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1日3分で会計が少しわかるまとめ 7

今回は前回に引き続きT勘定の読み方書き方をみていく。


前回は資産勘定をみたので、今日は負債勘定及び株主資本勘定をみる。

前回の復習を兼ねて、ある企業が現金50000を使ってコンピュータを購入した例を考えてみる。これは、現金のT勘定の貸方とコンピュータのT勘定の借方に50000を記入する。すなわち、二つの資産勘定が連動して変化していた。

これに対し、企業が50000のコンピュータを取得するために銀行から50000を借り入れたとする。この場合においても二つのT勘定の右側と左側に同一金額の記載がなされるが、ここでは一つの資産T勘定(すなわちコンピュータのT勘定)と負債T勘定に変化が生じる。

ここで気づくかもしれないが、実は負債のT勘定は右側への記入は価値の増加を意味し、左側への記入は減少を意味する。これは株主資本勘定も同様で、資産勘定とは対照的である。


最後に問題を少し複雑にする。企業が上記借入金で取得したコンピュータを売却して100000を得たとする。すなわち50000の転売利益が出た事例である。

素直に考えれば、現金のT勘定の借方に100000、コンピュータのT勘定の貸方に50000を記入することとなる。もっとも、これでは左右の金額が合わない。そこで登場するのが株主資本勘定である。

株主資本は繰り返し述べているように、資産と負債の差額である。株主資本勘定を用いると、以下のようにあらわすことができる。

すなわち、株主資本T勘定に関しては、土地の喪失を現金の取得とのそれぞれに対応した二つの変化として記録するのが会計上の慣行なのである。


今回はここまで。

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