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Google米国本社に転籍します

4月1日から Google の米国本社で Global Solution Leadという仕事をすることになりまして、つまり日本を離れることになりました。

Google Japan は退職扱いになるので、見方によっては流行りの #退職エントリ になるかもしれませんし、Google LLC への再入社なので、見方によっては流行りの #私はこうやってGoogleに入った にもなるかもしれません(なりませんね)

ここしばらく Twitter でも Insta でもほぼ食べ物の投稿だったのは理由がありまして、本社で働いている友人が「こっちはまじでなにもない」「暇」「日本の食事は凄い」と言うので、ここ1ヶ月あまりは食べ納めとばかり毎晩ひたすら東京のおいしいものをいただいていた次第です。東京って本当にいいところですね!!大好きです!!!

いま私は空港のラウンジで出発便を待っているわけなんですが、このお知らせがこんなに直前になったのも実は就労ビザが出発の数日前まで発給されず、本当に行けるのか?と心配な状況が続いていたためです。直接にご連絡できなかった方も多数いて本当に申し訳ない限りです。すみません。

こちらの投稿で知った!という方には無礼極まりない不届き者をどうか米国法律事務所と米国大使館の対応遅延に免じてお許しいただければ幸いです。

そういうわけで行ってくるのですが、日本で出会った皆様、大変お世話になりました!!ありがとうございました!!皆様ひとりひとりとの出会いのおかげでいまの私があります。

今後とも、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

さて以下、よく聞かれる内容をまとめたFAQ形式となりますのでご興味あるところだけお読みいただければと思います。

【そもそも Google の本社ってどこにあるの?】
アメリカの西海岸カリフォルニア州の、いわゆるシリコンバレーエリア的なところです。サンフランシスコから渋滞がなければ車で南のほうに1時間くらい、渋滞したら3時間くらい?のマウンテンビュー市というところです。

とても静かでのどかなところです。弊社では「日本でたとえると筑波とか横須賀リサーチパーク」とか言う人が多いです(お察しください)

【なんで本社なの?】
Google Japan で丸6年働きまして、最初は Google に入れただけで嬉しかったし私なんかで大丈夫なのか!?と毎日びくびくしながら働いていましたが、素晴らしい上司、同僚、プロジェクトに恵まれて、次第に日本以外との活動も増やすことができ、次のチャレンジをするには良いタイミングだと思ったところで運良く本社のポジションに合格したということになります。

リクルートにいた頃から(いつかは海外で働きたいな)とは思っていて、Google に入ってあまりの英語力のなさに愕然として(シンガポールとかまずはノンネイティブに寛容そうなとこから)(そして遠い将来かもしれないけど、いつかはアメリカの本社で)など考えていたのですが、いやいや「まずは」とかそんな悠長なこと言ってたらいつまでも行けないんじゃないか?お前もうそんなに若くないだろ?と考え直し、一足飛びに本社の仕事にチャレンジすることにしました。

Google 東京オフィスでの仕事は正直めちゃくちゃ楽しくてまだまだやっていたかったし、大好きな仲間や素晴らしい上司に恵まれて、プライベートでも大好きな友人も美味しいレストランも楽しいこともなんでもある東京が大好きで大好きな家族のいる福島も近かったし、東京を「離れない理由」は山ほどありました。

でも、新卒で入社したリクルートの教え
「自ら機会を創り、機会によって自らを変えよ」と、
グーグルで折に触れて見聞きした
「Get out of your comfort zone」(コンフォートゾーン、つまり自分の快適な場所から出よ)
がずっとずっと頭と心にあって、やって後悔したほうがやらないで後悔するよりずっといいと思うタイプなのでやってみることにしました。

【英語ってどうしたの?】
ご承知のとおり一度も海外に住んだことがなければ、前職で9年ほど英語を使う環境にもなく、Google に入った時の英語力は今思い出しても赤面の酷さでした。リクルートの頃も独学ではずっと勉強していたものの、Google 入社後はありがたいことに会社の補助もありベルリッツ、年末年始の短期集中講義、オンライン英会話、トライズ、Podcast など考えつくありとあらゆるものを試しました。そのなかではトライズに通った直近の半年が一番良かったと思います。内容はほとんど自己学習なんですが、直近2年のチームがわりと英語を使うチームだったのでそこでの会話との相乗効果でレベルアップできたと思います。

