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雑感想:米代恭の未読短編を読む

米代恭の未読短編を読む。 「僕は犬」は、てっきり往生際の後に書かれた短編なのかと思うほど達観していて良かった。 ついでに「往生際の意味を知れ!」の話をすると、終盤に近づくに連れて、展開が一本道ではなくなってテンポが悪くなったように感じていた。で、最終巻の読了感は直後イマイチだったんだけど、じわじわとここにある「葛藤」がいいな…と思うようになった。 「あげくの果てのカノン」は、「先輩」があくまで信仰の対象と描かれていたけど、往生際の日和は主人公と過ごす時間が長くなるにつれ

    • ゴジラの神格性とその破壊【ゴジラ-1.0感想〜ギャレゴジ、エメゴジ、シンゴジとの比較を添えて〜】

      ※ゴジラ-1.0の完全なネタバレがあります。ローランド・エメリッヒ版のゴジラ、ギャレス・エドワーズ版のゴジラ、シン・ゴジラ、アニメシリーズのゴジラに関しても一部ネタバレを含む言及があります。 ゴジラ-1.0のゴジラがあそこまで恐ろしいのは何故だろうか。 主人公が初めに大戸島で邂逅したゴジラは、銃の音に反応し、兵士にがぶりと襲いつく。首を大きく振って暴れるその姿は、「ジュラシックパーク」の肉食獣を思わせる。 次に主人公が海で再会を果たしたゴジラは、ビキニ環礁の核実験の影響を受

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