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ヒッチハイクのやり方②  ずばりコツとは!

前回は私のヒッチハイクの経験や、紙とペンが必要なことなどを書きましたが、ここではヒッチハイクのコツをいくつか共有したいと思います。

目的地の書き方

前回のブログにも書いた通り、画用紙に目的地を書くのですが、まずとにかく大きくて太い文字を書くことが重要です。

私はマッキーの黒を使って書いてましたが、できる限り画用紙いっぱいになるように大きな文字で下書きをして、そこから習字のような楷書体になるように太い文字にしていました。

一筆書きでは細すぎて、ドライバーから何が書いてあるかよくわからないからです。

楷書体で太く大きく!

また、楷書体にしたのは、「上手い字を書きたい」といった自己満もありますが、実際は綺麗な文字の方が見やすいですし、綺麗な文字の方が正常なおかしくない人間であることをドライバーに示すことができると思っていました。

ヒッチハイクをする側も怖いですが、ヒッチハイカーを乗せるドライバーはもっと怖かったり、勇気が必要なことだと思います。

少しでもしっかりとした字を書くことで、リスペクトを示し、安心感を与える事にも繋がります。

笑顔

文字をわかりやすく、丁寧に、大きく書く事でドライバーが受ける印象も変わってくるということを上で書きましたが、好印象を与える上でなにより肝心なのは、ずばり笑顔です!

できる限りはじけた笑顔で、ひとりひとりのドライバーに軽く会釈するような、挨拶するような感じで、目を合わせて訴えることで乗せて貰える確率は格段に上がります。

言ってみたらこれこそがヒッチハイクの極意でであり、それさえできていれば、さいあく紙もペンもいらないかもしれません。

実際に、私も先を急いでいる時などは、紙に文字を書くのにある程度時間を要するため、書かずに親指を立ててヒッチハイクポーズをしてやってみたことがあります。そしたら最初の一台目のドライバーが止まってくれたことなんかもありました。

これはやはり、笑顔と愛嬌を持ってドライバーとアイコンタクトすることで、ドライバーから好印象を持ってもらい、「あの子なら止まってもいいかもしれない」、「なんだ?おもろそうな人だぞ?」と思ってもらえるきっかけになります。

これくらいの笑顔で!
※写真はイメージです。

私は割と黙ってるとコワモテに見られたりしますし、最初は緊張でなかなか表情も固かったと思います。

でもここは笑顔が大切だと思い、レストランのバイトで培ったとびきりのつくり笑顔でなんとか乗り切っていました。だんだん作り笑顔に慣れてくると、自然に笑顔でドライバーとアイコンタクトを取れるようになり、いい第一印象を持ってもらえるようになったんだと思います。

ちなみにその時私は、旅が進むごとに髪もボサボサ、ヒゲもモジャモジャ、Tシャツにハーフパンツの小汚いスタイルなっていましたが、それとは裏腹にどんどんヒッチハイクは上手にこなせるようになっていました。

待つ場所

車に乗せてもらうためにもう一つかなり重要となってくるのが、ヒッチハイクをする場所です。

ただ車通りの多い場所で待っていればいいというわけではなく、

・目的地に向かうために有効な場所や、

・ドライバーが停まりやすい場所というのがあります。

目的地に向かうために有効な場所としては、

①車が停まりやすい場所の20〜50m手前(高速に入りたい場合は高速入り口の100~300m)

②国道(県道)沿い

③高速道路のパーキングエリア、サービスエリア

が当たります。

①車が停まりやすい場所の20〜50m手前(高速に入りたい場合は高速入り口の100~300m)


いくら好印象のヒッチハイカーが、はっきりと行き先のわかる看板持って立っていても、ドライバーがそれに気づいた上で停車できないとヒッチハイクは成立しません。

そこで重要なのが、ずばり立って待つ位置です。

一般道の場合は、コンビニや、空き地や、道路であっても路肩が広くなっているところなど車が停まりやすい場所をあらかじめ見つけておいて、その場所の20~50m手前に立っておくということが重要です。

