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Accountability PartnerとのZoom朝活を始めました

■始めたきっかけ

こんにちは、黒木です。

2020/5/28から毎朝5:30に、最近流行りの「Zoom」を用いて、友人と1対1で朝活をしています。

始めてから毎日続いており、様々な気づきも得られてきたので、このタイミングで記事を書いてまとめておきたいと思います。

TOEIC学習者に限らず、日々生産的な活動をしていたり、目標をもって努力している方々であれば、誰にでもメリットがあることだと思いましたので、紹介させていただきます。

Zoom朝活を始めるきっかけになったのは、両者ともTOEIC満点獲得者である、Jayさんと藤山大輝さんのYoutubeトークライブ「僕らがコーチを付けている理由」で、1年前から毎日朝7時に、お二人でZoomを15分ほどつないでミーティングをしていると紹介されていたためです。
(「Accountability Partner」の意味ついても、藤山さんから語られています)

(該当箇所:1:13:30〜1:18:21)

この配信で語られていたメリットを聞いて、純粋に「あぁ、そういう朝活良いなぁ」と感じたので、早速次の日から、僕も取り組み始めました。

数日ではあるものの実践をしてみて、得られた気づきをシェアさせて頂きます。

■Zoom朝活のメリット

そもそもなぜ、朝活をするのか?
朝活を習慣にしている人が、毎日朝活をやるメリットは何なのか?

すでに生産性が高い人々の「朝活への想い」が語られている素晴らしい記事があったので、↓こちら↓をご参照ください。朝活へのモチベーションが上がります!

◾️スターバックスCEOが毎朝4:30に起きる理由「21世紀の歴史は朝に作られる。」

このように、一般的な朝活のメリットはいろいろな媒体で語られていますが、今回はZoom朝活なので、少し勝手が違います。

また、「実際に感じた自分なりのメリット」を整理しておくことに価値があることだと思いますので、この記事でやっておきます。

①布団から出るのに十分な理由となる
②気づきを言語化できる機会を得ることができる
③Will PowerとConsistency Principleが発揮されて、努力の質が大幅に上がる
④RASが起動するので、一日の中で思いもしなかった気づきが得られる
⑤徐々に、自分にフィットした活用の仕方が見えてきて楽しい

知らない用語や、メリットが実感湧かないものがあるかもしれませんので、それぞれ解説します。

①布団から出るのに十分な理由となる

Zoom朝活は、自分ひとりだけのイベントではなく、”他人が絡む”イベントです。

この”他人が絡む”という要素が非常に強力で、「その人に迷惑をかけないように」や「その人から悪く思われたくない」という気持ちから、眠気に打ち勝ち、布団からの脱出を果たし、集合時間に間に合うように起きられるようになります。

自分ひとりだけでは、眠気に負けることが圧倒的に多くなるので、再現性を上げるためにも、朝活したい時間帯における眠気を最小化するように習慣をリカスタマイズする必要があります。

習慣を変えるというのは心理的抵抗が大きいものですが、Zoom朝活なら半強制的に朝活を導入することが可能となります。

②気づきを言語化できる機会を得ることができる

これも”他人が絡む”ことのメリットです。Zoomをつないで「会話」をすることに意味があると思っています。

会話を通じて、自分が思っていること、感じていることなどをアウトプットするだけでも、最初は思ってもみなかった「気づき」を得られることが多々あります。

個人的には、この「気づき」こそが、自らの人生を自発的に良くしていく上でとても重要なのだと考えています。

僕がTOEIC満点を目指して10000問ノックをしていた頃、毎日欠かさず復習記事を書いて投稿していました。その中で意識をしていたことの一つが、「とにかく得た気づきを言語化して、記録に残していくこと」です。結果的に、このことがダイレクトにTOEIC満点に直結しました。

「気づき」というのは、非常に瞬間的なもので、なにか別のことを考えた瞬間に消えてしまうとても儚い存在です。

しかし、何かしらの気づきを得て、それに従って行動を起こす時、その行動には妙な”納得感”を付与してくれます。その納得感が「自分の選択は間違っていない」という確信を生み、自分の行動に感情的迷いがなくなり、パフォーマンスを上げてくれるのです。

