ごめんね。

V6が解散して数日。

私は思っている以上に元気です。
ただ実感が湧いていないだけなのかもしれないけれど、毎日を普通に過ごしています。
いつものように大学に通って、実習をして、課題をして、バイトをして、今までV6がいた日々と何も変わらないような日々を過ごしていると自分では思っています。
でもふとした瞬間に、V6はもういないんだなということを実感します。


ジャニーズ事務所のHPにV6の文字がない。
V6のFCがない。
ネットやニュースでメンバーの記事が出た時にV6という表記はない。


これだけではないけれど、目に見てすぐに分かるものにはこんなものがあります。
決してV6の存在がなかったことのようにされている訳ではありません。
それでもこんなに悲しいのは、V6がいることが当たり前だったから。
辛い時に6人が話しているところを見れば、
頑張りたい時に6人の歌を聴けば、
寂しい時に6人がそばにいるんだなと思えば、
どんなことも頑張れて、どんなことも乗り越えていけるような気がしていました。
V6はきっとそんな存在です。
3月12日からもうすぐ8ヶ月を迎えようとしています。あの日からV6を見るのが辛い日もありました。
"最後"のシングル、
"最後"の出演、
"最後"のツアー。
色々なメディアに出る度に、"最後"という言葉がV6にはついて回りました。
"最後"って何なんだろう、自分の中で何回も考えました。
結局答えは見つかりませんでした。
例え何回"最後"と言われようと、V6は笑っていて、いつもと何も変わらなかった。

「自分達らしくパフォーマンスするだけ」


"最後"だからと言って、特別なことをすることはほとんどなかったよね。
そのおかげで?そのせいで?このまま来ちゃったのかなあ...笑

ファンになった頃からよく感じていたけれど、V6は"ファン"という存在をすごく大切にしてくれます。
きっとこんなに推しに、アイドルに、愛されているファンはこの世界をどう探しても私たち以外にはいないです。
そう思えるくらい沢山の大きすぎるくらいの愛を26年間真っ直ぐに伝え続けてきてくれました。
それでも私はその愛にお返しができなかったと今でも思っています。






V6がデビューしてから26年。
四半世紀以上です。
それだけの時間があれば様々なものが変化します。インターネットが急速に普及したり、
CDが売れなくなったり。
その大きな波を受けたのがV6だったと私は思っています。
V6はデビューして以来、全ての作品がランキングTOP10入りを果たしています。
もちろんこれも凄い記録だし、V6が保持しているものです。
あまり比べるようなことはしたくないけれど、V6と苦楽を共にしてきたKinKi Kidsは全ての作品で1位を獲得してきました。2人で。
もちろんどちらのグループにもそれぞれの良さがあります。


しかし、今の時代アイドルや歌手は何をするにもまず売り上げが大事です。
売り上げが悪ければ、TVにも呼んでもらえない、そんな世界で彼らは生きています。
それなのに、V6のシングルの売り上げは10万枚まで届かないこともしばしばありました。
他のグループはミリオンを目指していたり、初週から50万枚や30万枚を突破するのは当たり前で、V6は、私たちは10万枚を超えただけで喜んでいたりもしました。
比べる必要はない、V6はV6のペースで、確かにそうかもしれません。
でも、CDが売れなければ、TVで見られる回数だって、仕事がもらえる回数だって減るかもしれないんです。
そんな不安定な世界の中で、コンスタントに仕事もらうためにはなによりもファンがこの人たちは人気なんだよ!ということを示さなければなりません。
V6からたくさんの愛を貰っているのに、私たちは何もできなかった。できていなかった。
1人が沢山買うより、沢山の人が1枚買った方がいいというのをよく聞きます。
そんなことはみんな分かっているし、当たり前のこと。
でも売れなかったら1人の人が沢山買うのだってあってもいいと思います。
推しのためを思って、推しのことを考えてやっていることを否定するのは間違っています。
V6のFC会員数は最終的には約40万人とされています。
失効してしまった人や、その他諸々の理由を含めて、この数字通りファンがいないとしても、大体30万人はいると考えられます。
金銭的な事情があったり、家庭の事情があったり、全形態を買えない人がいることは勿論わかっています。
それでもこの人数がいて、1人1枚買えば、10万枚なんて簡単に越えられるのにどうしてだろう?何回も思いました。
CDなどのリリースを売上という形でお返しする、そうしなければ需要と供給の関係はきっと成り立ちません。
少し前のことだからうろ覚えだけど、CDが売れない時期が続いていた時、あるシングルで売上が10万枚を超えました。
その時、健くんが喜んでくれました。嬉しいと思ったと同時に、悲しくなりました。10万枚でしか喜ばせてあげられないんだなって。
トニセンのラジオでも言っていました。これもうろ覚えですが、ミリオンはアメリカのゴルフで日本人が優勝するくらい大変なことだと。
悔しかった。ただただ悔しかった。

V6が頑張っていても、私たちは何もできていない。頑張っていない。そう言われても仕方ないくらいのことでした。
それなのに、V6はいつも真っ直ぐにたくさんの愛をくれました。
V6からの愛を受け取る資格が私にあるのか、そんなことを考えたりもしました。


だから私はV6にありがとうとごめんねを伝えたいです。
沢山の愛をありがとう、そしてごめんね。
V6のCDがもっと売れていたら、何か変わっていたのかな。
終わってしまったことはもうどうすることもできないけれど、何か違う世界が見えていたのかな。
V6からの愛に見合った愛を返せなくてごめんね。
それでも6人が、V6が大好きだったよ。
だからこれからの活動を、これから貰えるかもしれない愛をしっかり受け止めて、ちゃんと返せるように頑張るね。





今まで沢山の愛をありがとう。

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