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8.手術翌日/お見舞い考

1)こどものケア

10時間以上にわたる夫の手術が終わった翌日は土曜。娘の小学校のおまつりがありました。

前日の金曜日、夫の手術当日は、子どもたちがまだ寝ているうちに病院に向かい、寝てからの帰宅でした。1日ママに会えず不安気で、おまつりに一緒に行きたいと言う娘。午前中だけ同伴しました。保育園からの友人母子と一緒に行き、午後は預かってもらい、私はICUの面会時間に合わせて病院へ向かいました。

ICUに向かうと、シャンプーをしてもらっていました。まだぼんやりしつつも、回復は順調そうでした。

2)お見舞い考

この日、義妹ファミリーが突然お見舞いにきてくれたようで、午前中に部屋を尋ねるメールがありました。ICUは面会時間に制限があります。義妹は子どもも一緒だったので、ずいぶん待たせることになりました。私も事前に伝えておけばよかったのかもしれませんが、部屋の移動もどなるかはっきりしておらず、そんな余裕もありませんでした。

実父の時もそうだったのですが、お見舞いは難しいな、慎重にしないとなと改めて思いました。とるものもとりあえずかけつけたいという気持ちは本当にありがたいのですが、やはり病院のルール、体調もありますし。感染症対策で我が子でさえ連れていけないので、突然の子連れでのお見舞いは難しいものがありました。

でもそれは身内が大病を患ったことがあるからこそ知っていること。私自身は、けがや病気で手術入院の経験は何度かありますが、すっぴんでお風呂に入れなかったりするので、お見舞いは家族だけが気楽でした。

でも長期にわたる場合や、性格的にお見舞いが励みになる方もいて、それは人によると思います。そこはぜひ確認してから訪問してほしいと思います。付添の家族も疲れているので、あまり気を遣わせてもいけないな…と思います。私は余裕がありませんでした。

でも、おそらく私も若い頃、相手の方の気持ちや事情より、自分の心配な気持ちを満足させるために、お見舞いにうかがってご迷惑をおかけしてしまったこともあるはずです。思い出すだけで穴があったら入りたい気持ちです。

とはいえ結局、夫は義妹に会えてうれしそうでした。大変な姿をアピールしておきたいという気持ちもあったようです。甥には会ってもらうことができませんでしたが、帰りに私も車で家まで送ってもらい、本当に助かりました。

そして保留にしていた大問題のことを、思い出させてもらいました。

3)大問題=退院時の交通手段

保留にしていた大問題、それは退院時の交通手段のことです。
入院時や私の往復は電車を利用していましたが、さすがに片道2時間の距離ですし、体力や感染症対策上、退院時に電車で帰宅は無理です。
私も車は運転するのですが、県内の一般道止まり。
高速道路に乗ると、緊張で手汗が噴き出るほど不慣れでした。

大学時代に日本で2番目に高くて狭いという都内の教習所で運転免許を取りましたが、あの分岐の複雑で迷路のような東京の首都高速を走る自信はありませんでした。

タクシーで帰ろうと提案しましたが、よく言えば倹約家の夫は、電車で2時間の距離をタクシーに乗るなんて…と首を縦にふりません。もったいないから電車で帰ると言い張ります。義父にも、もう都内の運転に自信がないと断られました。義弟などに頼むにも、退院は平日なので厳しそうです。たとえ退院時に都合してもらえたとしても、その後の受診もありますので、やはり私が運転できるようになるしかありませんでした。

この入院期間中に何度か車で病院まで行って、練習をしてみることにしました。もうやるしかありません。腹を括りました。

4)終わらない1日

さて、手術翌日という、このまた長い1日を終えて、帰宅しましたが、実はまだまだ終わりませんでした。

夜にふと気づくと、娘の歯の矯正装置(取り外し式)がないのです!!!!


1日の足取りを追うと、預かってもらったお友達に食事に連れて行ってもらったハンバーグ屋さんに置いて来てしまった様子。
閉店間近のお店にあわてて電話して探していただくと、ゴミ箱から発見されました。車で25分ほどのところでしたが、車で駆け付け、なんとか閉店に間に合いました。
なかなか終わらない長い長い1日でした…。

つづきます