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最長片道切符のルート(2022年3月現在)

どうも、しらさぎです。

ごくたまーにしか投稿しないこちらですが、今回は本来の鉄道ネタで。

最長片道切符といえば、あの手書きで書かれたきっぷが出てくることでおなじみです。

なんといっても四国・沖縄以外は全ての都道府県を巡ります。日本全国をまわりたいというのなら、これほどわかりやすい回答もなかなかないのではないでしょうか?(あ、途中で行ったり来たりして「わたし、なにしてんだろ?」となる可能性についてはスルー)

長旅をするならこれ!というくらいの代物。得られた経験や思い出は将来にわたって必ず影響します。30~50日、旅が日常になるという体験。究極の鉄道旅行として、チャレンジャーがいまでも登場しています。

そういうぼくも2015年夏に挑戦し、ゴールすることができました。この旅行ができれば、結構他の旅行なんとでもなっちゃうんです。日常でも「あれとこれだけやっておけばよし」少しは自分の頭の悪さも改善されたと祈りたいものです。

まとめサイト的なノリで書きましたので、ご利用は自己責任でお願いします。

上の画像はぼくが2015年夏に行ったときのもの。札幌駅で発売されたものです。当時は北海道新幹線開業前で津軽海峡線経由。そのため急行「はまなす」という夜行列車で長万部から五稜郭を経由して、青森へ降り立つことが出来ました。いまは北海道新幹線で本州へ渡るルートになっています。また、いまや過去帳入りした清流を眺めながらゆったりとした旅が楽しめた三江線にも乗ることができました。

いよいよ本篇ですが、この記事は次のような人に向けて書いています。

①言葉で聞いたことがあるけどよくわからない

②鉄道旅行って何しているの気になる(極端な例なので一般化しないように)

③最長片道きっぷを使った旅行をしてみたいと思っている

現在の経路一覧は、後半に画像で載せていますのでそちらをみてください。実は、画像をDLして一覧をそのまま写して、JR北海道・東日本・東海あたりの窓口に持参し「このルートで片道乗車券発売してください」というと駅にもよりますがだいたい1~3週間くらいで発売してくれます。※

基本的に大規模な駅ほど、スタッフもそろっており本社との連携もスムーズにいくため早く発売になります。

※災害で運休区間が出ると発売見合わせになることがあります。代行バスが出れば発売されますので最新の情報をこまめにチェックしましょう。

1.最長片道切符とは

(1)営業キロ(路線距離)最長

諸説ありまして、熱い議論が展開できるところですが、ひとまずぼくは「国内の鉄道会社で営業キロが最大になる片道乗車券」と位置づけています。いや、本当は運賃計算キロとか換算キロとかまあまあ考え出すと頭が痛いけれどなかなか味わい深い内容もあるんですけれど。

一応実際のレールの敷かれている距離に応じて出されているはずの営業キロが長いというのが一番自然なのではないかと思います。運賃計算キロというのは営業キロから数字を操作してますので、腑に落ちない人が出るでしょうし。

(2)乗車券で描かれるルート

最長片道切符は路線の改廃によってルートがしばしば変わります。2015年夏以降では既に数回ルートが変更になっています。わかりやすいところでは2016年3月の北海道新幹線開通それから2018年4月の三江線廃止です。特に三江線の廃止はそれまで数十年変わっていなかったとされる中国地方の経路を大幅に変えた点が非常に興味深いものになりました。

近年の最長ルート総延長は以下のとおりになっています。

2015/05/30~2016/03/25:10995.2キロ:仙石東北ライン開業による変更※1

2016/03/26~2018/03/31:10968.6キロ:北海道新幹線開業による変更※1

2018/04/01~2020/03/31:10827.2キロ:三江線廃止による変更※1※2※3

2020/04/01~現在:10717.0キロ:BRT区間が鉄道営業終了※3

※2022年9月に西九州新幹線が開業するためルート変更が見込まれます。現行のルートでの実施は旅程の消化速度を考えると8月中旬スタートまでになりますので2022年夏にしようか次の冬にしようかとお考えの方は必ずこの点を踏まえて選びましょう。

