山下ナミ2

栗はふかしたやつがいいよね

j-waveから聞こえてきた声が、滑らかで心地よいトーン。聞きやすい説明なので、広報の人かと思えば栗農家さんでした。その栗農家さんが「栗はふかしたやつがいいよね」と一番おいしい食べ方をすすめます。

飯沼栗について、radikoを聞きながらメモをとりました。要所要所に時間も書きこみ、後で正確にテキストを起こす際にタイムキーパーを活用しようと思いながら、結局丸ごとテキストを起こしました。合間に農業算出額を調べたり、町のサイトを見たり没頭すること4時間。

飯沼栗は、四国で有名な「しまんと地栗」(梅原デザイン事務所のブランディング)のように観光特産品でしょうか。
明確な差は、6次産業かどうかです。現在、飯沼栗は「東京の3つの市場(新宿、太田、豊洲)に出荷するのがメインで、その先は具体的にはわからない。都内の高級料理店やお菓子屋さんに食材として使われているはず」(下飯沼栗生産販売組合・東ヶ崎直人さん)。

「今から栗を作っていく僕たち若い人間からするとキープしていきたい。伝統の部分を維持する。手広くいろいろやるということではなく、この栗の味を維持するということ。僕らの若い人間にとっては維持することが大切だと思うんでやっていきたい」
生産加工所を自前で持って、商品化することが手広くという商売の方法であるなら、11軒の生産者が連なる下飯沼栗組合は「この栗がなかったら生活できない。生活と密になっています。栗がなくなくなったら家族を養えなくなる。気にするようにしています」という方向性が明確です。

そのための栽培方法について、番組では多くを語っていませんが、地味に確実に手応えのある研究をされているはずです。
「古い木は50年以上経っています。でも虫に侵されたり病気になったり枯れてしまうので、それは伐採して循環させながら。栗を土に植えて、目が出てくるというものありますが、接木をして、前年にとっておいた勢のいい枝の方が成りがいいので、途中で接木をしています。
草生栽培です。地面の草を地に、栄養をつける。肥料は地面にありますので、土を肥やす」

今でこそ草生栽培は、循環型農業とセットのように言われていますが、かつて豊島(てしま/瀬戸内海)の草生栽培は、その栽培方法を知らない地元の人から「草を生やしている」と笑われていました。豊島農民福音学校が実践した立体農業が、茨城町の飯沼栗に通じるように思います。


番組のラスト、大事なことをレイチェルさんが話しています「地域を、栗を通して知って、栗を美味しくいただくことによって地域のアイデンティもなんとなく知って、人に伝えていくお手伝いもできるのかなと思いました。」

内容の要約は、GIの説明にある「2.飯沼栗の特性」4点です。↓

コマーシャル的に飯沼栗が食べたくなるのは、GOETHEの連載です↓

最後に。
インタビューしている中田英寿さん、「いばらぎじゃなくていばらき」です!
書籍●いばらぎじゃなくていばらき―超人気WEBサイト「茨城王」を読む


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