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賀川豊彦と香川豊島教会

豊島(てしま/瀬戸内海)に日本キリスト教団の教会があります。木造平屋の教会です。

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賀川豊彦が豊島に幽閉されていた時期を調べると、それ以前に結核の療養で豊島に起居していました。神子ヶ浜(みこがはま)にウェスレー館を構えて伝道をはじめています。

豊島の長老は、ご母堂がキリスト教信者だったと言います。一神でなく他にも熱心に祈る神があったと言います。

昭和16年には賀川の右腕であり、立体農業を提唱し実践した藤崎盛一氏が豊島に土地を購入しています。豊島農民福音学校の始まりです。

豊島に教会があるのは、賀川の足跡です。香川豊島教会の設立は戦後の1947年。教会の50周年記念誌には秘蔵の賀川の写真が掲載されています。地元の方は親しみを込めて「賀川先生」と呼びます。

社会活動家としての賀川を、松沢資料館や鳴門の展示がわかりにくくしているのは優生思想についてです。

優生思想とハンセン病予防を重ねて、国の政策や社会活動に寄与する一方で、人権や平和を希求し実践する人々がいることを知っている。賀川豊彦氏(1888年 -1960 年)は、ハンセン病予防に関する国策を積極的に支持し関連する要職にもついているが、貧困対策や消費者組合活動、世界平和構想など、平塚氏と重なる活動がある。

先日、重官房資料館作成ドキュメンタリー映画を見ながら、「賀川は優生思想を持っていた」と思い返していました。

賀川豊島教会では月に1回、カフェを開いています。3周年を超えて、34回目の教会カフェは2020/2/15に開催されます。

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