※1東日本大震災による不通区間(運転休止区間)のうち代行バスも運行されなかった区間は除外されています。

※2芸備線の営業キロを誤入力したため前回は10828.2キロと1キロ多く計上されていました。お詫びの上訂正します。

※3鉄道事業は終了したはずのBRT区間を含んだ乗車券が出てくるという指摘がありまして、今後の最長片道切符の発売例を待っている段階です。この件の詳細と個人的見解はこの続きで明らかにしますので、これから旅行を計画されている方はぜひ最後までお読みください。

ちなみに、BRT区間というのは乱暴にまとめると2011年の東日本大震災で被災した後にバスで復旧した区間を言います。気仙沼線の気仙沼~前谷地(柳津~前谷地は鉄道でも復旧しているので鉄道・バスどちらにも乗れる珍しい区間)、大船渡線の気仙沼~盛が該当します。



2.最近生じた問題点~BRTをめぐって~

早速ルート一覧を出したいところです。その結論から確認されたい方は、この2.をパスして、先に3.をお読みください。

ただ、ルート一覧をお示しするうえで、2020年4月のにRT区間つまりバスが走っている東北の2つの路線の一部で鉄道事業が廃止となりました。このため、最長ルートが変更になったという見解があります。この点については「変更なしではないか」という指摘もいただいていたため、どう考えようとしたか書いておかなければいけません。

BRTのバスの運行自体はされるのですが、このことで引き続きJR鉄道路線→BRT区間→JR鉄道路線という経路をたどる乗車券が発売されるのかどうかという疑問が出てきます。

○最長ルートからは外れるという見解

最長片道切符について特に詳しいサイトを運営している方が出している見解ですが、鉄道事業廃止によってルートからはずれるはずだというものです。ただ、乗車券発売はないという記述にはなっていないところが気になるところです。詳しくは下のリンクからどうぞ。

○鉄道事業は廃止

Twitterでも当アカウントにご指摘がありまして、引き続き発売されるはずだというものでした。ご指摘を受けまして、少し調べてみました。

まず、BRT区間での鉄道事業廃止については、河北新報などの記事で確認することができます。当初は2020年秋の予定だったものが、4/1に繰り上がりました。確かに廃止です。

○結局どうなるか?

当初は、専門サイトの指摘通りルートが変更され、BRT区間を含んだ最長片道きっぷは発売不可との立場をとっていました。しかしご指摘や補充の調査で得られた情報、過去の最長片道きっぷ発売実績を考慮した結果、立場を改める必要があると判断するに至りました。

ただ、一部条件付きになりますので理由とともに以下説明になります。

まず、鉄道事業が廃止になりましたので、そのままですと確かにJR鉄道路線→BRT区間→JR鉄道路線というような経路をたどる乗車券は発売されないことになります。

これが原則ではありますが、BRTは2012年から運行開始になっていて、道路運送法に基づいた運用になっています。この点は以下のプレスリリースにて明らかになっておりまして、鉄道事業の廃止以前からこの運用が続いていて、そのさなかでの乗車券発売となっていました。

ここで、ぼくの所持している最長片道きっぷに戻ってみたいと思います。



実はこれBRT区間挟んで発売されております。つまり、BRT区間は2019年以前から道路運送法とJR東日本の一般乗合旅客自動車運送事業取扱規則に基づいて運用されていて、それに基づいて最長片道きっぷは発売されていました。

ちなみに発売されたのはぼくだけではありません。ぼくよありあとに2016~2019年に実施したということで掲載されたきっぷの画像と投稿者のコメントからもBRT区間が含まれて発売されていたことが確認されています。そしてこの条件は、鉄道事業廃止になった今も変わりません。

