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読書ログ「医学のたまご」海堂尊

ふと気になって手に取り、レビューを検索したところ、「小見出しがそのまま人生の格言になる」との感想が目につき、読んでみようと買った本。

海外を拠点にしている父親と、日本でシッターと暮らす主人公のカオル(中学生)の会話はメールのみ。ただ、そのやり取りの中の言葉に、毎回はっとさせらせた。

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ーー1箇所だけ抜粋ーーー

✉️「両方の戦略が頭にあると、無意識のうちにラクな方を選んでしまう。それが弱い人の特徴だ。そしてどういうわけか、ラクな方の道は敗北へつながることが多い。ラクなほうを選ぶひとがどのくらい多いかというと、ラクじゃない方を選ぶ人は、往々にして『変人』と呼ばれる。そしてその中で成功した人を『勇者』と呼ぶ。世の中に『勇者』がいかに少ないか歴史好きなカオルならわかるだろう?」

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本好きな人なら、このカオルへの文を読めば、なんとなく父がどんな人で、カオルと父がどんな温度感の親子なのか、なんとなくわかりそう?

この本を読んでよかった。

物語ではあるけれど、私にとってこの本は、物語調の人生の取説本。仕事や人生のHow to本を読むより、暖かくじんわり素直に染み込むのでオススメ。



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