25.いま会いに行きます
※自殺の話含。注意
葬儀以来、初めて会いに行ってきました。
四十九日までに一度は会いたかったんよね…。
あの時はまだ夏で暑くて扇風機もクーラーも必要だったけど、秋桜も彼岸花も綺麗に咲いていて、上着がいるかなと思うくらい肌寒くなってきた。
もう、顔も姿も見れなくて、あるのは遺影と遺骨。部屋に入ると彼のお気に入りのニット帽と毛布が飾ってあって、それ見てお線香をあげる前に思わず号泣。
1ヶ月ほど前までは私の隣で笑っていた彼は小さな箱に納められてて、「これが本当に現実…」と目を晒すことが出来ずに、涙が溢れた。
「いい人ほど早く死ぬ。」
彼がよく言ってた台詞。
あなたのことよ。
優しくて、思いやりがあって、人のために自分を犠牲にするような、本当にいい人やった。
苦しみに気付いてあげられへんくて、私もお母さんも後悔してます。起こったことは覆らないし、前に進まないといけないんやけどね。
私はあの日に残されたままです。
彼母から、電子機器類を譲り受けた。
彼が使ってた携帯・PCを持って帰ってきて、私の部屋の彼のポジションのところに置いた。
形見として、大事にする。
中身を見たけど、期待していたメッセージは何も残ってなくて……
分かったのは、彼が調べてた自殺方法。
そして、おそらくその方法を決行したこと…。
もう、想像しただけで胸が苦しい。相当追い詰められてたこと、最後どんな思いやったか…考えても分からんけど、考えては苦しんでる。
写真の貴方は笑ってるのに、どうして……
もっと一緒にいたかったよ。
彼のおじいさんが彼に「しーちゃんが来てくれるしええのう」と話しかけてたらしく、彼の恥ずかしそうな笑顔が見える、と……
それ聞いてまた泣けた。
照れてるのかな?会えて嬉しかった?私はここにいるよ。いつも、貴方のこと想ってます。
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