というわけで、別の通達などで特別ルールなどが追加されたり、ルール変更がなされたりしていない限りは、今後もBRT区間を含んだ長距離の片道乗車券は発売されるはずであり、最長片道ルートも鉄道事業廃止があった2020/04/01での変更はなかったはず(BRT区間も引き続き算入)と考えるべきではないでしょうか。

ただ、現時点で収集した情報に基づく推論ですので、今後の新着情報によっては覆る可能性があります。従いまして、この議論の決着は実際に乗車券の発売を待つことなりそうです。

↑JR東日本の一般乗合旅客自動車運送事業取扱規則。鉄道路線と乗り継ぎについてその場合はBRT区間も含めて鉄道路線の旅客規則を適用するとしています。
(追記)
2022年3月に確認したところ2021年になってもBRT入りで発券できたようです。ぼくの投稿を参考にしてくださったようです。リンクを貼ります。
お読みいただき本当にありがとうございました。机上の予測と実際の発券例が一致しましたので、JR版についてはBRTを含めることは引き続き可能というのをこのnoteでの見解とさせていただきます。

※後でお示しする通り、最長ルートは近年JR版とIGR版の2通りが提唱され、どちらも支持されている現状があります。この段落での議論はルート一覧を見ればわかりますが、JR版のみ問題になります。IGR版ではBRTが初めから除外されておりますので、そもそもこの議論は生まれません。
(追記2022年3月)
ところがTwitterにてIGRとBRTをまとめて含めた発券例が確認されています。もっとも、本来BRTとIGR両方を含めることには規則解釈上の疑問がまだ残っておりJRは6社あるため他社の対応を注視する段階にあると思われます。
現時点では、両方を含めた発券が今後もあまねく適用できるとの根拠が実例・ルール解釈双方とも手元に十分な積み上がりがないためこのパターンのルート表は今のところ作成する予定はありません。


3.現行のルート一覧

現在のルートは、2018年春から変わっていないとみられます。一応この立場に沿って掲載します。営業キロで10827.2キロになります。もし、BRT区間が除外されるという立場に立った場合は10717.0キロです。いずれの数字もシベリア鉄道ウラジオストク~モスクワ間の距離をなおもリードしています。ただ、国鉄の時代は13000キロ超のルートだった時代もあるものでして、ローカル線廃線その背後にある過疎問題がかなり深刻になっていることがうかがえます。

2020年6月現在は、2018年4月1日に三江線が廃止になったことによって変更になったルート(以下2018-04-01ルート)が基本です

ということで、データをまとめた一覧を公開します。既にオンラインなどで提供されているデータを基礎にしていままでの取材・報告・ご指摘などを加味して構成したものになっています。運賃もわかる範囲で計算してあります。JR版はあってるはずです。※運賃は2020年現在

※正確な情報の入手&入手した情報の精査に努めていますが、100%の信頼性を保証するものではありませんのでご注意ください。ご利用はご自身の責任にてお願いします。損害の補償などは一切応じられません。

※掲載内容は2020/06/01現在

(1)2018-04-01ルート・JR版・10827キロ

現在のルート一覧です。画像から確認いただけます。この経路を印刷して窓口にもっていけば、そのうちきっぷになって返ってくるはずです。

ここまで特に断っていませんでしたが、国鉄から受け継いだJR6社路線のみで組まれたルートになります(現在JR四国は通りませんが)。これが2015年頃まで国鉄・JR6社のみで組むというのが主流でした(ぼくもでしたけど)。

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総延長10827.2キロ/有効期間55日

運賃:大人93130円/学割74490円(2019/10消費税率改定対応済)

(補足・注意)

①番号の1→2→3→…→161まで順番に乗るということになります。

②ただし函館本線途中の森→大沼については渡島砂原を経由で乗車、山陽本線の倉敷→広島については途中三原→海田市の間を呉線経由で乗車することが出来ます。そうすると、営業キロ換算で函館線で12.8キロ・呉線で22キロ、さらに長い営業キロを(実際の距離も長いんですが)旅行することができます。そうすると合計で10827.2キロになります。

