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2023.7.17 人生初ナウシカ


今日は風の谷のナウシカを見た。
28歳にして、人生初のナウシカ。

世間は「君たちはどう生きるか」で盛り上がっているのに…私は何ウェーブも乗り遅れている…

ナウシカは親と幼少期に少しだけ見たけど、王蟲が怖くて挫折してしまい、それ以来なんとなく見ずに生きてきた。

この歳になってナウシカで泣くと思わなかったので記録しよう!


まず、きっかけから。

職場の人と「夏っぽいもの」の話をした時に、1人が「金曜ロードショーで家族と見るジブリ」を挙げていた。確かに夏って感じがする。金曜ロードショーでジブリが放送されると必ず話題になるし、みんなジブリが好きなんだね。

話題が好きなジブリへと移行して、私がナウシカを見たことないと話すと、翌日にナウシカのDVDを貸してくれた。せっかくだし、と思って見たのがきっかけ。


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本編。


見る前の私のナウシカ知識は、王蟲が出てくるということだけ。ナウシカが風の谷の姫ということすら知らなかった。なんかの戦士だと思っていた。あらすじも全く知らない。


私の家で職場の先輩と一緒に観たのだが、感想としては、すご!おもしろ!!でした。

自然と、自然を破壊する者、自然を守りながら共存しようとする者の姿を描いた映画なんだね…自然に抗いながらゆっくり破滅に向かっているこの感じ、この先の未来のよう。

そんなテーマが含まれている作品だと知らずにポヤ〜ンと見ていたら、途中からおや?これは深いぞ?と見る姿勢を改めた。

風の谷からすると、平穏を脅かすトルメキアもペジテも悪者だが、それぞれの立場で考える正義の元で動いているから「完全な悪」として映らない。(気がする)


クシャナは人間が蟲に脅かされずに過ごすために腐海を焼き払いたいと人間の立場から見た正義を述べているし、ペジテはプレメリアへの復讐のために王蟲の子を攫うが、これは故郷のための正義といえるし。

風の谷と対立する側にもナウシカを助けてくれる善人はいて、だからこそ憎めない。


(…と書いてるけど、きっと世の中の人達はこの感想を何十年も前に経験しちゃってるんだよね…同じ温度感で話せる人が周りにいないことが少し切ない!!)



気を取り直して好きなシーンをいくつか挙げると、



①ナウシカが城おじ達を助けるシーン

引用:スタジオジブリ

もう助からないと諦めている城おじ達に、エンジンを切りマスクを外して「必ず助ける!」と鼓舞するシーン。ウィンクが眩しい。

私は完全に城おじの目線で見ていた。姫さまが、私のような老ぼれのために身を挺して助けてくれるとは…という嬉しさで涙が出てしまう。

その後の腐海に降りた後に、ナウシカが逃げる手順をテキパキ指示するシーンも素敵だ。


ナウシカは一国の姫なのに、あまりにも逞しくかっこいい。城おじ達への的確な指示、現場第一線で活躍する実力者かつ溢れるカリスマ性、生き物全てへの優しさも備えていて、現代の求める強い女性像だ。



②城おじ達がナウシカのことを語るシーン

「わしらの姫さまはこの手を好きだというてくれる。働き者の綺麗な手だというてくれましたわい。」

風の谷の人達がナウシカのことを大好きな理由が裏付けされたシーン。こんなことナウシカに言われたらそりゃ好きだよ〜!!

その後「あの森を見たら姫さまが悲しむだろうな」と城おじ達が話す所も好き。ナウシカの自国愛がみんなに伝わっているからこそ、出てくるセリフ。



③王蟲の子にナウシカが治癒されるシーン

引用:スタジオジブリ

ナウシカの怪我を治す王蟲の子が健気で涙が出る。子供の頃は気持ち悪いと思っていた王蟲だが、可愛く見えてきた。


映像として好きなシーンはここ

引用:スタジオジブリ

ナウシカの部屋は映像が素敵で、悲しいシーンなのに何度も見返したくなる。こんなに綺麗な胞子がもうすぐ枯れてしまうことが切ない。


他にも、クシャナが生きててガッカリするクロトワの人間味とか、ぎっくり腰なのに戦車奪っちゃう城おじ達のアグレシッブさとか、冷静沈着なユパ様の戦いぶりとか。魅力的なキャラクターが沢山。


簡単に感想を書くつもりが思ったより長くなってしまった。
私も風の谷の民になりたい。


余談だけど、あまり仲良くない人でも、好きなジブリ作品について知りたくなるのは何故だろう。しかも、その作品を好きな理由から、人となりがなんとなくわかる気がする。不思議だね〜


他のジブリも見返したいなと思った夜でした。
これからアイス食べてまったり。

写真は先日食べた可愛いジェラート

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