害者を殴打してポケットからモノを盗んだということは、鍵を盗んだことになる。この辺りでパーキングは1カ所だけで、犯人が逃げた方向にある。

おそらく車の鍵を盗んだと推測する志摩。推理を聞いて「今でも一応優秀なんだなぁ…」と感心する九重。「さっきの聴取の内容、報告書にはちゃんと書きます」「大体覚えているんで、記憶で」「記憶を過信するな。記憶にはバイアスがかかる。」「バイアス?」「電話の会話は事件に関係ないと見立てたあんたが記憶に基づいて文字に起こせば思い込みで話が曲がる。無意識のうちに」「ふ〜ん。じゃあどうする?」と言って、伊吹のフードから録音機を取り出す志摩。

「報告書書いたら返してください」「勝手に録ってたのかよ…信用ねえなぁ」「ああ、ないですよ。俺は自分も他人も信用しない」と吐き捨てる志摩。過去に何かがあったことが匂わせられる。

パーキングに異動した志摩と伊吹。さっそく、パーキング内で午前中に煽られた水島の赤い車を見つける。鍵が空いていたので手袋をつけて中を開けると、そこには血痕とドライブレコーダーが抜き取られた跡があった。バックミラーにはマリファナのストラップがつけられている。
さっそく警察署に戻って、刑事部に事の顛末を報告する志摩。午前中の404号車のドラレコ映像を見せながら、何があったかを説明。 志摩の仮説では「恐らく犯人は煽られたことに腹を立てて犯行に及んだ」との推測をした。 「あとはこちらで」と簡単に刑事たちへの引き継ぎが終わってしまった志摩たち。
「ん…?終わり?」とキョロキョロと辺りを見渡す伊吹。「逮捕まで手伝ってくれって言われる場合もあるんだけどなぁ」「やりがいは?機捜のやりがい」「これが仕事。職務」「そんなんじゃやれないっしょ。警察って命懸け。それなのに給料高くない。捜査一課なんて言ったら四六時中捜査に明け暮れて家にも帰れない。それでもなんでやるのかっていたら正義感。犯人を捕まえたい。なのに機捜はその前で終わる。張り合いない!」と畳み掛ける伊吹。
これに対して志摩は「そういう仕事。当番勤務は24時間。その間にできる限りを尽くして検挙率を上げるためのパーツとして動く」と吐き捨てる。それに加え「あと1つだけ言わせてもらう。俺は自分のことは正義だと思っている奴は、一番嫌いだ」と釘を刺す志摩。描写は雨が降っている車内。きっと、過去に何かあったんだろう。

車で分駐所に戻ろうとしたタイミングで無線が入る。警視庁から各局へ、墨田署管内で83歳の女性が行方不明になったとの連絡。 午前中のお婆ちゃんのことだと悟った伊吹はすぐに現場に向かう。

千砂(お婆ちゃんの孫)が待っている警察署に向かって事情を聞く。 買い物に行っている最中に孫が歩き疲れてしまい、お婆ちゃんだけがおもちゃ屋さんに行って買い物をしてくれるとのこと。しかし、いつまで経ってもお婆ちゃんが帰ってこないので不安になった孫が交番に来たそうだ。

すぐにそのおもちゃ屋さんに向かう志摩ら。おもちゃ屋さんの店長は「お婆ちゃんは確かに魔法使いの杖を買って行ったが、すぐに帰ってきてもう1つ欲しいと言った。無くしてしまったとのこと。しかし在庫を切らしていたので、他のお店を紹介したらしい。
雨降るなか、車内に戻る志摩と伊吹。伊吹はおもちゃの杖を振り回して遊んでいる。 ずっと機捜の業務に腑が落ちない伊吹だが、404号車の横を通った白い車を見ると「今の犯人じゃない?」と志摩に聞く。志摩は車種は一緒でもナンバーが違うという。