ヒッチハイクでは、タクシーのようにあらかじめ減速して止まってくれるわけではないので、基本的に自分の目の前を通り過ぎた後に止まってくれることを前提に考えます。ドライバーからするとヒッチハイカーに気づいて、通り過ぎた先に停まりやすい場所があると「停まってあげるか」という心理が働きやすいわけです。ドライバーも次の予定があったりする場合が多いですし、ヒッチハイカーをに気付いても、停まってあげるべきかどうか、心理的には悩んでいる場合もほとんどだと思います。その時に停まれるところがなければ「まあいいっか」となってしまうのが自然です。罠というと悪い言い方ですが、しっかりと停まってもらいやすい場所を用意しておくべきということです。

停まりやすい場所の20~50m手前の距離は感覚値ですが、その道路で車がどれくらいのスピードで走っているかによって調整するのがよく、多くの車が30km/hくらいで走っている道路であれば停まりやすいので20m手前で十分でしょうし、60km/hで走っているのであれば停まるのに50mは必要でしょう。そもそもゆっくり走るような道の方が停まりやすさという観点では優位ですね。ただ、②国道(県道)沿いという条件もあるので、結構スピードが出ている車を停めるほうが優位となる場合もあります。

此後③でも説明しますが、高速道路に乗る前の車を狙って、そのまま高速に乗るということをするのであれば、高速道路の入り口付近で車を捕まえるのが有効です。ただし、入り口に近すぎても渋滞の元となってしまうので、停まりづらい道路が多いですし、ドライバーもこれから高速に乗るということで、気持ちはスピードアップへと向かっており、なかなか止まってもらえません。

なので、100~300m手前で、停まりやすそうな場所があり、かつ明らかにこの先高速道路に入る車がいそうな道路の途中でヒッチハイクをすることがコツです。

②国道(県道)沿い

まずは想像に易いとは思いますが、国道は比較的広い道が多く、道もはっきりしていることが多く、遠くまで行こうとしている車も比較的多いですし、そもそも交通量が多いわけです。首都圏はだいたいどこでも交通量が多いですが、地方に行けば行くほど、国道であるかが重要になってきますし、高速道路がない地域の場合はなおさら国道が重要なのです。地元のドライバーではなく、仕事で来ている人や旅行で来ている人などもナビに示される国道を利用することが多いと考えられます。

③高速道路のパーキングエリア(PA)、サービスエリア(SA)

各地の止まったところで、観光を楽しみながら旅をするのがヒッチハイクの醍醐味とも言えますが、目的地や到着日・時間が明確に決まっている場合は、できる限り早く移動する必要がある時もあると思います。

そのように一発で遠くに早く行きたい(勝手にワープと呼んでます)時は、高速道路を利用するのが有効です。

「利用すると言っても生身の体でどう入るねん」ということですが、高速道路への入り方は主に2通りです。

ひとつはあたりまえですが、①で説明したように「高速道路に乗る前の車を狙って、そのまま高速に乗る」という方法です。

もう一つは、パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)に徒歩で入るということです。PA,SAによっては高速道路の外からも入れるような公園と繋がっている場合や、裏から入れるようになっている場合があります。

ただ入り方に関して一点注意なのが、パーキングエリアに裏から入る場合は従業員用の入り口だったりする場合もあるので、グレーな場合もあります。そのあたりは自己責任でお願いします。ちなみに僕は他に方法のない場合は、従業員入り口から入ったこともありますし、北海道で夜どうしても車が捕まらず、凍え死ぬかと思ったので、なんとかフェンスを乗り越えて入ったこともあります。これは命最優先かつ自己責任の判断なので、おすすめはしません。なるべく計画的に行きましょう(っていって計画通りにならないのが旅の醍醐味ですが)。

パーキングエリアに入れたら、乗せてもらえそうなドライバーに声をかけていくか、パーキングエリアの出口つまり高速道路へ戻る道の手前で待つという手段があります。

乗せてもらえそうなドライバーに声をかけるのは、周りの目もありますし、なかなかハードルは高いですが、直接いきなりドライバーさんと会話できるので、コミュニケーションに自信がある人の手段としては有利かもしれません。特に、車にこれから乗る人、つまりパーキングエリアから出て行こうとしている人を狙うべきです。

