『Oculus Quest 2』を開封&レビュー【購入の判断材料に】
こんにちは、なでしこ大和です⚔
今回は、2020年10月13日発売の新型VRゴーグル『Oculus Quest 2(オキュラスクエスト2)』をレビューしていきます。
「Oculus Quest 2が気になってる」
「初VRなので不安」
「初代Questから買い替えようか迷ってる」
という人に向けて記事を書きました。
やはり、買ってからの後悔はしたくないですよね。
ぼく自身、実際にOculus Quest 2は購入済みで、初代Questも2019年から所有しているので、生の感想を伝えようと思います。
Oculus Quest 2購入の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください👼
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1-1 Oculus Quest 2はこんな感じ(開封)
Oculus Quest 2を購入するとこのような箱に入って届きます。
初代Oculus Quest 1の箱と比べると横長になりました。
黒から白へと明るいイメージに変わったのが印象的です。
裏面を見るとOculus Quest 2対応タイトルが紹介されていました。
どうやら国によってタイトルの種類が異なるらしく、日本向けに販売された箱にはKizuna AI、リトルウィッチアカデミア、スペースチャンネル5などの国産タイトルが掲載されています。
外装を外し、箱を開けると中身はこのようになっています。
中身をすべて取り出すと、付属品はこのようになります。
・Oculus Quest 2本体
・Touch コントローラ(単3電池入り) ×2
・ヘッドセットケーブル(両端Type-C)
・ACアダプター
・メガネスペーサー
・説明書類 ×2
次にOculus Quest 2本体を見ていきます。
1-2 Oculus Quest 2の本体紹介
Oculus Quest 2はきれいな白色をしています。
初代Questからの大きな変更点として、ゴーグル表面の素材がファブリックからプラスチックに変更されています。
これによって「安っぽく見えるかも」という懸念点がありました。
しかし実際に触ってみると、完全にツルツルしたプラスチックではなく、石灰石のような極小のくぼみが無数にあるため、安っぽい印象はありませんでした。
手に持ってみると初代と比べてかなり軽く感じます。
サイズも一回り小さくなっていることもあり、Oculus Quest 2の重さは従来の571gから503gに10%以上の軽量化が施されています。
これにより、VRゴーグル装着時のストレスや首の疲れが緩和されます。
本体の左側にはUSB Type-Cケーブルの穴とイヤホンジャックがあります。
右側には電源ボタンがあります。
初代Questには両サイドにイヤホンジャックがありましたが、Quest 2は左側のみとなっています。
個人的には片側のイヤホンジャックしか使ったことがなかったので大きな変化には感じませんでした。
極力パーツ数を減らして低価格化の努力が見受けられます。
本体右下には音量調節ボタンがあります。
IPD調整機構はゴーグル内側へと移動しました。
IPDとは目と目の距離(瞳孔間距離)のことで、人によって異なります。
自身のIPDに合わせてゴーグルのレンズ間の距離を正しく調整することで、画面のぼやけやVR酔い・眼精疲労などの低減に繋がります。
Oculus Quest 2はゴーグル内側の真ん中あたりに物理的なIPD調整機構があります。
直接レンズを手で動かすことで3段階(58mm / 63mm / 68m)に調整できます。
初代Quest1のIPDは56~74mmの間をスライドバーで自由に調節できたことに比べると、Quest2は劣化していると言えます。
(スライドバー式にするとおそらく値段が跳ね上がる)
それでも、ほとんどの人には問題なく使えるように設計されているようです。
引用:moguraVRより
個人的には問題なく遊べたので一安心ですが、中には合わなくなった人がいてもおかしくはないと思いました。
フェイスクッションはスポンジのような素材でした。
やや安っぽい感じはありますが、プレイに支障をきたすことはありませんでした。
慣れたら何も感じなくなりました。
スピーカーの位置はストラップ両サイドの根元に移りました。
初代Questと比べて音響がかなり立体的になったと感じます。
ストラップはゴムバンドでできています。
軽量化されたとはいえ、前面に重さが偏っているデザインになっています。
そのため、装着していると目の下あたりが集中して圧迫され、ゴーグルの跡が残りやすいです。
別売りのEliteストラップを装着すると快適性がかなりよくなりました。
