『BEASTARS』を第1話から見るべき理由
連載開始時期が映画『ズートピア』と被ったがために、誤解を受けているであろう漫画『BEASTARS』
違います
『ズートピア』が多様性に言及するなら、
『BEASTARS』はあらゆる差別化を直視させる。
肉食と草食、男と女、君主と奴隷…みんな、ちがってみんないい。なら、この埋められない溝と禁忌たちは何だ。と常に問いかけてくる。
しかし、問題が社会化するほど、当事者意識は薄れ、傍観者になってしまうのが常である。
そこで、第1話。
主人公レゴシ(ハイイロオオカミ♂)は、冒頭で"俺は一体、何者なのだ"という問いにぶつかる。
思春期といえば、思春期。だけれども、肉食獣らしからぬ、のほほんキャラの彼が、ぶつかった問い。
折に触れて、彼はこの問いを思い出す。
そして、読者(視聴者)もまた、この問いを想起することで、突きつけられた課題を、"個"の問題として向き合えるようになるのだ。
回を重ねるごとに魅力的なキャラクターやエピソードが溢れているので、後追い視聴でも構わない。
でも、レゴシと進みたいなら、第1話を見逃さないでほしい。
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