退職3

無事、責任者に退職の意向を伝えた後、退職日までの約2ヶ月、責任者と退職の手続きをこそこそ進めました。

私が働いていた医療機関は公立でしたので、まず、辞める人はいません。
辞めるのは、定年退職される方と決まっていて、定年退職が決まっても数人は、再雇用されるので、私のように自己都合による退職は、本当に稀なことでした。

結婚して、子どもが出来れば、産休、育休は取得するのが当たり前の職場でした。
「いつから、産休入るの?」
「育休、どれだけ取る?」
嫌味でなく、そんな話をします。
「育休は1年間取るよ~」
と言うと、
「えっ、1年間しか取らないの?3年間取れるよ?」
と。
(育休中の手当は、休んだ期間にもよりますが、2年間までは少額ですが、でます)
ちなみに、私は上の子どもの育休を2年間取りました。
育休中に、下の子どもを妊娠、出産、また、2年間育休を取得しましたので、産前産後休暇を含めると、5年間近く仕事を休んだことになります。
私のように、続けて出産し、そのまま、育休を取る人も珍しくなく、
「○○さんって、いつ、復帰だっけ?」「まだ、来年じゃない?」
などといった会話も普通なことでした。

妊娠したから辞めないといけない、なんてことは全くなく、
妊娠→出産→復帰が当たり前。
復帰の時も、子どもが小さいので、時短(時間短縮勤務)を取ることが当たり前の職場でした。

正職員ですが、時短さんは定時で帰らせてもらえ、終わらない仕事は「いいよ~やっとくから。子どもが待っているんでしょう?帰りなよ~後のことは、何とでもなるよ」

そうやって、声をかけてくれる、今、思い出しても、とても、いい職場でした。

もちろん、いろんな個性的な人はいますが、優しい人ばかりでした。

で、責任者にしても、無用な混乱は避けたいので、退職日ギリギリで部署のスタッフに通達し、私があれこれ詮索されることが少なくてすむように配慮して頂きました。

それでも、何かトラブルがあったんじゃないか?何か重い病気なんじゃないか?と質問攻めにあいましたが。

最後の日、お花をもらい、たくさんの人と写真を撮って別れました。

辞めたことで、収入がなくなることが一番の不安でしたが、旦那も働いているし、何とかなると言い聞かせて。

後悔はありません。

私が在宅するようになったので、息子の学童保育も同時に辞めることにしました。

息子は帰宅すると、用事をしている私のそばに来て、学校であったことを話してくれます。夫や下の娘がいない、息子とだけの時間です。

学童保育から、疲れた顔をして戻って来ていた息子の穏やかな表情を見ると、一緒に過ごせる今を大切にしたいと改めて感じます。


退職後、

【小1の壁】と言う言葉から、同じように子どもが小学生になった時にぶつかる壁を困難に感じている人がたくさんいるのだと知りました。

私は子どもの世話を、旦那の実家や学童保育のスタッフさんを含めて、他人に任せたくない!と思っていました。

子どもの世話は自分でしたいと思っていました。

私は自分が離職することを選択しましたが、近くの職場に転職する、割り切って誰かに頼る、自分だけで頑張ろうとしないなど…他の道もあったでしょう。

それでも、今は、良かったと思っています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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