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たーちゃんとアメリカと夢 18 カレッジが始まるよ!の巻

1997年9月。いよいよ学校が始まりました。まず、オリエンテーションと言う名のテストの日があり、新入生全員、英語と数学のプレイスメントテストを受けました。アメリカ人もです。

まず、数学は3桁くらいの掛け算や割り算や分数の問題だったと思います。びっくりするほど簡単で、どれくらい簡単かと言うと、勉強を全くしてこなかったたーちゃんでさえ、あれれ? 何か解ける。と言うレベルです。そのテスト会場に居たアジア人達がどんどんテストを終わらせて出て行くのに、アメリカ人達は難しい顔で残っていました。

その後、アメリカ人の逆襲です。もはや、たーちゃんはどんな問題が出たかさえ覚えておりません。英語のテストです。アメリカ人の方々はあっという間に問題を終えて退出されて行かれました。たーちゃんは、ふと、日本で日本語のプレイスメントテストを受けたら簡単に問題が解けるのかな。もしかしたら、留学生に混ざって、ESL (English as Second Language) ならぬ JSLに入ってしまっている自分を想像して恐ろしくなりました。

テストが終わったら、カウンセラーに会いに行きました。既にプレイスメントテストの結果がカウンセラーに届いていて、個別にどのクラスを取るかアドバイスしてくれます。

たーちゃんは数学は一般に皆さんが取るMath 100 というクラスを取る事が出来ました。英語は、やはりESLからです。リーディングとライティングです。

学生ビザでアメリカに滞在している留学生は、1セメスター(学期) 12単位をキープしなければなりません。

Math.            3単位
ESL(reading). 3単位
ESL(writing).  3単位

後、一クラスクラス取らないとならないのですが、prerequisite(前提条件) と言って、英語が必要なクラスはESLをパスするまでは取れないのです。取れるのは、PE(運動のクラス)。だいたい皆さんPEを取っていましたが、たーちゃんは運動が得意ではなかったので、子供の頃に習っていたピアノのクラスを取りました。

ピアノのクラスでは譜面を見て弾くテストは問題なかったのですが、授業中に皆んなで弾くのがドレミではなく、CDEFGABだったので少々手こずりました。

このピアノのクラスで知り合った人達は音楽を専攻している方も沢山居て、普通の短大なのに、音楽を専攻していて、将来4年生の大学や、もしかしたらジュリアードにトランスファーする方もいらっしゃるかも知れないと聞き、こんなたーちゃんでも入れるカレッジなのに、そんな凄い人達が通っているのかと、驚きました。

何はともあれ、たーちゃん夢のアメリカで大学生活が始まりました。

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