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3.まさかのやっぱり
春に息子のマルファン症候群を疑い始めて、やっと大きな病院での受診にこぎつけたのは、夏のことでした。
自宅から電車を乗り継いで片道2時間の距離。4歳の息子を連れての往復、病院での待ち時間などを思うと、なかなかのチャレンジ。
乗り継ぎを何度も調べ、暇つぶしグッズを携え、東京の病院まで向かいました。
午前午後と検査をし終え、結果を聞くことになりました。レントゲンには、私にもわかる背骨の側弯がありました。そして心エコーの結果では、大動脈弁、僧帽弁の逆流、大動脈基部の拡張があると説明を受けました。
お母さんの勘は正しく、限りなくマルファン症候群に近いけれども、まだこれだけでは診断には至らないとのことでした。
まさかのような、やっぱりのような、複雑な心境でした。
「可能性がないのではなく、まだ症状が出そろっていないだけ。むしろお父さんもマルファン症候群であろうから、年齢的にリスクが高いので、なるべく早く連れてきてほしい。いろいろな科にかからないといけないし、大変になるけれど、僕が船頭になって必要な科につなぎますから。」
と、とても心強い言葉をかけていただきました。
初めての受診だったので、感謝しました。その後、このように親身になってくださる先生と出会うことはなかなかありませんでした。
つづきます