③渡島砂原経由と呉線経由の営業キロ稼ぎは、①の内容で乗車券を発売してもらえれば可能です。

④山陽線の姫路→岡山については、途中区間(相生→東岡山)を赤穂線経由で発売してもらうことも出来ます。ルール上赤穂線経由のきっぷでも山陽線を通過できる上、運賃計算キロでも最長になりますので、一般的には赤穂線経由で申請されるケースが多いと思われます。


(2)BRT除外したパターン・10717キロ

BRT区間を除外して組んだとすると以下のような一覧になります。注意事項などは(1)と同一です。

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総延長10717.0キロ/有効期間55日

運賃:大人91630円/学割73300円

(3)2018-04-01ルートIGR版・10960.5キロ

2017年に某有名鉄道系Youtuberが、最長往復切符を提唱しました。往復することそれ自体は、以前から当然に想定されていましたが同じルートを基本的には行き来するだけなので(若干違うという難しい話はここでは割愛します)、あえて取り組む人がなかなか出ませんでした。

実は某Youtuberが取り組んだ最も重要な点は往復した点ではありません。重要なのはJR以外で「JRときっぷを通して1枚で発売できる第三セクター路線」をルートに組み入れたことにあります。現状、これが例外なく可能な路線が限られておりまして、それがいわて銀河鉄道線(IGR)ということになるわけです。IGRをJR路線に+αするだけで、ルート総延長が100キロ以上伸びるんです。ということは国内の鉄道最長片道はIGRを組み入れたルートになるのではという説が有力になりました。

こちらは、以前から最長片道切符を研究していた人々の蓄積データがなかなか見つかりません。ただ、IGRを組み入れることで変わるのは東北エリアのみです。東北エリアはこの2年ほどで最長片道切符に取り組んだ人の券面や取材情報を参考に作成した上で、残りの区間も最新の路線改廃状況を反映させてみました。

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総延長10960.5キロ/有効日数56日

運賃:大人93830円/学割75190円(2019/10消費税率改定対応済)

※消費税8%時代は大人91690円/学割73480円です。一覧表で計算ミスがありましたので補足訂正します。

※補足・注意事項はJR版と同一です。仙石線の距離数を誤入力していたので訂正しております。

※IGR版についてもBRT区間を入れられる可能性が考えられるところです。しかし、規則上JR区間にほかの会社やBRTを挟めるのは原則として1度とされておりますので、IGRを含めた場合はBRTは外して掲載しております(過去の実施例もBRTは入っていなかったはず)。

(4)IGR版がなぜ最近まで提唱されなかったのか?

正直、IGRようにできる第三セクターがそれまで全国各地に散らばっていたことが理由です。そのため、考えなければいけないパターンが多すぎてJR以外の会社を加えたルートを特定することが困難だったためとされています。

現在は、最長ルートに組み入れられる第三セクターがごくわずかになってきたために、考えないといけないパターンが減少しました。そのため、本格的な提唱がなされるようになったと考えられます。

存在することは指摘されていましたが、作業の煩雑さからルート特定が見送られてきたということが経緯と考えればいいと思います。


(5)JR版とIGR版どちらがよいのか?

