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風邪もひけない身体なんて

朝晩が冷え込むようになってきました。

ほんの数週間前までは真夏日を通り越した異常なくらいに気温が上昇し、今月の電気代はどうなるんだろうか?と余計な心配をしていたのですが、ここ何日かは涼しくなってきました。

日が暮れて、暗くなるのも早くなってきました。

愛光流からだと心整体では19時を一応閉店の時間としていますが、その頃になるとずいぶんと暗くなるようになりました。

虫の声もセミの鳴き声から、コオロギや鈴虫の声になり、赤とんぼが空を舞う。

今日も山陰地方は雨の模様で、一雨一雨秋が深まり、冬の様相になってくるのでしょう。

とはいえ、日中はまだまだ気温が30℃近くまで上がり、30℃近くまで上がるのにもかかわらず、涼しくなったね、なんて思うほうが本当は異常なのかもしれません。

最高気温38度の記録的な猛暑に見舞われた米コロラド州デンバーで、8日にかけて天候が激変し、記録的な寒波の到来が予想されている。
デンバーは5日の最高気温が38.3度に達する記録的な猛暑を観測し、6日も37.2度の暑さが続いた。しかし8日の最高気温は2.7度まで急落すると予想されている。「7日夜から8日にかけて天候が激変する。記録的な熱波が、冬のような雪と記録的な寒波に入れ替わる」

世界でも異常気象の記事が予想されていました。この予想がどうなったのかは詳しくは調べていないので、どうも言えないのですが、これだけ気温の変化があると、さすがに身体には堪えますね。

朝晩の気温差が出てくるとどうでしょうか?この時期になると熱を出したり、風邪をひいたりする人が出てくるんじゃないでしょうか。

一年のうちに何回くらい発熱したり、いわゆる風邪をひいたりするんでしょか?整体では風邪をひくことも健康のひとつとして考え、身体がこわれ、偏り切った身体を調整する自然のはたらきが風邪である、と考えています。

だから気温差があるときとか、季節の変わり目なんかになると風邪をひく人が増えてくる。

気温も変わるし、日照時間も変わるし、湿度なんかも変わります。

そこにうまく適応できない身体は疲労し、偏り、壊れてきます。

そして風邪をひいて、熱を出すことで身体の調整が行われます。

整体ではそのように考えているので、風邪もひけない身体の方がむしろ怖い。「もう何年も風邪なんてひいたことがない」などと自慢げに話している人もいますが、それを健康などと思っているほうが間違いです。なぜなら壊れているのに自動修正しなくなった、自己調整機能がマヒして作動しなくなった身体は強制ストップをかけるしかなくなるのです。何年も使っている身体が壊れないのはおかしい。たとえばお祝いだと言って食べ過ぎたり飲みすぎたりすると下痢をする、それが正しい身体なのです。

それができない身体の強制ストップはたとえば大きな病だったり、気を失うくらいのことだったりします。身体は壊れても壊れても休むことない行為をストップさせないと命の危険性があると判断し、強制にストップするような現象を引き起こします。

ですから、たまには風邪でもひいて、消化のよい温かいものでも食べて、身体が冷えないようにして早めに就寝する。

そういったことをすることで、壊れた身体は修正され、風邪が必要のない身体になり、風邪が治る。また身体を酷使しすぎると偏りはじめ、偏り切った時に風邪をひく。

それが人間の整体反応として正しいとするならば、風邪をひくことは身体を調整するために必要なことだと言えます。

整体では風邪をひくことは正しい行為だと考えていますし、風邪をひけない身体の方が異常であると考えます。

しかし、今年はどうでしょう。おちおちと風邪もひいていられない状況です。風邪をひいて、発熱するだけでコロナだコロナだと言われる始末。

都会の方はどうかわかりませんが、地方ではコロナに対する偏見が未だにあるようです。コロナに感染した人が周囲の人からの視線や偏見で、その場所にいられなくなったとか、退職を余儀なくされたとか、いじめにあったとかいうことが、まことしやかに聞こえてきます。

「死んでもコロナに感染できない!」冗談ではなく言う人もいます。冗談交じりに言う人もいます。

コロナに感染はしなくてもいいと思いますが、風邪のひとつやふたつくらいはひけるような環境でないと、ほんとうに大きな病になってしまう。ほんとうに休むことができない世の中になってしまう。

ぼくはそのように思います。

朝晩が冷え込むようになったこの季節。風邪のひとつくらいひいてもいいんじゃないでしょうか?そうでなくても予防のためにつけているマスクと度重なる消毒液で低下した免疫力。風邪をひかないはずがない。身体の自然な反応を取り上げないでいただきたいと思います。


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