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老女もの

 老女ものと言っても、能の老女ものではない。私の本棚の中で、高齢の女流作家、芸術家などによる著作のことです。宇野千代(1998年に99歳で逝去)、堀文子(2019年に百歳で逝去)と言った人や、今年御歳百五歳の写真家笹本恒子さん。そういう高齢の方々の著作の最後には年表が付いていることが多い。宇野千代さんは六十代で借金を背負ったり、離婚したり、七十代で家を3度建てたり。著作も若い時は寡作な感じだが、むしろ老年の方が量が多い。それは中年までは着物のデザインをしたり、「スタイル」と言うファッション雑誌を作ったりしていたからか、エネルギーが常人と違うのでしょう。          

 97歳の瀬戸内寂聴さんが若く思える。瀬戸内さんはTVなどで知るところでは、肉をすごく召し上がるようで、やはり歯が御丈夫なのでしょう。白内障の手術も最近されたようで、新聞や本がよく読めるようになったとか。本の整理をしていたら、瀬戸内寂聴「私の宇野千代」と言う本が出てきた。 二人の対談は面白い。昔のたくさんの作家と宇野千代の関係がわかって。


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