見出し画像

介護現場の事故報告書の正しい受け止め方

どれだけ気をつけていても介護現場では事故は起こります。事故が起こると事故報告書を書きます。今回の記事では、事故報告書を正しく活用するために必要な考え方をお伝えします。

事故報告書を書くのは”犯人”を明らかにするためではない

事故が起こるとまず最初に気になるのは「誰がしたか」ということかもしれません。いわゆる「犯人」探しが始まります。誰に事故の責任があるかということです。

施設全体にそのような雰囲気があると、事故を隠そうとしたり事実を報告したくなかったりするかもしれません。そうなると、同じ事故を起こさないようにみんなで気をつけようという前向きな取り組みがなされません。

事故報告書を書くのはなぜか?

同じ事故を防ぐために、皆で検討できるからです。重要なのは誰に責任があるかではなく、事故を防ぐために皆で共通の認識を持つことです。

事故を完璧に防ぐことはできないかもしれません。しかし、同じ意識を持つことでかなりの程度事故を防ぐ力になります。事故は起きないほうが良いですが、事故が起きた時にみんなで前向きに取り組むきっかけにできれば、事故を前向きに活用することができます。

事故報告書を前向きに活用する意識があれば、利用者やみんなのために事故報告書を提出する良い雰囲気ができます。皆で同じ方向を向ければ、一緒に前進していくことができるでしょう。

事故は誰でも起こしうるもの

「自分は失敗しない」と言い切れる人は一人もいません。自分以外の誰かの事故として受け止めるのではなく、自分も含めたチームの事故と受け止めましょう。他の人の事故という意識は、事故の再発につながります。

自分は外から見ているという態度ではなく、チームの事故として自分も含めましょう。そうするとチームプレーで事故を防ぐ協力体制が生まれます。

まとめ

気をつけていても起こってしまう介護現場での事故。チームで取り組むことで、事故を防ぐために協力できます。小さな事故を減らすことが、大きな事故を減らすことにつながっています。ぜひ、事故報告書を活用して皆で事故防止に協力しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?