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悩みの大きさと肺

 雨がふります。

 雨風がふって大雨洪水警報が出て、ウチの小学生は5限目で帰ってきました。学校自体が集団下校になったようです。

 地域地域でふっている雨の量は違うみたいですけど、昨日からけっこうな雨量でふりつづいています。


 近くの田んぼもびしょびしょになっています。沼みたいです。


 こういう冷たい雨がふると気持ちもなんだかふさぎがちになります。


 今年は庚の子。水氣が強い一年ですから、どちらかというと日照時間も短く、雨季は雨が多く、作物の出来栄えにも影響が出るでしょうね。

 地面にも水がたまっていますが、身体に水がたまるのはよろしくありません。

 水がたまるというと一番身近な例で行きますとむくみでしょうか。


 むくみというのはあまりうれしいものではありません。身体内の水の流れ、めぐりがよくないわけですから。むくみを解消するためにリンパマッサージに通っているという女性がそういえばいましたね。

 その女性は仕事をして帰ったら足がむくんでいるそうです。その日によって多少のばらつきはあるものの足がよくむくむと申しておりました。

 そういえばその女性は捻れ型の女性でした。この捻れ型というのは整体独特の考え方ですが、腰椎3番が捻れている人のことを指します。その他にもいくつかの骨が捻れていることが条件になってはきますが、腰椎3番が捻れていることは大きな特徴のひとつです。

 整体では背骨ひとつひとつの傾きや性質を観察していき、ある一定レベルでの判断を下します。その基準のひとつに体癖という考え方があり、体癖の分類の中で捻れ型というものがあるのです。


 背骨の傾きや性質による分類ですからどちらかというと頭で考えるというよりかは反射的な部分になります。頭で考える、頭ではわかっているのだけれど、ついつい違うように受けとってしまうとか、行動してしまうとか。反射的に、っていうレベルですね。ですから、そういった意味ではその人を現しやすいものかもしれません。いくら頭では冷静を装っていたとしても反射的な反応までは隠すことはできないものですから。

 今回この女性の場合、捻れ型というくらいですから捻れているわけです。捻れ型の人は基本的に人の話をまっすぐ受け取ることができません。たとえば「あなたはすごいわね。みんな褒めていたわ」って言われたとしても「ほんとうにそんなことがあるんだろうか?誰もそんなこと言っていないのに、この人が大げさにほめてくれているだけではないだろうか?」とか。そういうふうに思っちゃうんですね。あるある、って思った人は捻れ型の可能性がありますよ。

 そういえば捻れ型の人って言葉そのままに受け取ってくれないんですよね。少しめんどくさい感じもしますが、それも捻れ型の特徴としてかわいい部分だと思うことにしています。

 ただ、捻れ型でない人が他人の言葉をまっすぐに受け取らないとなると、もう一段階違った問題が出てくる可能性があります。

 どちらかというとそちらの方がやや異常ですね。捻れ型が他人の話を聞かないのはある意味でノーマルなのですからね。


 この捻れ型という人は腎臓が草臥れやすいという特徴を持っていて、身体の疲れは腎臓に行きやすい。腎臓が疲れやすいということですから、むくみなどは起きやすくなります。

 腎臓の疲れですから、どうにも身体がだるいことが多い。「あ~疲れた!」っていうよりは「なんだか身体がだるい」っていう感じです。だるいなって思ったときにはたいてい足がむくんでいる。

 最近足のむくみのある人が増えたのではありませんか?足のむくみは腎臓ということもありますが、呼吸器も関係しています。


 呼吸器というと一般的には肺ですね。肺というと今、世間を騒がせているウイルスは肺を侵すんでしたよね?

 実際に罹患しているとかいないとかは別にしても、これだけ呼吸器が弱るとその影響から腎臓も草臥れてきます。


 整体というのはおもしろいもので、悩むと呼吸器が弱ると考えています。


 いろいろな悩みを抱えている人はそれだけ呼吸器が弱ってきます。呼吸器が弱っているものだから、また明日も悩みが消えません。呼吸器の異常が取れて、呼吸器が元氣になるまで悩みは消えないのです。といいますか、本来であれば悩みの基が解決しないと悩みは消えないものですが、呼吸器が強くなりますと悩みの大きさは変わって、小さくなります。


 足がむくんだから腎臓が悪いんだ、というのもある意味で正解ですが、悩み多き人だったとするならば呼吸器の異常から足がむくむということも考えられます。

 呼吸器が弱っているところに呼吸器を侵すウイルスがやってくるとひとたまりもありません。

 ただやみくもに「免疫を上げよう!」というのではなく肺や呼吸器に特化してみるのもいいのではないでしょうか?

 ちなみに肺の急処はいくつかありますが、おすすめなのが鎖骨に対しての蒸しタオルです。鎖骨という骨がありますね?首と胸の間辺り、背中じゃなくて胸側にあって、肩の方向に左右に伸びる細長い骨です。その鎖骨と首の間にくぼみがあります。そのくぼみを蒸しタオルを作ってあたためます。これは呼吸器の調整になります。ここは免疫の急処でもありますからおすすめですよ。これを一回につき三度。毎日根気よく行います。お湯だけでやるものですから当然ながら副作用なんかはありません。その代わりに一回やったからと言って劇的に変わるというものでもありません。毎日毎日コツコツコツコツ根気よくやりましょう。


 愛光流からだと心整体では整体操法に来られた会員さまに向けてそういった生活面での提案をさせていただいています。

 自分の身体の不調を専門家任せにする時代はおそらく終わりを告げます。自分の身体の不調は自分でできることで何とかしていく時代です。専門家に自分の身体を投げっぱなしにする時代は終わるんです。もちろん医療の専門家にしかできないこと、緊急を要することとか手術、命に係わる大きな病の処置などはお任せするしかありません。ただ、そういった急を要する病以外のものでも依存的になっていた現代人だからこそ今回の騒動のように医療崩壊の危機に陥っているのではないでしょうか?できることは自分でやることもたいせつです。

 鎖骨の蒸しタオルを一生懸命になってやっていると悩みも小さくなるかもしれませんよ。


 本日もお読みいただき、ありがとうございます。



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