シーン切り替わり、桔梗の隊長室へ。隊長室に映像調査やサイト管理を行う糸巻が入ってくる。 雨はこのときに止む。糸巻は、警視庁のサイトが「美人すぎる隊長」の一件でサーバー落ちして404 Foundエラーが出ていることと、特派員 RECを名乗るYouTuberが昼の伊吹と水島の口論をYouTubeに投稿している旨を伝える。「第4機捜なんて部隊は存在しない。これは何かあるんじゃないか!?」というREC。

そのまま第4機捜の分駐室に向かう桔梗は動画を突きつけて、伊吹を叱る。 「じゃあいっそのこと第4機捜を作ればいいじゃないか」という伊吹の提案に対して「あくまで他部隊のヘルプを任すだけだから、名称も仮なの。解散したらどこかの機捜に入るか、元いた部署に戻るか」とのこと。
とにかく、機捜の印象を下げないように、と怒られる。 ついでの報告として容疑者の白いナンバーが偽造だったことがここで判明。

伊吹はおもちゃ屋の前で聞いた車のエンジン音が、煽り運転の際に聞いた車のエンジン音と同じことを思い出して、今すぐ緊急配備で捕まえないと、と言い出す。
これに対してついに堪忍袋の緒を切らした志摩。「緊急配備までして間違いだったじゃ済まないんだよ!」とブチギレてゴミ箱を蹴る。「俺たち警察は権力をもっているからこそ慎重に捜査しなければならない」。そのための規則でそのための捜査手続きだ。奥多摩の警察署から来た素人が野生の勘だけでしゃしゃるな、と怒る。

「規則は破れないからルール内でやる」と決めて、第四機捜だけで朝の9時まで捜査勤務に当たる。色々な防犯カメラの情報をもらって、糸巻に検証を願う志摩たち。

捜査の途中、車を止めた会話シーンで「奥多摩時代に、犯人に傷害を加えたっていうのは本当か?」と伊吹に確認する志摩。「あまりにもクソだったから拳銃まで抜いた」とヘラヘラ話す伊吹。
「日本の警察官の9割が引退まで拳銃を抜かない。撃たないのではなく、抜かないのだ」と説明する志摩。

朝方になって、調査を続ける第四機捜。九重・陣馬の車の横を白い車が通る。 同時に、志摩らの車の横にも白い車が。双方で追い詰めるが、犯人の車は九重の方だった。
九重と協力しながら犯人に追いついた志摩らの車だが、一切止まらない犯人の車に衝突させられて、廃車になる。車が動けないので「足が速い」伊吹が走って車を追いかける。

ついに行き止まりで追い詰めた伊吹。焦った犯人は近くの倉庫に入って隠れる。 スパナーを投げつけるなど、本気の抵抗を示す犯人。 「今の当たったら死んでただろ」と激怒する伊吹は、銃を抜いて犯人を降伏させる。

そこに現れた志摩。「銃を下せ」と命令する志摩だが、実は伊吹が持っていたのは昼のおもちゃだった。志摩は伊吹を殴ってから、すかさず犯人を拘束。 拘束したところで、EDの米津玄師『感電』が流れ始める。

「よかったな、誰かを殺す前に捕まえて」と犯人に言う伊吹。こいつもこいつで過去に何かあったんだろうな。頭脳派と野生派、まったく違う2人が「過去に問題行動を起こした」という共通点で第四機動捜査隊という辺鄙な仮組織に飛ばされて、凸凹コンビながら捜査をしていくストーリーですね。
糸巻が無事にお婆ちゃん(西口のりこ)を見つけたとの連絡が入って、EDの米津玄師『感電』がサビを迎える。

無事に事件は解決し、犯人の会社はハーブと称してマリファナを売っていたことがわかる。 1日で廃車にしたことを怒る桔梗だが、「次はない」と忠告して解散に。

最後に志摩と桔梗は部屋に残って、伊吹に機捜の適性があるかどうかを聞く。 志摩は無事に合流したお婆ちゃんと孫を見ながら、安堵する伊吹の表情を思い出す。
「機捜っていいな。誰かが最悪な事態になる前に止められるんだよ。ちょーいい仕事じゃん」と言っていた伊吹を思い出し「ひとまず 保留でお願いします」と言って終わる。

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