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3年半の本気の恋と虚脱。Heartache...⑧ 深層心理。

彼女の家に泊まっていた日のこと。


彼女は午前中、仕事。

ふと、帰ってくるまでに
布団を干しておいてあげようと思って
布団を持ち上げた。


布団の角に血が付いていた。

キレイな鮮血。



自分の心臓の音が高鳴った。


明らかに最近ついた物で

鼻血??

いやいや、足元の角にわざわざ鼻血はつかないだろ。
と思った。


この時、よくない想像が自分の頭をよぎる。

元気に見えてもそういう事(自傷行為)をしないと
自分を保てないほど
彼女が疲弊しているのではないかと。


この時、瞬間的に気付いてしまった。


彼女の心の傷みの原因は
家族の事じゃない。

僕なんだ。



一緒に居るのに、一緒に居ない。
付き合ってるのに、付き合っていない。
イビツな関係に彼女の心が悲鳴を上げてるんだと。


一人暮らしをして数ヶ月経つのに
安心できる場所を手に入れられたハズなのに
心が安定しないのは、もはやそれしか原因がないんだ…。


ホントは心のどこかで実はそうなのではないかと

彼女の心が疲れを見せ始めた時に
気付いていたように思う。


そう、ずっと
ずっと思っていた。


彼女の隣から離れたくない、離れられない

僕の弱さが


彼女の心の悲鳴は自分のせいではないと
目を逸らそうとしていただけなのかもしれない。


支えるつもりで隣に居たけれど
隣に居る
そのこと自体が彼女への負担になっていたんだ。



ここから「別れ」までの半年ちょい。
毎日毎日
自問自答する。

一秒でも早く
僕という呪縛から「解放」してあげるのが正解なのか

もうあと少しで帰国するであろう彼女とケジメをつけるまで待ってもらうのか…


この辺りから僕の胃の調子が凄く悪くなり始める。

考え続けてたからなのか…






彼女は出会いからずーっと
出口のないトンネルに迷い込んだ

そんな感情だったのかな。


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