実際、僕はどちらかと言えば後者のパーキングエリアの出口付近でスケッチブックを掲げてまっていたことの方が多かったと思います。声かけスタイルだとピンポイントでドライバーにアタックできますが、その反面、声をかけている間にもパーキングエリアから離れてしまう車はたくさんあります。一方で出口付近で立っていれば無視される確率は高いものの、全ての車にアプローチできます。

なので僕は基本は出口で待つスタイル、駐車している車が少ないパーキングや急ぎの時は声かけ、また長距離行く必要がある場合はトラックドライバーに勇気をもってアタック。という感じで状況に応じてやり方を変えていました。

特に長距離移動したい場合は、大型トラックのドライバーを狙ってみてください。他の回でも説明しますが、トラックドライバーのあんちゃんは確かにコワモテの人が多かったり、ぶっきらぼうな見た目の人も多いので、声をかけるのは怖いです。もちろん見た目通りの人もいます。ただ、案外気さくだったり、一人で運転することに退屈していて話し相手がほしいというあんちゃんも多いので、想像以上に乗せてくれます。そして一度にかなりの距離を運んでもらえる場合も圧倒的に多いのがトラックです。僕は大阪から北九州までなどすごい距離を一度に運んでもらえたことも何度もありました。一方、トラックによっては会社の制限で、ドライバー以外の人を同乗させてはいけないルールがあったり、そのために監視カメラまでついているトラックもありましたので、ある程度有名だったり大きい運送会社だとそういうことも多いのかなと思いました。

社内の会話

最後に重要なコツというか、重要な心構えとしてはドライバーとのコミュニケーションがあります。コツである、ということ以上に、「ドライバーとの出会いを楽しむ。」ということ、これこそがヒッチハイクという旅のスタイルの真骨頂でもあると言えます。

ドライバーには目的地に向かう他の理由があり、ついでの場合が多いといえど、貴重な時間や、ガソリン代を使って、運んでくださるので、とにかく敬意を持って接することが重要です。

なので、載せてもらったらまずは自己紹介をして、旅の目的や、感謝を伝えましょう。そこからは自分の話ばかりしないように、ドライバーの方の話を引き出すように会話するといいです。

今日はどういったことをする予定だったのか、普段はどんなことをされているのか。イメージとしては、乗せてもらっているけれど、こちらが接待をするくらいの気持ちでいいと思います。

いかにドライバーの方に自分は怪しいものではないということを示し安心してもらうか、いかにドライバーの方がヒッチハイカーを乗せたという経験を楽しいものとして持ち帰っていただくかということに真剣に取り組む。これも敬意の示し方だと思います。

乗せてくれたり、お世話になった方々①
全部で六十数名の方に乗せてもらいました。ありがとうございました。

たしかにヒッチハイクで眠くでウトウトしてしまうこともあります。ただ限界までは耐えましょう。もしくはしっかり許可を取って少し寝かせてもらいましょう。
かくいう私も、とあるドライバーさんに乗せていただいたにも関わらず仮眠のつもりがほとんど寝てしまって申し訳ないことをしたととても反省をした記憶があります。

別に会話が得意じゃなくてもいいと思いますので、下手なりに、とにかくドライバーさんに楽しんでもらえるように努力する姿勢、リスペクトが重要だと思います。

今回はヒッチハイクを成功させるための基本的かつ極意とも言えるやり方をまとめてみました。

長文になりましたが、これらを実践するだけでかなり高確率でヒッチハイクで停まってもらうことができるようになると思います。

まあ、なによりその実践するという勇気こそが一番の壁だと思いますが。

一度きりの人生、一度やってみたいと思ってしまったあなたはもうやるしかないのです。

そして、絶対に素敵な出逢いがたくさん待っています!!

乗せてくれたり、お世話になった方々②
全部で六十数名の方に乗せてもらいました。ありがとうございました。

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