これは書き手によって意見が分かれると思います。

ぼくは「どちらでもよいのではないか」という立場をとっています。

IGR版はJR版より長い距離を行くきっぷを作れます。この点が一番優位に立つところです。しかし2017年当初は複数のルート案が提唱されており、どのルートが正しい最長ルートなのかという問題がありました。議論やデータの蓄積がほとんどなかったため混乱が生じたものとみられます。ただ、この点も現在は今回一覧にて示したルート案で落ちついてきているものと見られ、デメリットとしては小さくなっています。

JR版は、ルートの長さで劣勢に立たされています。IGR版が提唱されて以降2017~2018年にかけて、最長片道切符の旅行者(ツイッターで確認できた分)でJR版を実施する人が少数になりました。ただ古くは1960年代の東大生やあの有名な作家:宮脇俊三氏それから俳優:関口知宏氏(NHKで放映)と同氏の切符を用意することに助力したスペシャリストがいまして、そうした過去の著名な実施例は国鉄・JR版になります。

こういった事情が絡んでいますので、その時々で最も長い距離を求める方にはIGR版をすすめます。その時のトレンドを重視する方や新しい取り組みに習いたい方にもオススメです。逆に実施例が多いという意味での安定感を望まれる方、鉄道ファンの先輩方に続きたいという方はJR版を推奨します。

まあぼくもう一度チャレンジできるなら…次もたぶんJR版でしょうね。安定感もありますが、過去の先輩鉄道ファンがチャレンジしてきたのをみて、育ってきた人間ですからある種の愛着があるのかもしれません。特に関口氏のチャレンジはテレビで見ていた世代ですので。

正直、気分で選ばれても問題ないと思います。1万キロを超える切符を手にする人なんて年間10人いるでしょうか?どちらをとっても完走するのは同じくらい実力も運も必要です。実は体調不良での断念はあり得ます、聞いたことは少ないですが。それよりも天候トラブルでゴールしたけれど、「途中の区間が運休になってその部分を放棄してしまって切符の区間全部は乗れなかった」というケースがかなり多いんです。命の危険こそそんなにないと思いますが、結構完全ゴールするのは難しいです。

なので、無事に全区間乗ってゴールできただけでもとんでもない価値があります。その価値を前にしてJR版とIGR版の違いなんて大したことあるはずがありません。BRTが除外されたとしても10000キロを超える大旅行になること自体は揺るぎません。

(6)以前の最長ルートを知りたい方へ

2015年以降の最長片道切符(主としてJR版)のルートをこれまでの取材・調査から一覧にしたものをご用意しております。ご覧になりたい方は以下からどうぞ。


4.最長片道切符の旅を計画されている方へ


ここまで読んで「やってみよう」と思う人がどれくらいいるのかわかりませんが、実際にこれからチャレンジしたいという方に、すでにゴールしたぼくからお伝えできることを何点か。

いずれも安全に楽しんでいただくために必要なことになります。本当に実施する可能性が高い方は必ずお読みください。

①きっぷの購入は余裕を!(できれば3~4週間)

基本的に、窓口に「発売してください」とお願いしたその日に発売されることはありません。こちらは調べて正しいはずの経路を提出していますが、JRの方々はそれを発売するということは「正しい経路・ルールに基づいている」と判断していることになります。当然その判断をしなければいけないわけで、窓口に座っている方だけでは対応できません。

大きなターミナル駅ならスタッフもそろいやすいはずですので、比較的早く出てくると思いますが、ぼくが札幌駅に依頼したときは「2週間後受け取りなら大丈夫」という感じでした(当時は2015/06/23に依頼して07/05受取)。

小さな駅だともっとかかる可能性があります。1ヶ月近く待って「まだ出てこないんだけど」というお嘆きの投稿を見たことがあります。それはターミナル駅ではない駅に依頼したケースでしたが、コネがあるなら別論時間はかかるものと思ってください。

出発日の3~4週間前には依頼できるようにしたほうがいいです。連絡先の電話番号やアドレスは伝えておいたほうが無難です。ぼくも別件で窓口から問い合わせの電話が来たことありますよ。危ないかなと思って一応連絡先伝えておいて正解でした。

②強行軍はダメ!(ちゃんと寝ましょう)

長丁場です。1回寝ないで強行すると疲れがとれず大変です。余裕をもった日程を組みましょう。天候不良で先に進めない日も出てきます。ぼくのときは台風で止められました。その結果、当初08/27頃にゴールできるかもと思っていたら8/31までかかりました。30日で行けると思ったら、35日分の時間を確保しておくのが賢明です。

