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推命から何がわかりますか?

 誕生日。生年月日と生まれた時刻から読み解いていく四柱推命、命理学ですが、今回はひとつの例をあげてみます。といいますのも、四柱推命をどのように活用したらいいのかわからない!という人がまだまだ多いだろうなと思うからです。

 ひとつ例を上げてこういったふうに読んでいきますよ、というのを簡単にご紹介致します。


 四柱推命、命理を観ていますと、その人の人生の転機のようなものが観えることがあります。

 運氣の流れというものを観ていく中に大運というものがあります。この大運というのは大きな運氣の流れ、10年ごとにおとずれる運氣の流れです。これがある人だと〇3歳の場合もあるし、またある人の場合ですと〇8歳の場合もある。この運氣の流れが何歳のときに切り替わるかというのはその人その人で異なるのです。

 たとえば20代から30代の間にとにかく仕事に明け暮れていた人がいたとします。その人は朝から晩まで会社のために、仕事のためにわき目もふらず尽くしてきました。しかし30代に入ったとたん、その人は燃え尽き症候群のようになってしまい、仕事に対する意欲を失ってしまいました。それどころか身体を病んでしまい、その結果として働き方を変えなくてはいけなくなりました。早い話が退職、転職してしまったのです。

 こういった運氣の流れは大運と呼ばれるものに現れます。仮に先ほどの人物の場合、20代から30代の運氣に大きな仕事の星がやって来ていたとします。それは正官と呼ばれる星で仕事や組織を意味します。そういった星が巡ってきている場合には、仕事や組織の運が大きく花開きます。

 もともと、この人は官という星をじぶんの四柱推命命式上に持っていて、そこそこ強い官の星でした。そもそも素材として持っていた官の星がなお一層強く輝きました。

 仕事を一生懸命やって、認められ、さらに責任のある仕事を任され、ということの繰り返しでした。この人はそもそも柔軟性があるようなタイプではなかったですし、どちらかというと融通の利かない、真面目一辺倒の人でした。

 周りからのプレッシャーを人一倍感じてしまう性質のこの人は誰よりも大きなプレッシャーに晒されていました。

 それでも仕事や組織の中で大運に巡ってきた星は強く輝き、仕事に対する評価もよく、それなりの出世もしたようです。

 しかし、30代になってからというものの、精神面での不安定さが出てきて、精神を病むようになってきました。仕事ではそれなりに持ちこたえていたのですが、プライベートでは大声で歌ったり、突然大きくイメージチェンジしたり、ある意味で奇行と言われるようなこともあったようです。次第に仕事を休むことが増えてきたといいます。ちなみにこの方は男性です。

 そしてこの頃、かねてから交際していた女性とご結婚をなさっています。仕事にも満足していましたし、プライベートの安定はこの人にとってプラスの効果をもたらすと誰もが思っていました。

 しかし、命式中に多くの官星を持っていたこの人は、30代に入った変わったとたん、身体を病んでしまいました。

 一説には配偶者である奥さまのせいにするような、悪いうわさもあったようですが、四柱推命命式から読んでいきますとそうではありませんでした。


 甲という性質を持ったこの男性。甲の性質というのはどちらかというと融通が利かない、柔軟性に欠けるタイプのようです。

 有料記事ですが甲の人の性質についてまとめてあります。


 この人の五行バランスは金行が周りに多く、弱い木行であることがわかりました。

 弱い木行が過剰な金に出会ってしまうと身体や精神を病んでしまうことがあります。とくに甲の人はその傾向性が強いです。


 ご結婚なさった時期についても、結婚した年が結婚に向いている年だったということです。たまたまこれまでもお付き合いをされて、支えて下さっていたお相手ですから、結婚しようかなって思う、そういった運の巡りによってご結婚なさったのだと思います。

 そして30代に入ってからは人生の転換期に入ってきました。これまで仕事一辺倒にやってきた自分自身に不安やとまどいを感じてきます。


 「自分はずっと一生このままでいいのだろうか・・・?」


 そういった思いと家庭を持ったという責任感。仕事自体のプレッシャー。そういったさまざまな想いに押しつぶされ、とうとう身体を病んでしまったのです。

 しかし、この人は思っています。自分にとって向いていることって何だろう?適職って何だろう?って。

 とりあえず、この人は40代に入り、新しい運に入るまでは多少なりともそういったことを考え続けることでしょう。自分の使命って何だろう?とか、世の中の役に立つ仕事がしたい、とか。


 自分自身の運の流れを知ると、この人のように思いきった変換をしなくてもすんだかもしれません。

 クルマや自転車の運転もそうですが、大きな変換、急ハンドル、急ブレーキは大事故を引き起こしてしまいます。わかっていれば、カーブの前にちょっと速度を落としておくとか、あらかじめカーブのRをみておくとかできますよね。


 自分がどういった運にいるのか?それを知ることは自分の考えや選択の傾向性を知ることにもつながります。

 仮にこの人の場合、40代に入り運氣がまた切りかわったとしたら、早々に転職という決断をしてしまったことを後悔するかもしれませんね。

 人生の変換期に差し掛かっている時こそ、慎重にこれからのことも考えていくことが必要なんじゃないでしょうか?仕事を変えるとかではなくて、部署を変えるとか、引っ越しをするとか、そういったことで変化の運を操作することも可能なのです。


 運氣を知ることはそれに左右されないように自分自身で舵をとる方法なのです。データや傾向を知り、対策を練っていくのは兵法をしても常識になっています。ビジネスの世界でも同様ですね。

 四柱推命、命理学を活かしていくのも、単なる占いレベルで終わらせるのも活用する側の問題だったりします。

 ぜひいろいろな場面に活用していただければいいなと思います。


 本日もお読みいただき、ありがとうございます。

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。