今でもまったく下手くそな英語で会議もプレゼンもしていて聞く人には心底申し訳ないのですが今後もなんとかがんばっていきたいと思います。自分のレベルアップに期待します。

【何年間いくの?】
むこうのポジションの面接を受けて、むこうの社員になる、というのが多くの場合の Google の転勤のしくみで私もそうなので日本に戻ってくるとしたら日本のポジションの面接をして受かるしかないのでいつ、とかそういうのは決めていないです。

せっかく行くので
『志を得ざれば再び此の地を踏まず(野口英世)』
のつもりで行ってきます。あとは、アメリカからその他の国にいくとかも、場合によっては考えたいと思います。

余談ですが、昨日福島県は猪苗代にある野口英世記念館に行って、展示を見て号泣しました。努力を重ねて志をもって一人で渡米して立派な研究者になられた野口博士と、到底及ばないもののこれから一人で渡米する自分を重ねてしまったわけです。英世揮毫の「忍耐」のポストカードを購入しました。

【むこうでどんな仕事をするの?】
Global Solution Lead という、Google 広告 関連のグローバルのソリューションをいい感じにする仕事です。詳細は割愛しますが、日本向けにやっていた検索広告の仕事を活かした、本社でしかできないグローバル向けの仕事です。なにが起こるかこわいけどめちゃくちゃ楽しみです。

【会社からの辞令での異動なの?】
エンジニアはわかりませんがわたしのようなビジネス職の場合、いくつかの例外を除いて辞令とか人事発令とかそういったものはなく、自分で行きたいポジションを見つけて、そこに応募して社内で面接を受ける形が多いです。例外というのは、チーム同士が統合になるとか、めちゃ偉い人とかの場合ですかね。

【社内面接ってどんな感じなの?】
ビジネス職の場合、社外からの選考時には面接は4回あって、それぞれ違うポイントを見ることになっているんですが、社内ポジションに応募して面接する場合には普通は面接は2回で、グーグルらしさ、とか、思考力・認知力とかはすでに持っているものとして職務能力とリーダーシップを中心に見られます。

面接はめちゃくちゃすばやく進んで、1月の仕事始めの週の火曜日に Directorと、木曜日に team member と面接をして、金曜日にはオファーの連絡をもらいました。どこでも人手不足です。ちなみにテレビ会議での面接です。ほんとに英語ができない時代だったらこれがそもそも無理だったと思います。社内で何度もビデオ会議して慣れていたのでそこまで緊張せずにできたのかなーと思います。

あと面接はかなり戦略的に準備したし、オンライン英会話でめちゃくちゃ練習しました。この準備がなかったら間違いなく受かってないです。

【日本人の同僚もいっぱいいるの?】
本社勤務はけっこういるみたいで生活の面では相談できたりして心強いのですが同じ部署(○百人レベル)には私が知る限り日本人は私1人です。ざっと見た感じ、アジア人もあまり多くなさそうな感じがします。

【住むところ決まったの?】
最初の1ヶ月はサニーベールのサービスアパートメントに住みます。その間に住むところを探します。だいたいめどがついてきたのであとは内覧して決めます。サンフランシスコに住んで Mountain View に通うという猛者も多いようですが職住近接を旨として生きてきたのでどんなに何もないと言われようと会社近辺に住みます。

【お家賃お高いんでしょう?】
めっちゃ高いですね。。。

【でも、お給料あがるんでしょう?】
お家賃ほど上がりません。
差し入れをお待ちしています。

【家族はなんて言ってた?】
家族・親戚総出でとても喜んでくれました。いい家族に恵まれました。

【車生活でしょ?】
ゴールド免許のペーパードライバーなので、さっそくこの土日から教習所で練習します。

【日本にはたまに帰ってくるんでしょ?】
前述の『志を得ざれば再び此の地を踏まず(野口英世)』のつもりなのですが、
取り急ぎ7月末にB'zがさいたまスーパーアリーナでライブやるので、その2日のためには帰ってきます。あとはわかりません。B'z次第のところが大きい気がします。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
その他なにか質問コメントありましたらお気軽にどうぞ!!

直接ご連絡できなかった方、ほんとすみません!!

では、いってきます〜!

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