時間が足りなくなるリスクもありますが、疲れてくると注意力が散漫になり貴重品の忘れ物や肝心のきっぷの紛失リスクが高くなります。いずれも旅行の続行ができなくなる可能性がある話になりますので、気を付けましょう。

③現金と時刻表は必須です

着替えはコインランドリー前提です。なるべくひとつにまとめて背負うのがいいですね。あと、スマホやタブレットがぼくが旅した時よりも必需品としてのシェアを占めていますが、常に使えると思わないこと。圏外になってみたり、充電しようと思ったら予備のバッテリーが底をついていたり、あるいは壊れちゃったなんてことも。いざという時のスケジュール調整は紙の時刻表が便利です。JTBの小型時刻表は便利です。

あと、クレジットカード非対応のケース案外あります。現金は多めに持ち歩きましょう。キャッシュレスに慣れすぎて、数千円しか持ち歩いていないというのは非常に危険です。

④きっぷはなくしやすい!

最後に、きっぷは案外なくしやすいです。ぼくも途中で2回落としてます。というわけで、きっぷの管理も大切です!過去には、きっぷ紛失でそれ以後の旅行を続けられなくなってしまった例も報告されています。疲れて注意力が落ちた時が危ないですね。きっぷはケースにしまうようにして、肌身離さず携帯するか、決まった場所に保管するようにしましょう。


最後に

元々汚かったメモ書きファイルがあったのですが、2019年7月に「今年最長切符やるのでルートが合っているかみてほしい」などの問い合わせを受けておりまして、その前後で手元の情報を整理いたしておりました(2018年も来ていましたがそのときは資料の全面チェックまでは出来ず)。それをこのほど、一覧で見られるよう再構成しました。そのあと、2020年の動きを追った章段を追加しました。

なかなか「現在のルート」を一目でわかるページがなかなか見当たらないんですよね…

「さあチャレンジだ!」となっても、ルート一覧の検索に骨が折れます。最長片道切符の画像をアップロードしてくれている方々はいらっしゃるのですが、だいたい経由区間つまりルート一覧は隠れてしまっているケースが多い…(当然距離の数字はない)

また詳細内容を網羅的に取り上げたサイトもあるにはあるんですけど(末尾にリンク貼ります)、そこから必要なデータを取り出し分析するのもまあこれも多分一苦労します。実は、一覧表はなかなか見つからないです。初心者向けに「まず、どんなもんか知りたい」という時のまとめがあったほうがいいのではないか。

最長片道切符とは何なのか?一体どういう経路をたどっているのか?一番気になる点をまとめてみました。今後もJR北海道の廃線・JR九州の某路線のBRT化などでルート変更が噂されています。今後もこのnoteにて、最新の動向は追いかけたいと思いますので、いますぐ旅行というわけではなくても「今後やりたい」「来年か再来年にやれないか」なんて考えていただいてる方は更新状況をご確認いただければと思います。


ぼくの記録

あ、ちなみにぼくがやったときの旅の記録はこちらです。いまからすると写真の出来映えが気にくわないことこの上ないのだけど。ま、賛否両論あるでしょうけどその時の空気感を少しでも味わってくだされば幸いです。

ちなみに、現在改めてテキスト形式で記録を復元する試みを進めています。やっぱりそのときの空気感を残しておきたいですし。

ただいまnoteで連載中です。よろしければご覧ください。


参考(リンクは2020/06/01訪問済み)

より、詳細な仕組・本来の算出方法について知りたいという方は本当に詳しい方がまとめてくださってますので以下からどうぞ。

また、ルート一覧をまとめるにあたって

JTB時刻表(2015年以降原則として毎年3月版を確認済み)

ツイッターに上がっている最長片道切符画像

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