つまり、「こんなに良いものを、忘れてなるものか!」ということです。

どんなに消えやすい気づきでも、得た瞬間に記録し補足できてしまえば、もう心配いりません。万が一消えたり、ぼんやりとした記憶になっても大丈夫です。読めば思い出せますから。

ところで、10000問ノックのときは「文章」でしたが、Zoom朝活は「会話」という違いがあります。

「会話」であっても、何もしない状態と比べて、気づきの脳内保持時間が伸びるので、忘れるリスクが減ります。

忘れるまでの間に、気づきをScrapboxやnoteに記載しておけば、最終的に「文章」という形式で、気づきの永遠性を担保できます。
(この記事も、Zoom朝活についての「気づき」に永遠性を付与するために書いています)

③Will PowerとConsistency Principleが発揮されて、努力の質が大幅に上がる

Will Powerは「意志力」、Consistency Principleは「一貫性の原理」という意味です。

それぞれの性質を簡単に解説すると、以下の通りです。

・Will Power:何かを選択したり、思考したり、行動したりする上で消費される脳内の有限な力のこと。RPGゲームのMP(Magic Power)のような概念。枯渇すると、脳の働きが落ちてパフォーマンスが低下する。睡眠を取ることで回復する。

・Consistency Principle:態度や信念を一貫したものにしたいという心理学的に有名な原則。主にビジネスで幅広く使われている原理だが、目標達成においても有用。自分が「これをやる」と他人に宣言した行動を、自然と実行に移しやすくする傾向を産む。

朝のうちに、「自分にとって重要なこと」を、意志力がたっぷりあるうちに手をつけておくことで、その日は充実感に満たされた日になる可能性が飛躍的に上がります。「自分にとって重要なこと」は得てして腰が重いものですが、そういうものは朝一番にやる!と自分ルールを決めておくことで、意志力があるうちに行動できるため、実行率が上がります。

Will Powerについてより詳しく知りたい方は、原著の邦訳版である以下の本がオススメです。

また、Zoom朝活で「今日はこれをやります」と言ったことを、次の日のZoom朝活で「昨日これをやりました」と報告する流れを作っておけば、Consistency Principleが発動して、その日の行動の質が上がります。報告するためには、実際に行動しないといけませんからね。

Consistency Principleについてより詳しく知りたい方は、こちらも原著の邦訳版である以下の本がオススメです。

このように、行動促進の仕組みを習慣に盛り込めるので、瞬間的な努力の質を上げることができます。

僕も一時期は、誰にも見られていないところで努力をして結果を出すことに憧れて一人でコツコツやっていましたが、多少なりとも自分を晒して「他の人に見られている感」を得られる状態で努力をする工夫は重要ですね。努力の密度が全然違います。

④RASが起動するので、一日の中でこれまで思いもしなかった気づきが得られる

RASとは、Reticular Activating Systemの略で、日本語訳は「毛様体賦活系」と言います。

同じ景色を見ても人によって何が見えているか、何を感じるのかが違うと良く言われますが、それは脳がその人にとって必要な情報だけを取捨選択しているからです。情報フィルターのような機能ですね。

このフィルタリング機能を担っているのが、この「毛様体賦活系」と呼ばれるシステムです。

このシステムがあるおかげで、僕たちの脳は一度に処理する情報量を減らして少ないエネルギーだけで活動できています。このシステムが破綻していたら、僕たちは処理しきれないほどの情報量に苛まれ、すぐにエネルギー不足になってしまうことでしょう。

このシステムの面白いところが、起動させておくと「必要な情報を自然と拾えるようになる」というところです。

たとえば、「新型コロナウイルスの影響でジムが閉館し、日課の筋トレができない・・・」と困っている人は、この現状に対して「筋トレを続けるためにできることはないか?」とアンテナを立てて過ごすようになります。

このアンテナが立っていて初めて、「そうか、自宅用にトレーニング器具を買えば良いのか!」や「自宅でもできる運動をYoutubeで探してみよう」という気づきや発想につながります。

現象的には些細なことかもしれませんが、この現象が生じるのはRASが起動しているからこそです。ジムが継続している状況ではなかなか思いつかないことでしょう。

RASを起動させるには、「これは自分にとって重要だ」と認識する必要があります。

もしZoom朝活で「今日はこれをやります」と宣言したり、「この目標を達成したい」と宣言すれば、Consistency Principleを守るために重要だと判断してRASが起動し、その宣言通りに実行する手段を、脳がオートマチックに探し始めます。

