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手持ちぶさたの時間を楽しむ

 手持ちぶさたの時間を楽しむ。

 待っている時間や特段にやることがない時間に携帯をついつい構ってしまうけど、ほんとうはそれはもったいない。じっとその場にいなきゃいけないこともそうそうなくて、その気になったら本を読んだり、片づけをしたり、メールチェックしたり、書類関係の仕事をしたり、これを機にやらなきゃいけないことは次々と思いつく。

 それをさらに優先順位をつけて、頭の中で整理して、順番にこなしていく。やらなきゃいけないのに後回しにしていることなので思っているより時間も手間もかかってしまう。空いた時間にこういったことを済ませてしまうことも大事なことだ。

 でも、手持ちぶさたの時間をそのまま手持ちぶさたのままで置いておくのもいい。ただ座ったまま目を閉じる。息を整える。そのときの状態で息がすぐに整うときもあれば息が整うまでに時間がかかるときもある。息が整ったら一段深く吸ってみる。胸ではなく腹で吸う。何度か繰り返す。そしたら丹田から会陰を通って天目まで息を通す。もう一度繰り返す。何度も天目に息を通す。何度も何度も繰り返す。

 目を開けると手持ちぶさたの時間がとてもいとおしく思えてくる。手持ちぶさたなどではなく、目を閉じるための時間だったんだ。


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