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2023年と31歳を、始めようと思う

1ヶ月ほど前、
31歳の誕生日の夜、わたしはかなり落ち込んでいた。
何もしないまま30歳が終わってしまった、この1年に価値はあったのか。何もできていないわたしに価値はあるのか。

布団の中で泣き出しそうだった。心の中では泣き始めていた。

となりにいる、彼が言った。
「どうだった?30歳は」

え、どうだったか?どうだったんだろう。何も思いつかない。何もでてこない。なんて言っていいかわからない。

しょうがないので、正直に答えた。
「あんまり思い出せない」

こんな言い方して、困らせるかなと思ったけど、
なんの、やはり彼はナナメ上の人間だった。


まあ、そういうこともあるよね~
この1年かあ、
ふふふふ、
いかんわ、笑えてくる
踊ってるとこしか思い出せん


そうだ、わたしたちは、よく踊った。
のりのりダンスも、社交ダンス気取りも、チークダンスも。
酔っているときも、酔っていないときも。

思わず笑ってしまった。
今の今まで心の中で泣いていたのに。
そうだよね、けっこう踊ったよね。


まあいいか、今日のところは。
まあいいか、なんもしてなくても。
踊ったことだけ思い出して、笑って、眠るのがいい。



***



1年ぶりのnote投稿になる。
2023年になった。

わたしの誕生日は年末にあるので、暦上の1年と、歳をとる1年がほぼリンクしている。
2023年と31歳が始まって1ヶ月が経ったが、まだスタートを切れていない気がしていた。

2022年と30歳、何があったか思い出そうとするが、ぱっと何もでてこない。
出来事が何もなかったわけではないけど、あまり納得のいく年ではなかったらしい。
気持ちが前向きになりきれない1年だった。
30歳がそんな調子で終わってしまい、少し焦るような、諦めを感じるような、あいまいなまま31歳になってしまった。


31歳になってからは、自分にとことん甘くした。
現実逃避とも言う。
不安なこと、解決したいこと、踏み出したいこと、全部見ないことにして、毎日健康に過ごすことを最優先にしてみた。

その結果、覇気のない毎日が多くなってしまった。

目先の短期的な楽しみを生きがいにしているから、イベントがない時は生きている意味を見失う。
無気力に過ぎていく時間が増えた。
そんなときって、過去の嫌な出来事ばかりが思い浮かんでくる。しかも芋づる式。出てくる出てくる・・・ほんとにすごい数でてくるから驚く。

一方で、やりたいことが思い浮かばなくなった。
今日やりたいこと、今週末、今月、今年。
100個なんて絶対でてこない。

1月が終わった。もう?
少し不安になってきた。
単に落ち込むだけの毎日に飽きてもいた。
緩急ある毎日が恋しくなってきた。
今、この悪い流れを断ち切るときでは?
自分に甘くするのを終わらせるときでは?


いきなり厳しくして耐えられる気はしない。
現実と向き合うのは怖いし、ちょっと自信もない。
まだ甘えていたい気持ちもある。

それではまずは今の気持ちを書き留めよう、とリハビリのつもりでnoteを書く。
久しぶりのnote、いままでどうやって書いていたっけ?
画面が少しずつ文字で埋まっていく。
頭の中のもやもやが形になり整理されていく。
そうか、わたしはまだ2023年と31歳を生きてはいなかったらしい。
では今日から、そうしよう。


わたしの2023年と31歳を、今日から始めることにする。
1ヶ月遅れてしまったが、そういう年もある。
わたしは今年も踊る。
そしてどんな1年にしようか、これから見つけていく。







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