見出し画像

caféひそひそのお話


人生において忘れられない喫茶店やカフェってありますか。そこのコーヒーがとても美味しかったとか、そこで衝撃的な出来事があっただとか人それぞれだと思うんですが。

「忘れられない」って、何度も思い出すから忘れられなくなるんじゃないかなと思う。私が何度も思い出してしまうカフェは、愛知から遠く離れた旅行先で入った、小さき可愛いお店だった。


caféひそひそのこと

画像1

看板のうさぎ。うさぎのおしりのまあるいフォルムをよく捉えている。

奈良県橿原市に佇むcaféひそひそというお店は、数年前にTwitterで一目惚れしてからというもの、ゾッコンしている。なかなか足を運べないゆえか、遠くの地から発信される焼き菓子やデザートにうっとりしながら「はあ……奈良にワープしたい……」と想いを馳せまくっていた。

まずは、そんなcaféひそひそに初めて行った時の話をしよう。あのころの日本はコロナのコの字もなかったなあ。


まずは鹿に会いに

画像2

画像3

なんでカフェの話なのに鹿さん出てくるねん。しかし奈良と言えば若草山。まずは鹿さまに会いに行こう。にしても、いつ行っても神秘的な山だなと思う。まだGRをゲットする前だったため、この旅では写ルンですを持って行ったゆえフィルム写真が多い。

鹿さまを存分に眺めたら、若草山や東大寺のある市から車で1時間程度の橿原市に向かう。なんやかんやで到着したの14時過ぎだった。


着いたぞ……!

画像4

何度も見た憧れの地に来ている……。もちろんというか予想通り並んでいたので、ウェイティングボードに名前を書いてお散歩にでかけた。

橿原市には平城京の前の都である藤原京の跡地があり、caféひそひそからも徒歩で行ける距離だったのでせっかくだし足を運んでみた。

ひたすらの原っぱだった。

実際に行けばわかります。季節によってはお花が咲いて綺麗らしいです。

そんなこんな近所をお散歩してたら待ち時間も過ぎていき、中に入ることに成功。

この日は絶対に食べると決めていたものを頼んだ。

天国の食べもの

画像5

いちごのグラスショート。美し過ぎて見た瞬間「天国の食べ物かな…?」という感想しか出てこなかった。よく食べる人はクリームブリュレを食べていた。一口もらって美味しさに悶えた。

絶対にまた来たい、そう思ったのも束の間。世は感染症の渦に巻き込まれていった。

ひそひそも例に漏れず、カフェが休業するなどしていて「ああ……絶対になくならないで……まだ一回しか行けてないんだよ……」とSNSを見ながら願う日々。通販で幸せを買うなどして、愛知からひそかに奈良へとラブを送っていた。これを世ではネットストーカーと呼ぶのかもしれない。

画像15

画像16

これは春の小包便。さくらマドレーヌ、さくらメレンゲ、うさぎのショートブレッド。他にもスコーン沼で紹介してるがスコーン便なども頼んだ。毎回新作をくまなくチェックしている。Twitterでオーナーさんがカフェメニューを投稿してくれているのだが、毎回愛知から指を咥えて見ている。


あれから2年半の月日を経て

画像6

愛知から指を咥えてばかりの私ではない。GWに勝ち取った休日を費やし、京都奈良へ。ひそひそに行くことを軸としたスケジューリングである。ちなみに今は、カフェ利用が予約制になっているのでゆったりと入れた。

画像8

案内された先でまず目に入ったのが、隣のお客さんとの間のついたて。木製ってだけでも趣があるのに、うさちゃんのくり抜きが…🐇💕こういう些細なところに惚れる。

お昼時間の予約をしたのでごはんとおやつ両方食べる気満々できた。トーストはピザトーストが売り切れでハーブチーズを注文したのだけど、逆にこちらが食べられてよかった……!!と噛み締めてしまうほど美味しかった。

画像9

自家製シロップを選べるソーダも一緒に。レモンソーダを選んだ。

画像9

はあ〜〜見てるだけで思い出し美味しい。


いちごづくしのパフェ

画像10

画像11

う、美しい……!!美しさの中に可憐さや素朴な色がある、それがひそひそのお菓子の魅力。

いちごメレンゲ、いちごのソルベ、いちごミルクアイス、下はいちごのブラマンジェ!名の通りいちごづくしだーい〜!!

画像12

グラスの足元にローズの花びらが散らされていて、こういうちょっとしたところに惹かれるんだよなあ。通販の焼き菓子を買って恋焦がれた2年間、やっぱり実店舗で食べられる幸せって極上だなあと思った。


テイクアウトも最高

画像13

お土産を自分へのご褒美で買いました。こういう日のために労働をしていることを忘れないでいたい。


もう一度訪れたい

画像14

帰る時、ふと振り返ってしまう。素敵な時間に心もお腹もいっぱいになったのになんだか名残惜しくて、近所を散歩した。

かの有名な

画像17

衣干すてふ天香山〜でも有名な天香山。ひそひそもとい藤原京から歩いてすぐの小さなお山。小学生の頃覚えた短歌に出てくる山に、初めて対面した。こちらは天香山神社。

画像18

なぜ誰もいないんだ……?

天香山って、知名度で言うと日本人なら九割を超えるのではないか……??と勝手に思ってるのだけど、GW真っ最中だというのに、ひとっこひとりいねえ。どういうことだよ奈良。

画像19

登山道、人気がなさすぎて身の危険を感じる。転倒して気絶しても、誰も気づいてもらえなさそうだ。たぶん登山道の大きい入口は裏側にあったのだと思う。この日は雨もすごかったので、諦めて帰ることにした。またお天気の良い日、この山を登れますように。奈良県に、またひそひそに来れますように、とお参りして。


caféひそひそのおはなしでした

画像20

画像21

家へのお土産に買ったおやつたち。休日のティータイムを至福のものへと導いてくれた。行った時ちょうど、きたがわじゅりさんとのコラボ巾着があったので思わず買ってしまった。飴ちゃんとか入れるのにちょうどよい。夏なので塩飴ちゃん入れてる。

一際想いを寄せているお店って、なんでいつもこうやたら遠いところにあるんだか……と毎回思う。メゾンボングゥも然りだが。でも遠いからこそ、行った時の感動がひとしおなんだろうな。なにこれ、遠距離恋愛?


ちなみにこちら、ひそひその近況です↓

あゝ、明日にでも行きたいよ。

ネットストーカー、会いたさが募るばかりで危険だ。冬と春のメニューの時期は行けたので、次は自家製シロップのかき氷、夏にぴったりのアイス(そう、自家製アイスの季節もあるのですよひそひそは……)だとか、秋の味覚を目当てに、また遠路はるばる会いに行きたいな。最後に一言叫ばせてください。caféひそひそ・ラブ〜〜❣️❣️ではこれにて❣️

この記事が参加している募集

おいしいお店

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?