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たーちゃんとアメリカと夢 17 レタス頭とコーンの耳の巻

たーちゃん渡米しまして、英語がいよいよやばいという現実に直面してしまいました。

幸い9月から学校が始まりますが、準備の為に3か月前にきましたので、まだ十分にジタバタする時間がありました。そこで、たーちゃん学校に行く事にしました。その名も、

アダルトスクール。

ちょっと怪しい。でも大丈夫。18歳以上なら誰でも通える学校です。地域の高校や、コミュニティカレッジが運営されていてESL (English as a second language)のクラスは無料だったと思います。その他にも、ヨガやダンスなどのクラスもありました。たーちゃんはきっとESLを受講した方が良かったのでしょうけれど、アメリカの英語ネイティブの人たちと一緒に授業を受けたらどんなだろう。という気持ちが勝って、クッキングのクラスを申し込みました。言うても料理です。

でも、しかしクッキングのクラスを甘く見ていました。

計り方もグラムやリットルではなく、パウンド(lb)やオンス(oz)なんです。しかも16オンスが1パウンド、何で16? 日本のをmetric(マトリックスじゃないよ、メトリックシステム)。アメリカはimperialというそうです。長さもセンチメートルではなくインチとフットもインペリアルシステムです。それに加えて、オーブンの温度も華氏なので、350°Fって燃えるんちゃうやろかという温度なのです。

根本的な所も問題がありました。食材を知らない。
先生が、

「今日はマッスル使うよ!」

と言っていて、わ〜結構力づくの料理やなぁ。と思っていたら、マッスルはムール貝の事でした。アーティチョークなんて観葉植物やんと思ったし、ズッキーニも初めましてでした。

そして、レシピに 1/2 Head of lettus と書かれていました。レタス頭?何だろ。まぁ、それはそのままの意味で、ひと玉でした。でも頭なんや。コーンもEar of cornと言います。言われてみれば、うさぎの耳やな。

セロリは束になっているのをstalkと言いますが、その中の一本はRib of Celeryだそうです。

そういうのをcollective nounというそうで、pair of chopsticks や bowl of riceもそうです。

少し脱線しますが、動物さん達の集合名詞も面白いなぁ、と思ったのは

pride of lions
band of gorillas
gang of turkeys

何となく頷ける。そして可愛い。

クッキングクラスに戻りますが、そんな感じで、とっても勉強になりましたが、
グループに分かれて作業するので、たーちゃんかなり足を引っ張りました。

切り方も、“ハーフインチで” ってどれくらい? simmer (煮る)  beatやwhisk(泡立てる)  immerse(浸す) dissolve(溶かす) 以外と初耳な言葉が飛び交う。

友達を作って和気藹々にお料理をしようと思っていたのですが、ついていくのに必死で、友達どころじゃありません。おしゃべりしながらお料理している会話もさっぱり何を話しているのか分からないし。でも、授業の最後に皆んなで試食出来るのでそれをモチベーションに頑張って通いました。

休まずに通ったら、皆さんがたーちゃんに慣れて来てくれて、わざわざ説明してくれたり、少しずつ居心地が良くなって来ました。何でもやってみるものですね〜。


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