2月3日の振り返り 節分には豆まき。豆が届かぬその先の闇に鬼がいるような気がして、幼い私はそそくさと座敷へ戻る。歳の数だけはとても食べられないから手伝っておくれと、祖母の皺だらけの指から私の三宝へ煎り大豆がこぼれる。玄関には鰯の頭と柊の枝。今は誰も住まぬ家には鬼を祓うものもない。
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