[実例:先進国家"F"]
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生年・性別は医療・スポーツにのみ適用される。結婚や養子の制度はなく、「縁組」の手続きをすれば誰とでも家族になれる。人数制限は原則5人前後で、それ以上は「団体」として登録される。
全体責任制で、リーダーや取締役など、表立って責任を負う立場が設けられていない。大きな問題が起きた時、国はあくまで個人ではなく、団体に責任を問う。
国家の代表はTPOに応じてその都度選ばれ、国民の共通認識を体現する。特定の個人の地位を保証するものではない。
構文、会話、農耕、調理、技術、裁縫、護身が学校の主要科目。数年間の基礎教育により、社会生活を送るのに充分な能力を習得する。
人気の科目は、自活のための簡単な家具や家作り、お菓子作りや、家庭菜園の実習など。裁縫の時間には、舞台衣装やぬいぐるみ作りも行う。意外と男子にも人気。
国へは寄付という形で納税。イベントへの参加や特定の商品の購入など、様々な形でチャリティーに参加できる。国庫は国民の共有財産であり、国民一人一人の意思によって管理・運営されるものとする。
芸術分野は国が最も奨励しており、音楽、服飾、演劇、映像制作などの教育が充実。無料講座や通信教育を含め、スキルを学ぶための多くのアクセスがある。
演者がスキルとして身につけるアクションは、特にハイレベルのものは国家資格として認定され、市民を守る治安部隊にも所属できる。これは運動能力の高いスポーツ選手も同様である。
公園内のアスレチックを始め、街にはスポーツ施設が充実しているが、身体に著しい危険の及ぶスポーツは禁止されている。市民には安全指導を徹底し、危険行為があった場合は罰則の対象となる。国民の安全保証の為、国家単位で順位を競う競技大会には原則不参加。
宇宙は神と同義と見なされ、国家の信仰の対象である。よって、特定の強い信仰を持つ宗教団体の設立は、搾取の温床となる危険も高いため、原則認められない。個人的なファンクラブ(愛好会)の設立は自由。
諸外国とは、特に料理と芸術の面で良好な交流関係を築いており、同時にセキュリティにも細心の注意が払われている。
入国審査には最先端のテクノロジーが用いられる。未認可の宗教、動植物、武器、薬物等、国の脅威となりうる外来の物質や思想の無断持ち込みは厳罰の対象であり、国の指示に従わない場合は逮捕・強制送還となる。
また、万が一外来の脅威を感知した場合、国民にはセキュリティセンターに通告する義務があり、直ちに治安部隊が出動する。
外来のものが未知のウイルスだった場合には、直ちに全患者数を把握し、彼らに対しあらゆる自然療法が施される。そして有効な治癒法が見つかり次第、治安部隊を通じて速やかに市民に行き渡らせる。
この強固なネットワークにより、国家は今日まで、災害による大規模な社会的損失に見舞われたことがない。
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