そして、その今までとは異なるRASが起動していることで、日常的に得られる気づきも微妙に変化します。つまり、これまでに無かった新しい気づきを得られる機会が増えるということです。

②の時と重複になりますが、この「気づき」を発現させ、かつ、捕捉できる機会を増やすことが、目標を達成したり、自らの人生を自発的に良くしていく上でとても重要なのです。

RASについてより詳しく知りたい方は、以下の本がオススメです。RASのルーツ本ではないものの、RASをよりわかりやすく捉えていて理解しやすかったです。

⑤徐々に、自分にフィットした活用の仕方が見えてきて楽しい

これは特に僕個人におけるメリットなのですが、毎日Zoom朝活を定期的に繰り返していくことで、少しずつ自分が最も実行しやすい形に改善されていくプロセスが楽しいと感じています。

たとえば、初回のZoom朝活は朝の5:30にスタートして出勤時間である8:00まで朝活をしたのですが、7:00あたりには意志力が枯渇し、集中力が切れてしまっていました。

これと同様の傾向が3日続いたので、「僕の自宅での朝活は1時間が限度のようだ」という気づきを得たため、「この状況は好ましくない。より効果的に朝活をする方法はないだろうか?」という意識を持ち始めます。RASを起動させたわけです。

そして、その日のうちに「集中力が切れたら出かけてしまえば良いのではないか?」や「自分の朝の集中力は1時間で切れると割り切って1時間の密度を上げる工夫をすれば良いのではないか?」などの気づきを得ました。

その気づきに従って、次の日には「僕の朝のタイムリミットは1時間だから、さっさと一番重たいと感じることに取り組んでしまい、集中力が切れてきたらでかける準備をしてスタバに向かう」というアクションにつながりました。

それで今この文章をスタバで書いています。朝の時ほどではないですが、スタバに場所を移したことで、自宅だけでは書けなかったであろう文章量を書くことができています。

上記のように、些細な「気づき」から行動が変わり、その行動から再び新たな「気づき」を得られる。そして、その「気づき」からさらに行動が変わっていき・・・

このサイクルを繰り返すことで、自分を意図的に捻じ曲げて良い行動を取るのではなく、自然な流れの中でより良い行動が取れるようになっていき、いつの間にか自分の人生が良い方向に向かっていることに気づける、この感覚が僕は好きなのです。

自然にできる(気づいたらやっている)努力ほど、長続きするものはありません。

当然、自分を捻じ曲げつつこなす努力できる強化人間ならば、その方が上達が早いのでそれがBestです。しかし、それだと長続きしない人もいます。
(僕も、長続きしない側です)

ならば、工夫して自分が努力しやすい道を探すのがBetterでしょう。強化人間でない方は、こちらの方向性でやっていくのが良いと思います。

◾️Zoom朝活をやるなら、「気づきを言い合える人」とやろう

最後に、現在のZoom朝活のプロセスを書いておきます。ご参考までに。

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▼所要時間:15分程度
①昨日の振り返り
→意識して取り組んだこと+気づき、考えたこと、思ったこと、感じたことを最低1つシェア
②今日やることの宣言
→気づきを踏まえた新規行動、今日はここまで進めたい、今日のスケジュールについてなど3つ程度
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Zoom朝活は、とにかく「気づき」を言語化できる場であることが重要なので、Accountability Partnerは「気づきをシェアしあえる関係の人」の方が望ましいと思います。

あまりお喋りし過ぎずに、「振り返り」と「やること」をシェアして、深掘りしたいところは深堀しつつ、終わったらサクッと解散して、個人の朝活に移行する、そのような感覚でやるのが良いバランスだと思います。

朝一番のZoom朝活が楽しい場になるのであれば、毎日朝起きるのが楽しみになります。そして、そのような朝を迎えられると期待する夜も良い気分で寝ることができるようになります。

就寝直前と朝起きた直後の感情がそれぞれポジティブなのか、ネガティブなのかは1日全体の質に影響を与えます。その意味でも、Zoom朝活は重要な習慣に位置づけられることでしょう。

良いなと思ったら、是非一度お試しください。

この記事が、誰かの「気づき」となり、行動が自然と変わるきっかけとなりますように。

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