新型のTouch コントローラは、グリップ部分が曲線形になっています。
初代Questのコントローラと比べて、手のひらの形に自然にフィットします。
「コントローラを(意識して)握ってる感」がかなり緩和されました。
親指まわりのスペースが広がっており、ボタンの配置に余裕があります。
ボタンのとなりに親指を置くためのスペースもあります。
(このスペースやボタンに触れるだけでVR空間上の手の形が変わります)
新型コントローラは初代と比べてサイズが大きくなっているも、重さはほとんど変わらないと感じました。
ちなみにコントローラは単三電池一本ずつ(合計2本)で動きます。
コントローラには最初から電池がセットされており、ゴーグル本体も充電された状態だったので、買ったらすぐ遊べるようになっていました。
(けっこう嬉しい)
それでは実際にOculus Quest 2を起動してみました。
1-3 映像がかなりキレイになってる
Oculus Quest2を使って最初に出た感想は「初代よりメチャメチャ鮮明に見える!」でした。
ゴーグル本体の解像度が高くなっているのと、Quest2向けのアップデートがあるおかげで、同じゲームでも見違えるくらいキレイになりました。
特に、スクリーンドア効果(ピクセルの隙間が目立って画面に網目のような模様が見えてしまう現象)がかなり改善されていたのがかなり嬉しいです。
引用:moguraVRより
初代Questを遊んでいた頃は、網目がけっこう目立っていたので
「本当はきれいなんだろうな…」という感じに脳内補完していましたが、
Quest2は脳内補完しなくてもかなり鮮明です。
さすがほぼ4K解像度。
また、レンズの段差感がかなり細かくなったと感じました。
最終的に目に入る情報がより自然になりました。
段差感のイメージ
視野角は公開されてないものの、初代Questよりも極わずかに狭まったと感じました。
(しかし、後日に改めて比べると同じ視野角に見えました)
どちらにせよほとんど違いはないでしょう。
また、ディスプレイが有機ELから液晶になった関係で、黒色の表現が苦手になりました。
特に、暗闇のステージだと顕著に違いが現れます。
Quest2だと、全体的にグレーのもやがかったような映像になります。
この点においては初代が持つ有機ELの素晴らしさに改めて気づかされました。
ただ、全体としては解像度が上がったこと・スクリーンドア効果が低減された恩恵のほうが遥かに大きいと感じました。
やっぱり映像が鮮明なほうが嬉しいので、もう初代Questには戻れません。
発色の違いも最初こそ違和感を感じるものの、慣れの問題だと思います。
2 最初から遊べる無料アプリ
「Quest2を手に入れたのでVRアプリも買ってみよう!」と思われるかもしれませんが、Oculus Quest 2には無料で使えるアプリが多数あります。
これらを一通り漁るだけでもかなりの時間を遊べます。
1. first steps
Oculus Quest 2を始めたらまず最初に起動したいのがfirst steps(別名: はじめてのQUEST2)。
たくさんの人生初VRユーザーたちがこのアプリでVRの感動を味わってきたことでしょう。
(自分も含めて)
2. ビートセイバー
「VRといえばコレ」というくらい広く認知されているビートセイバーは、無料の体験版がOculus Quest 2で遊べます。
3. VRChat
「バーチャル空間で交流」ができるVRChatは無料で遊べます。
ただし、PCVR版と比べてアバターのポリゴン数や入れるワールドに制限があります。
(ゲーミングPCがあればOculus Link機能を使ってQuest2でPCVR版のアプリを遊ぶことができます)
4. ブラウザ
ブラウザが使えるので、ネットサーフィンやYouTube、Twitter、ニコニコ動画などの基本的な体験はすべて可能です。
寝ながら使えば首の負担や猫背の対策になるのでかなり快適です。
しかもマルチディスプレイで最大3つまで同時に起動できるので、「YouTubeを見ながらTwitterを横目に調べものができる」という夢のような体験が可能です。
従来までの固定された平面モニターからの解放が味わえるだけでも、VR機器を買った価値は大いにあると感じます。
また、「VRで見る動画」と言えば360°動画を思い浮かべるかもしれません。
が、実際には平面の動画を巨大スクリーンで楽しめるメリットもかなり大きいと感じます。
自宅が映画館
NETFLIXやAmazon Prime Videoなどが見れるので、コンテンツに困ることはまずないでしょう。
さらに、SideQuestというソフトを使えば、Oculus ストアにはないたくさんのインディーズタイトルが無料or有料でダウンロードできます。
(おかげでぼくは初代Questを買ってから半年もの間、アプリを購入せずに過ごすことができました)
