【超短小説】いいわけ【500文字以下】
誰が最初に言い始めたのだろう。
人間が感情持ったときからなのか、言語を使い始めたときからなのか。
言い訳をするな!
学校の先生や、自分の両親、テレビの中の名物司会者などがよく口にする。
後ろめたいと思いながらやってしまったこと。
よかれと思ってやったこと。
誰かを思い、勇気を振り絞って告白したこと。
自分がやるすべてのことにそれは付きまとってくる。
それを多くの人達は一蹴し、時には責めたて悪者のように扱う。
何かをやろうとするとき、また何かを止めようとするときにそれは訪れる。
大抵それは、悪い結果を覗かせる。
そして自分はそれに身を寄せ、それのせいにしてしまうのだ。
、、、だから
、、、だって
、、、なければ
これはそんなに悪いことなの?
自分は何事にも自信が無いことを知っている。
いつもいいわけを、考えている。
やらなければいけない、いいわけ。
やらなくていい、いいわけ。
そのいいわけを、
良い訳に、したい。
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