![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7459307/rectangle_large_type_2_f384d2c1dc1c91c4f91a7ba26d31f9a4.jpg?width=1200)
Photo by
lebeauphoto
泣ける映画を見たくない
「感動巨編」「感動作」と呼ばれる映画が苦手。お涙頂戴は冷めるとかそういうのではない。絶対泣くからだ。
わたしは子供の時分からチキンハートの泣き虫だ。ハム太郎の映画に出てきたカマスに怯えて泣き、予告編でちらっと見ただけの犬が引き離された飼い主を追って旅をする物語に泣き、プラネタリウムで見た銀河鉄道の夜で泣き、『グラン=トリノ』のラストシーンで横にいた父が引くほど号泣した。とかく感情移入しやすくすぐ動揺する。だから過剰にエモーショナルな演出は苦手……釣られて泣くから……
だから最近では、なにか作品を見るときには制作費のこと、どうやって撮影したのか、俳優や監督のこと、作品が反映している時代背景、メタファー、使われている技法などメタフィクショナルなことを考えながら見るようになった。頭の隅っこに、これは虚構だという視点を置いておく……これで没入しすぎず冷静に映画館を出られるはず……
日頃から「いぬいぬいぬいぬ」とチャントを唱えているくらい犬好きなのに犬映画を見られないのはこういうわけだ。ジョン・ウィックも、面白かったけどちょっと辛かったですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?