EDH「深海の破滅、ジャイルーダ」100枚解説(ソーサリー・インスタント・エンチャント編)
ソーサリー
33.伝国の玉璽/Imperial Seal
弱くなった《吸血の教示者》。マナ・ファクトを積むか、《ジャイルーダ》の能力でめくれて嬉しいものを積むのが基本。
34.再活性/Reanimate
どの墓地からでも1体をリアニできるのは非常に強力。
だいたいの構築で《再活性》と《動く死体》の2枚が入っているが、《動く死体》のかわりに《ネクロマンシー》を採用。理由は後述。
35.悪魔の教示者/Demonic Tutor
万能サーチ。強い。
36.毒の濁流/Toxic Deluge
全体除去。4マナのカードが非常に多いため、コストをずらすためにも《滅び》ではなくこちらを採用。破壊不能にも効くのが良い。
《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》がいると唱えられないので注意。
インスタント
37.渦まく知識/Brainstorm
ドロースペル。引いてしまった重コストのクリーチャーをトップに戻してフェッチでシャッフルするのはもちろんのこと、積むことで《ジャイルーダ》の誘発をコントロールできる点も良い。
38.暗黒の儀式/Dark Ritual
1マナから一時的に3マナに加速する。色拘束がきついこのデッキにとって有色が加わるのはありがたい。
39.本質の変転/Essence Flux
ブリンクするカードはいくつかあるが、1マナでできるのは偉い。
《ジャイルーダ》の能力をもう一度使うためや除去を躱すために使用する。
《鏡の間のミミック》のコピーはスピリットであるため、カウンターを乗せることはできるが、乗せてしまうと《ミケウス》の能力で戻ってこられなくなる。
40.マラキールの再誕//マラキールのぬかるみ/Malakir Rebirth // Malakir Mire
除去に合わせて打ちたい。タップインとはいえ、土地として使えるのが良い。戻ってくるクリーチャーもタップインする。守りにしか使えないため入れ替え候補。
《古術師》で回収できる土地。
41.白鳥の歌/Swan Song
エンチャント・インスタント・ソーサリー限定の1マナの確定打ち消し。打ち消しはなるべく軽いものを積みたいので採用。打ち消せる範囲がそう狭くなく、出てくるトークンも気にならない。
42.吸血の教示者/Vampiric Tutor
あらゆるカードをトップに置けるチューター。インスタント・タイミングでトップに持ってこられるのは強力。《ジャイルーダ》の誘発でリアニしたいクリーチャーを仕込むのもあり。
43.サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift
土地以外のバウンススペル。「超過/Overload」すれば対戦相手全体に効果を広げることができる。相手が盤面を揃えてきた際に打ちたい。
ミシュラランドは戻せないし、《野生の魂、アシャヤ》が出ているとその対戦相手のクリーチャーは戻せなくなるので注意。
自分がコントロールするパーマネントは対象に取れないことも注意が必要。
44.湖での水難/Drown in the Loch
墓地を肥やすこのデッキにとってはほぼ確定除去で確定打ち消し。
《虚空歩き》を出しているときだけは墓地の枚数に注意。
45.マナ吸収/Mana Drain
次の自分のターンにマナが増える打ち消し。強い。無色マナしか出ないので有色に変換するなどして無駄なく使いたい。
46.再造形/Resculpt
1マナ重くなり、相手に与えるトークンも大きくなってしまったがアーティファクトかクリーチャーを追放できるようになった《猿術》。
《倦怠の宝珠》などのスタックス系のカードを割れるのが強み。追放であるので再利用もされにくい。
47.激情の後見/Fierce Guardianship
統率者ピッチ。基本的に《ジャイルーダ》がいる状態で戦うので0マナで唱えられる機会は多い。そうでなくてもシングルシンボル3マナの《否認》なので使えなくもない。
48.幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker
アーティファクトかクリーチャー、土地を2つをブリンクする。《ジャイルーダ》の能力をもう一度誘発させることが多いが、《魔力の櫃》などのマナ・ファクトを起こすこともある。
《タッサ》と同じく、「オーナーのコントロール下」ではなく、「あなたのコントロール下で戦場に戻す」。
《クローン》と《ジャイルーダ》を対象にブリンクすると、同時に戦場に出ることになるため《クローン》は《ジャイルーダ》になれないので注意。
49.Saw in Half
クリーチャーを二分割する変わったスペル。除去としては使いにくいので、除去をフィズらせるために使うかと思いきや、攻めにも使える。だいたい《溜め込む親玉》か《残虐の執政官》を両断する。
