３年半の本気の恋と虚脱。Heartache...⑩ くだらない糞みたいなプライド

別れを認めてから
何をしても手につかない感覚だった。

気持ちを少しだけ。ほんの少しだけ整理をして
彼女にLINEをした。

感謝と謝罪とを込めた。

数日待っても返信は無かった。
なので、もうこれ以上の迷惑はかける事はないようにと

気持ち悪い長文、送ってごめんね

キチンと連絡先や全て削除しておきます。と
最後のLINEをした。

その直前にLINEの
アルバムの写真等全て処分した。
1枚ずつ全てに目を通した。

彼女が言っていた通り古い写真の僕は表情が硬かった。
刻がすすむに連れて表情そのものが変わっていた。

そんな些細な変化に気付いてくれてたのにな…

そんな事を思いながら
初めて彼女のLINEをブロックした。

三年以上の時間を共にして
キライになった訳ではなくても、感謝と謝罪を
今までの様に会って直接伝える事はもうできないと悟っての行動だった。

初めて本気で素直に伝えた言葉だったと思う。

返信の無いこともショックだったけど
その程度のものだったのかなと納得するしかなかった。三年以上の恋愛の終止符を
会うこともなく
たった数行のメールで済ませられる程の

希薄な関係だとは思って居なかったから。

少しだけ泣いたらまた明日からしっかり生きようと思った。

その時SMSが鳴った。ブロックされたと思うのでこちらにメールしましたと。

そこに私はこのまま番号も消さないと書いてあった。

いつかお互い、気持ちが整理できて
また友達に戻れたら…
ブロックしたのを解除してもらえたら笑って会いたい。
その日を待ってますといった内容だったと思う。

その文面だけでこの人を愛して良かったと心の底から思った。

でもやっぱり最後まで素直になれなかった。
返事が来なかったことで
最後の意地を張った。
覚悟を持って連絡先も消してブロックしたから
いつか気持ちが落ち着くまで解除はしないと伝えた。

それでもそんな日が来ることを待ってますと言ってくれたのにね。

男ってアホだよね。つくづく思う。
男っていうより、僕か。笑

しばらくして、元気かなと思って
彼女のTwitterを検索してしまった。

付き合ってる時は全く気にもしたことが無かったのに。

そこに書いてあったことに深く傷ついた。

空腹を誤魔化すため、お菓子ばっかり与えられたような恋愛だった。

と…
凄く寂しくなった…

そんなつもりは微塵もなかった。

ただ彼女の笑った顔が見たい一心で
なりふり構わず寄り添ってきたつもりだった。
誤魔化しなんてナニひとつ僕の感情のなかには無かった。

何をするときも、
ほんの小さな物一つ買うときでさえ
これ持って行ったら喜んでくれるかなー？
って思って一つずつ必死で選んだ…

彼女の。大好きな彼女の笑顔が見たかったからだ。

隣でその葛藤を見てきたであろう
「彼女から」だけは絶対に言われたくない言葉だった。

彼女の周りの友人だったりに卑下される分には何の問題もなかった。
二人にしか分からない感情が有ることを知っていたから。

それ以外にも沢山、３年半の期間を後悔するような内容があった。

他の誰に何を思われてもいい。そんな風に「あなた(彼女)にだけ」は思って欲しくないと気付いたらSMSを飛ばしていた。

実際このとき、彼女がナニをどう捉えていたのかは
僕は聞かなかった。
基本的に僕は良くも悪くもあまり感情を表に出さないよう心がけている。冷静に話すために。

でも実際隣で僕の苦悩を見ていた彼女に
言われた一言にいつものように冷静には居られなかった。

ううん。むしろ冷静で居ることを初めて自分から拒否したような感覚だったと思う。

どんな時でも
世界中の誰もが彼女の敵になったとしても
味方で居ようと決めた３年だった。
それ全てを否定された感じがした…。

それが
ただ、ただ異常に寂しかった。

向こうからはただの感想なだけと言われた。

そしたら僕の嫌なところが箇条書きにされて
送られてきた。

そこには照れ隠して嘯いた時のことなど沢山書いてあった。

もう何一つ理解しあえない関係に少し前から
陥っていたんだと認識させられた。

どれだけ大切な人と想っても伝わらない
この感情を僕は知っていた。

離婚の時と同じ感情だ。

何を言っても揚げ足とりにしかならない。
理解することを拒否されている。
この寂しさはもう…埋まることはないと
二度戻らないことを知っていた。

分かったよ。じゃあもうホントにこれでお別れなんやね。もう友達に戻ることもないんだね。

それでいいね？と
彼女に結論を委ねた。

今怒ってるから
もうそれでいい

と返事がきた。

分かりました。と伝え

SMSも彼女の履歴を消した。

でもブロック削除したけど
トークを消していなかった。

いつかもし、
連絡が来るかもしれない日があるならと

ブロックだけは
解除をしてトークを消した。

これは僕の弱さだ。