見出し画像

色に境界線はなくて、線が区切ること

冬休みの学童も今日が最終日。芸術士の事務局が運営している学童クラブは画材が豊富です。今日は意図しない色の混ざり具合を楽しみました。

材料はサインペンと緩衝材として入っていた紙、紙コップに水少々。線は曲線や波線、点線など、小さい画面からスタート。色を重ねて、そこへ指先でトントンと水を滲ませていきます。色がふわーと広がっていく様子を観察していくと、水を流したり、紙を変えて先に水滴を置いたところへサインペンの先を入れたり、やり方をどんどん展開していきます。子どもたちの創意工夫にスイッチが入ると、あれはどう?これはどう?と試していく姿がキラキラ光っています。

セロハンを3色渡したら、タイトル画像のように組み合わせたKくん。重なる幅を変えても正方形だから面白いフラクタル。思わずデザインの基礎を熱く語っていました、わたし。

小学校の図工は線を描く、色を塗る、形のあるものを模写する。線で区切る画面は難易度が高いと常々思っています。どうしても絵が上手い、下手で判断されます。せめてわたしと遊ぶときはアートワークから手先を動かして、感じることを言葉にして、色をどんどん作っていく機会になればと思っています。作品にしなくていいのです。何を作ったの?と形あるものを大人は求めないで、そのプロセスに共感できるようでありたい。わたしは美術を専攻したので「美術教育を受けていない立場で」とは言えないのです。幼少期の生活こそ造形です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?