【読書メモ】「嫌われる勇気」
少し前(今も?)に日本でブームだったというアドラー心理学。そのきっかけとなったと言われている「嫌われる勇気」を読んでみた。
2年ほど前に一度読んだことはあったものの、すっかり忘れていたので、再読。特に気になったことを、備忘録としてメモしておこう。
有名な本なので、レビューを書かれたりYouTubeで上げられている方も多い。そこで見聞きした言葉を拝借するけれども、「アドラー心理学は、心理学ではなく哲学だ」と言われている。そして、私はそれに心から同意する。
「トラウマは存在しない」とするアドラー心理学の考え方には、「心理学」という観点からは全くピンとこないのだけれども、「哲学」という観点で聞くと、「なるほど、そういう考え方もあるのね。へー」と、スッと理解できる。
また、やはりこの本の中で一番刺さった部分は、「課題の分離」だ。ついついバタバタとしていると、どこまでが自分のコントロールできるもので、どこからができないものか、境界線が曖昧になってしまうことが自分にはある。
後々冷静になって考えてみると、あれだか頭の中をいっぱいにしてモヤモヤしていた案件が、そもそも「自分の課題」ではなく、コントロールの範囲外である、ということが多々あった。これかもあると思われる。残念だけど。
改めて「課題の分離」の概念、しっかりと頭に入れておこう。
また、「目的論」の話も非常に興味深かった。
「不安だから外に出ない」のではなく、「外に出なくていい理由として、不安という感情を作り出す」というもの。
これ、たまに買い物のときに意識的にやっているかも。
「外出に必要だから、新しい靴を買う」ではなく、
「(このめっちゃ可愛い、けどちょっぴりお値段の張る靴がとっても欲しい!)靴を買うことで、外出をもっと積極的にするだろう、だから靴を買うべきだ」
という場合。あれ、ちょっと違うかも。笑
なんにせよ、このパンデミックでほぼ外出しない、かつ、状態の良い靴を約30足持っているので、靴を買う理由は何一つないのだけど、可愛い靴をみると欲しくなる病をすぐに発症するのは困ったものだ。
あ、読書メモから逸れてしまった。
もう一つ、今の自分に刺さった部分を紹介。
「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」と。
これ、人生の命題だなぁと思う。
向き合い続けていこうと思う。
己の人生の意味と、靴への物欲と。