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【マイクのインピーダンスは高い方が音量が大きいという話】安価なダイナミックマイク用ケーブル一体型USBオーディオインターフェースのススメ

有象無象PCマニアの私の部屋には、PC機材と音楽機材がやたらと置いてある。

もちろん技術は発展していくわけで、新しい機材は増えていくのだ。

PCにマイク入力したい。自前のマイクで。最小限の機材で。

我が家にはMacもオーディオインターフェースもあるので、不可能ではないのだが、仰々しいのだ。

普通にマイクを繋ぐとすると、

  • Mac
    ーUSBケーブル
     ーオーディオインターフェース
      ーマイクケーブル
       ーマイク

となってしまう。
場所はとりたくないし、毎回機材を準備するのも面倒だ。
手軽にやりたいのだ。


マイクケーブル一体型USBオーディオインターフェースという選択肢

ケーブルがそのままPCに繋がれば良いのに。

ということで、このようなものを買ってみた。


XLRーUSB、というケーブルだ。
USB側にオーディオインターフェース機能がついている、ということだと思うが、ドライバ不要でプラグアンドプレイ出来そうだ。



出力が小さい。使えない。

マイクはSM58。
SHUREのド定番、これよりも「普通のマイク」というものは存在しない。

繋いでみると、なるほどUSBは問題なく認識する。

しかし、明らかに出力が弱い。

ノイズも普通レベルでは出るので、出力を上げすぎるとノイズも相応に乗る。

さて困った。
とはいえ製品としては機能しているように思える。

何が問題だろうか。

そもそもマイクってなんだっけ。

ここからが楽しい話である。

マイクとは…

  • 音声をダイアフラムという膜に当て、その振動(運動エネルギー)をコイルー磁石に伝えて電気信号にする。

  • 要は声による発電機という原理。

  • その逆はスピーカー。電気信号をコーンの振動に変えて音を出すもの。

そして、スピーカーやイヤフォンは

「インピーダンス(抵抗値Ω)が小さくなると音量が大きくなる。

これは割と普通の話で、スピーカーなんかはΩ値が小さい方が爆音が出る。
ノイズには弱くなるわけだが。

…なるほど。

ここでSM58のインピーダンスを見てみると、

「150Ω」

となっている。

つまり、これが逆に大きくなれば、出力は大きくなるのではないか?

600Ωのダイナミックマイク、ありました。

ベリンガー社の安物。
3本4000円くらいで買ったやつだ。
これを繋いでみよう。

まあこんなやつ。
ブランドは違うけど、安物マイクや小型のダイナミックマイクは600Ωのものが多い。

正解。これでちゃんと使える。


結論、マイクケーブル一体型オーディオインターフェースは高インピーダンスのマイクで使えば良い。

これで返品しなくて済むわけだ。
Amazonレビュー、つけておこう。

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