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熱量とは相関しないフラット感

刊行記念トークのレポートです。
対談相手は自己紹介にメリハリがなく、平坦な口調です。導入部分だけのことで、これから焦点が絞られていくのだろうと期待を持ちました。ところが、ゆるいお喋りで始まってそのまま終わるという、話に掴みのないゲストでした。

片や主賓のお二人、ルチャ・リブロの青木真兵さんと青木海青子さんは、自分たちのことを知っている人は少ないだろうという前提で、スライドで生業を紹介。特殊な専門性ゆえの偏愛があふれていました。

ー移住者だからといって行政や地域に期待されることもなく、移住者同士でかたまることもなく、みんな家族を第一に考えていますよ。
ー(情報や地理的)限界を知ると、逆にできないことで深まることがある。ー土着のありようを探求している。

それら総して、トークイベントに裏テーマをつけるなら「フラット感」。幾度となく二人が口にしたキーワードでした。その土地に代々住む人を土の人と称するなら、移住者は風の人。風の人が土の人になるために、カルチャーをハブとして二人がツールにしたのは私設図書館。移住のきっかけとなった311で考えたこと、アクションなども話題に上りました。

そういえば、わたしは家族の転勤でこの地に越してきたので「移住してきた」とは言いません。参加者から「支援される側の当事者だった宮城県から、直島へ移住してきました。移住者への見えない期待値がうっとおしい」というような発言が出ました。転勤には期待されなくて、移住者に期待が集まるのは住民自治の部分です。地域活性化のビジネスよりも、世襲的住民自治に関わることが無言のプレッシャーのになるようです。





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