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たなばたの起源と五行

7月7日は七夕です。

天候はよくないし天の川は見れそうにもありません。それどころか大雨がひどすぎて災害となっています。被害をお受けになられた方のご無事と一日も早い復興を願います。


7月7日はあまり知られていないかもしれませんが、五節供(句)のうちのひとつです。

節句はそもそも陰陽五行説をもとにつくられたものであることは、わりと知られているんですが、なにをするのか?ですね。

節句はもともと季節の定まった日に神さまを迎えて、一緒にお食事しましょう!という日なのです。そのことを神を迎え、供に直会をするといい、節供といったそうです。

今ではこちらの文字(節句)を使うことのほうが多いのかな?と思います。

そしてその時期の料理のことを節供料理といいました。

この期限は陰陽五行説ですから中国からなのですが、日本でも奈良時代のころにはすでに行われていたという記録が残っているそうです。


7月7日には素麺を食べるのが通例のようです。この日に食べる素麺は魔除けと長寿祈願があるそうです。

今日は雨模様ですので、素麺を食べたいという気分ではありませんが、知識として一応お伝えしておきます。


五節供とは一般的には1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日のことを指しますが、江戸時代のころからは1月1日は別格として扱って、1月7日を加えるようになったりもしたそうです。

1月7日のことを人日(じんじつ)といいます。

月日を重ねていくことはたいへん喜ばしいことと尊ばれましたが、それが奇数になったら陰と陽の陽が重なるということで一層喜ばれました。


現在行われている七夕まつりは日本で言われている棚機女(たなばたひめ)信仰と中国の牽牛・織り女の伝説、そしてそこから派生し、唐の時代の玄宗皇帝・楊貴妃の華清宮遊行の際に始まったと言われる乞巧奠(きこうでん)というまつりが3つ、合体したような形になっています。


棚機女信仰は年神を迎えるため、水辺に棚をつくり、巫女が機を織りながら神を待つ、という儀式、行事です。

これは水による禊の一種であったようです。


そう考えるとこの日は古来から水に関する日として捉えられてきたのかもしれません。

今日は陰陽五行から7月7日七夕についてでした。陰陽五行は古来からわれわれの生活に根付いてきたものです。なんとなく忘れがちになってしまいますが、どこまでいっても五行の世界から逃れることができないのも事実のようです。

西遊記で有名な孫悟空。今では孫悟空というとドラゴンボールのほうが有名ですね。

この孫悟空が大あばれしていた時の天帝は大変困ったそうです。それをお釈迦さまに相談したところ、お釈迦さまと孫悟空に手のひらから出ることができたらこれまでの悪事を許してやろう、という話になったそうです。

孫悟空はお安い御用!とばかり筋斗雲を飛ばしてひとっとび。世界の終わりまで来た、と先に見える五本の柱に名前を書いてお釈迦さまのもとに引き返してきた。

自信満々にそのことを孫悟空がお釈迦さまに告げると、孫悟空が世界の終わりと思っていたその柱はお釈迦さまの五本の指だったというお話です。


お釈迦さまの五本の指が五行を示しているというのは有名なお話です。人間はどれほど力をつけても、どれほど遠くに行こうとも五行の支配から逃れることはできない、という逸話でした。


みなさんも積極的に生活の中に五行を取り入れてみましょう。どうせ五行は常にわれわれと供にあります。ならば、積極的に活用したほうが有用だとぼくは思います。




そういえば、7月6日の23時から午(うま)月が去り、未(ひつじ)月となりました。午から未になったということはとうとう火が消えてしまいました。

未は土の五行です。未は夏の土ですので、まだまだ火の要素は残っています。とはいえ、土は土ですから火よりも火のエネルギーが強いわけではありません。

五行で火とは経済を表します。経済の五行が去ってしまった。ここから経済を盛り返そうと思うと、これまで以上の努力と工夫が必要になります。

まだ夏の暑さはこれからです。ということは暦の上では火の力は去っていても、現実的にはまだもう少し火の力は残っています。

これから訪れる秋冬のために、今のうちに火の力を最大限に発揮させ、蓄えておくことが重要です。



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