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おちおちできない

現代社会は不寛容な時代だと言われています。
誰かを叩き、誰かがつるし上げらえる世の中です。
それだけ社会が行き詰っているからとも言えるでしょうし、誰もが閉塞感から解放されたいと願っているとも言えるのではないでしょうか。

私たちは健康になりたいです。健康な人は健康がほしいと普段から思ったりはしませんが、風邪をひいた時ですら、健康な状態が懐かしく思います。二日酔いの時でさえ、健康な状態を懐かしみます。

それでも社会はみなさんに健康でいることを強要します。
病気にすらなれない社会。
それこそが不寛容な時代を象徴するのではないかと思います。

誰だって少々調子が悪い時だってあります。
機械ではないのですから。


オキシトシンというホルモンをご存じでしょうか?
オキシトシンは視床下部で産生される神経ホルモンです。
幸せホルモンとも呼ばれたりしています。

身体にオキシトシンが放出されると、身体は回復していくと言われています。
オキシトシンは精神的な不調も回復すると言われています。

オキシトシンは身体に触れたり触れられると放出されます。
触れるのは人間ではなくてもいい。
イヌでもネコでもいい。
イヌやネコを撫でて、氣持ちよさそうだなと思ったりしますが、実は人間の方がオキシトシンが出ている。
 
オキシトシンという面から考えても、触れるということはとても大事なことです。
でも今は簡単には触れることができません。
「ハラスメントだ」と言われてしまいます。
「肩にゴミがついているよ」と言うだけで、ハラスメントだと言われる時代です。
それは男性でも女性でも関わらずです。
 
人間は実はひとりでは生きてはいけませんし、人間はひとりでは病気を治すことはできないです。
人間はひとりでは病気になることもできないです。
人間対人間がいるから、いろんな病気が生まれるんです。
仮に無重力の空間にひとりポツンと放り出されたら、病気にもならずに死ぬだけ。
病気というのは生きている人間にだけあるのです。
 
死んだ人間は病気にならない。
もしみなさんが病気をお持ちだとしたら、それは生きている証拠なのです
痛いのも生きている証拠です。めでたい。
 
しかし世の中はおかしなもので、熱が出ないこと、痛くないことが正しいことと思っています、
そして、そうしないといけないと思っています。
 
みなさんはおちおち咳もできない。
大手を振って熱を出してはいけないとなっています。
下痢なんかした日には止められる。
みなさんは病気になってはいけないんです。
 
これ、どう思いますか?
誰でも病気はするし、また回復もします。
それが人間らしいということではないかと思うのですが、いかがでしょうか。



読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。