トークンのコピー・トークンを生むこともできる。
《クローン》に使った際には、その《クローン》がコピーしたクリーチャーを分割することになる。新たに2つのコピーになれるわけではない。
50.意志の力/Force of Will
青ならば入れておきたい打ち消し。説明不要で強力。
51.水没/Submerge
クリーチャーをライブラリートップに戻すという擬似除去スペル。トップに置くということは、そのクリーチャーのマナ総量が偶数ならば《ジャイルーダ》の能力で釣り上げることができるということ。
0マナで打つためには対戦相手が《森》、自分が《島》をコントロールしている必要がある。だいたい誰かが《森》はコントロールしているので大丈夫。
エンチャント
52.神秘的負荷/Mystic Remora
青いデッキであれば入れて損はない置物。1ターン目から置けるのが良い。
「ジャイルーダ」に限らず、《Remora》と《リスティックの研究》は両方が採用されることが多いが、3マナであること、序盤はマナ・ファクトからの《ジャイルーダ》の早期着地を目指すことなどから《リス研》は不採用にしている。
53.心なき召喚/Heartless Summoning
-1/-1されてしまうがクリーチャースペルがすべて2マナ軽減される置物。かなり強力で、《クローン》たちを2マナで唱えることができるので2アクションしやすくなる。
頑強で帰ってきた《エレンドラ》が落ちてしまうことだけは注意。
54.ネクロマンシー/Necromancy
リアニスペル。多くの構築では《ネクロマンシー》ではなく《動く死体》が採用されている。
1マナ重い《ネクロマンシー》を敢えて採用している理由はその奇襲性。インスタント・タイミングでリアニできるため、その場に応じたクリーチャーを唐突にリアニさせることができるし、相手の墓地対策を躱したりリアニスペルをフィズらせたりすることができる。また、《溜め込む親玉》からサーチすれば2マナと3マナの違いはない。
インスタント・タイミングで使用した際の生贄に捧げるタイミングは「次のクリンナップ・ステップの開始時」であることに注意。悪用はできない。
プロテクション黒を持つクリーチャーをリアニすることも可能だが、対象が不正となるため状況起因処理ですぐさま墓地に置かれる。
55.霊安室/Mortuary
固有コンボのためのパーツ。必要なのは《ジャイルーダ》、《クローン》、《霊安室》の3枚。《クローン》はライブラリーのトップ4枚の中にいれば良いが、《クローン》を唱えて《ジャイルーダ》のコピーになることでコンボが確定で成立する。
コンボの流れは単純で、《霊安室》を置いた状態で《ジャイルーダ》の能力を誘発させて1体をリアニする。そのリアニしたクリーチャーが《灯の分身》、《千の顔の逆嶋》、《騙り者、逆嶋》以外の《クローン》だった場合、《ジャイルーダ》をコピーするとレジェンド・ルールにより《ジャイルーダ》か《クローン》のどちらかは墓地に置かれる。場に出た際の《ジャイルーダ》のミルする能力と《霊安室》のライブラリートップに戻る能力が誘発し、《霊安室》から解決するとトップに積んだ《ジャイルーダ》(か《クローン》)を《ジャイルーダ》の能力でまた場に出すことができる。そしてまたレジェンド・ルールにより墓地に置かれ、トップに戻り、能力が解決して場に出て……が繰り返されることで全プレイヤーのライブラリーが消し飛ぶ。そのままターンを渡せば対戦相手はカードが引けないため勝つことができるし、《コジレック》で自分のライブラリーを修復しておけば相手の最期の抵抗に備えることもできる。
56.知識の徳目/Virtue of Knowledge
「出来事/Adventure」持ちの《パンハモニコン》。
出来事モードは誘発型能力か起動型能力をコピーする。《ジャイルーダ》の能力を2回にすることが多いが、そのために2マナを残しておくのはなかなか難しい。フェッチの能力をコピーすることで土地を2枚持ってきてマナ加速することもできる。
本体の方はほば《パンハモニコン》で、土地やエンチャントなどの誘発も2回になる。
もともとは《蒸気の連鎖》を入れていた枠だが、お試し採用中。
「ジャイルーダ」100枚解説第3弾ソーサリー・インスタント・エンチャント編でした。
圧倒的に数が少ないのはソーサリーで、わずか4枚。以前は《意外な授かり物》や《記憶の裏切り》を入れているときもありました。特に《記憶の裏切り》は強力で、使用感をもっと試したいのですが、リモートで対戦することが多いため処理の面倒さによって不採用に。
ここまで読んでいただきありがとうございます。次回、アーティファクト・土地・その他編で一区切りとなります。
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