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見えない努力

ある日、会社帰りの電車の中で、
社会保険に関する本を読んでいた。

会社では手続きの窓口なので、
色々聞かれる。

新しい知識を入れておかないと、
間違えて教えて、大変な事になる事もあるから。

人間って不思議なもので、
最初に聞いた事を正しいと思う傾向があるな
と思います。

あの人が間違うはずがない、と思っていると
尚更です。

私は、社員にとっては、そんな人でした。

自分で調べて紙を打ち出して
こんな風に書いてあるけど、本当か?って
聞かれる事も多い(笑)

かなり信頼度の高いサイトであっても
心配で、確認したいものなんだろう。

私は保険のプロではない(笑)
本当かどうか分からない事もある。

でも、あの人なら、と思われている立場上
学習欲もあって、

電車の中で社会保険の本を読んでた話しに
戻ります。

たまたま、違う担当のスタッフが、
同じ電車に乗っていたらしく、

翌日会社で言われた。

「なっちゃんでも勉強してるんですね」

「昨日電車で見かけたけど、邪魔したら
いけないと思って声かけませんでした」

あれっ、声かけてくれれば、良かったのに🤣

私にとっては、そんな勉強とまでは思って
やっていることではない。

知らない事の方が多いし、
制度変わるし、知っておかないとなぁ、
程度の事です。

くどいけど私はプロではない(笑)
プロでも勉強はする。多分もっとする。

でも、そういえば私も

あ、この人でも、そんなに努力してるんだ
と思う事ってあるな、と思いました。

私の大好きな
あるセミナー講師の人(以下kさん)が

昔やっていた、私にとっては、
「努力」していた話を聞いた。

大勢の人の前で話すのが苦手だったkさんは、
とてもあがり症で

はたから見てもあきらかに分かるほど緊張して
耳が赤くなるほどだったそうです。

それを克服したくて、
塾の講師になって話すことに慣れるようとした。

ここまでは、私も予備校の先生だったから、
分かる。

kさんは、更に自分が話す様子を録画して、
話す時の癖や話し方を研究したそうです。

一晩中でもやったそうです。

話す途中で、あのー、とかえーとか頻繁に言って
しまうのに気づけば、
一回も言わないようにするとか、
内容は基本的な事。

でも案外無意識に言ってしまうような事。

声の高さとか話すスピードとか、メリハリとか、

色々試したそうです。

自分のあるがままで話しても、別にそれはそれで
いいんだけど

やっぱり、広く一般的な大人の人達を前に話す場
合には、「耳障り」な話し方ってある。

あるがままだと、どうしてもそういう部分が抜け
ないと思うから、

ある程度は直すというか、工夫するというか
「耳障り」だとか「違和感」とかは修正した方が
よい

と僕は思うとおっしゃってました。

kさんは初めから特に何もしていないのに、

魅力的な、人を引き付ける話し方が出来るkさん
ではなかった。

それでも私たちは、そのような人を見たとき、
kさんだから出来る

あの人だから出来ると思ってしまいがちです。

でも違います。kさんでも努力していた頃が
あって、今がある。

軽々とやっているようにみえる人にも
過去や裏側には見えない努力もある

と思ったお話しでした。

その努力が、その人にとって、
当たり前の程度の事なのか、
楽しい事のか、辛い事なのかは分かりません(笑)

今日はここまで。
ありがとうございました。

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