このように、Oculus Quest 2はいきなり有料アプリを購入しなくても、かなりの時間を無料で遊び倒すことができます。
3 Oculus Quest 2の性能を解説
それではOculus Quest 2の性能を他のVRゴーグルと比較しながら解説していきます。
まず、基本スペックは以下のようになっています。
Oculus Quest 2の基本スペック
・解像度:3664×1920(片目1832×1920)
・SoC:Snapdragon XR2
・ディスプレイパネル:高速スイッチLCD(液晶)
・リフレッシュレート: 72Hz(一部90Hz可)
・RAM:6GB
・IPD(瞳孔間距離)調整:3段階(58mm / 63mm / 68mm)
・サイズ(幅×奥行き×高さ):191.5×102×142.5mm(ストラップ折りたたみ時)
・重さ:503g
特に解像度は初代Questからピクセル数が50%増加しており、ほぼ4K解像度を実現しています。
主要なPCVRゴーグルと比べても、Quest2の解像度はトップレベルで高いことが分かります↓
Oculus Rift S :2560 × 1440(片目1280 × 1440)
VIVE Cosmos :2880 × 1700(片目1440 × 1700)
HTC VIVE Pro :2880 × 1600(片目1440 × 1600)
VALVE INDEX :2880 × 1600(片目1440 × 1600)
Oculus Quest 2:3664 × 1920(片目1832 × 1920)
高価で高性能なハイエンド機として評価の高いVALVE INDEX(バルブ インデックス)よりも高画質なのは素直に驚きです。
また、マシンの脳ミソ的なパーツであるSoC(システムオンアチップ)にはSnapdragon XR2を搭載しています。
これは従来機のSnapdragon835と比べて
・CPU / GPU が2倍
・ビデオ帯域が4倍
・扱える解像度が6倍
・AI処理が11倍
というように、あらゆる性能が何倍にもアップグレードされています。
より余裕あるマシンパワーになったため、アプリの質が高まり、動作もサクサク動くようになりました。
ぼくはQuest1と2の両方持っているのでよく分かるのですが、この違いは圧倒的です。
それでいて値段がはるかに安くなっています。
・64GBモデル 37100円
・256GBモデル 49200円
値段を他の主なVRゴーグルと比較してみましょう↓
Oculus Quest 2(64GB): 37100円
Oculus Quest (初代) : 49800円
Oculus Rift S : 49800円
VIVE Cosmos : 98870円
VALVE INDEX(full kit) : 12万5800円
HTC VIVE Pro : 16万2880円
(値段はおよそ 変動する可能性あり)
「性能が上がって値段が下がった」のがOculus Quest 2の大きな魅力と言えます。
4 買おうか迷ってる人用のチェックリスト10個
このようにOculus Quest 2の魅力を紹介していきました。
一方で、「興味はあるけど購入するには少し怖い」という人もたくさんいると思います。
なので、そのような人のために、背中を押すチェックリストを10個用意しました。
ぜひ参考にしてみてください👼
5 まとめ
Oculus Quest 2は性能が上がり、比較的手に入れやすい価格なのでかなりオススメのVRゴーグルとなりました。
特に、まだVRを経験したことがない人には最適だと思います。
一方で、デバイス自体は素晴らしいものの、Facebookアカウントが必要なこと、そしてFacebookアカウントが突然停止させられる事例が多数報告されているようで、大きな問題となっています。
もともとはOculus社がVR事業に取り組んでおり、Facebook社が買収したおかげで飛躍的な拡大を実現することができました。
(一方でFacebook社はFacebookアプリをVRと連携したいためアカウントが必須に。 ビジネスの複雑さが垣間見えます。)
また、アカウント停止問題はFacebook側としても避けたい損失のはずなので、解決に向けて取り組んでることとは思います。
(大統領選に向けて大量の不正アカウントが作られたことが原因とも言われており簡単には解決しないとは思うが…)
なんにせよ早く良くなってほしいです。
Oculus Supportチームに連絡することでアカウントが復旧した例もあるので、該当してしまったユーザーも諦めないでください。
落ち着いてからの購入も十分アリですが、売り切れや転売ヤ―の餌食になる前には手に入れておきたいですよね!
参考になったら幸いです👼
この記事が参加している募集
最後まで読んでいただきありがとうございました!