13.朝晩肌寒くなってきたよ。
「9月になったら、しーちゃん家泊まりに行くね」
ねぇ、9月になったよ。
どこにいるの?
ほんまやったら今頃、私の家で一緒にご飯食べてたかもしれない。
もっと早く一緒にいたらよかったな。
もっと早く気付いてそばにいてあげれたら……
まだそんな事考えては後悔してる。
ちょっとずつ暗いことは考えんようになってきたけど、何をしててもずーっと心が苦しい。
もしかしたら彼のこと救えたかもしれない。きっとそれができたのは私だけやった。苦しい時にそばにいなくて、なんのための彼女やったんやろ。
しーちゃんのせいじゃないよって言ってくれる人もいるし彼も絶対そんなこと思ってほしくないはずやけど、やらずに後悔は一生後悔やわ。
最後にデートした時、改札でバイバイして姿が見えなくなるまで見送ったのが最後やった。彼もまたねって最後までこっちに手を振ってくれてた。
いつが最後になるかなんて誰にも分からへん。1日1日大事に生きなあかんなって身をもって思う。
まだ毎日無気力で、仕事のある日はメリハリのある生活ができるけど、休日は何もしてない。
ほんまにさみしくて、どうしたらいいんやろ。
毎日彼の写真見て、お話ししてるけど。
動物飼おうかなと思ってるくらい、家で1人でいるのが寂しい。
命は大事にせなあかん。
なんでも時が経つと当たり前になって慣れてくるけど、思いやりの心も忘れたらあかん。
せめて死別という経験が、今後の私の糧になりますように。。
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