私の「伝えたい!」の原点は最後のレッスンに。

私は3歳の頃からNHKの英語教材のテープを聴いて育ちました。

5歳のときに転園した幼稚園でも英語に親しみました。

小学校に入ってしばらく英語から離れていたのですが、友達が通っていた英語教室に私も一緒に通い始めると、教室の先生が幼稚園のときに担当していただいていた先生だったという嬉しい再会がありました。

このときには、ただテキストを読み上げるだけでなく、歌やゲームなどで楽しく遊びながら英語を学んでいったので、通うことが苦だとは思いませんでした。

しかし小学校6年生に上がるタイミングで転居することになり、新しい教室に通うことになりました。

新しい教室で母が先生と相談したところ、中学生と一緒のクラスに入っても大丈夫という結論に至り、中学生対象のクラスで英語の勉強をリスタートしました。

そこでは、先生の言うことを聞いてもよく分からないことが多く、英語力と勇気がないため質問ができずにいて、「英語は好きだけど、レッスンは惰性で受けている」という状態になりました。

例えば、「元気?」と聞かれて「まあまあ」、「何か新しいことあった?」と聞かれて「特にない」と毎回答えるような、意欲は低いし集中力に欠ける生徒でした。

それが変わったのは、中学3年に上がるタイミングでレッスンをやめるときでした。

最後のレッスンの前の日、私は生徒会副会長に信任されたことを先生に伝えたいと思い、辞書を引いてメモを作り、レッスンで読み上げました。

それが先生に伝わったときの嬉しさは、今までに経験したことのなかったものでした。

そのあと、学校の英語の授業に積極的に取り組んだ結果、スピーチコンテストの出場と市内の英語奨励賞を勝ち取りました。

高校に進学するタイミングでまた転居することが決まり、国際教育に強い学校を受験し、無事合格。

答えを間違えると立たされる恐怖の授業に1年間鍛えられ、気付けば英語の成績は学年トップクラスになりました。

英語のアウトプットは減ったものの、転居で離れた友達に手紙を書くことで、自分の気持ちを伝える練習を続けていきました。

長じてライターとなり、Webの記事や本を出版することになったのも、あのときの「伝えたい!」という気持ちがあってこそだったのかな、と今では思います。

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