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目黒でアート (ふげん社・東京都庭園美術館)

ふげん社写真賞 浦部裕紀個展
「空き地は海に背を向けている」

YouTubeの2Bチャンネルで紹介されてたので行ってきたの。渡部さとるさん、好きなんだよね。

真ん中の海の写真がすごくよかった。波に高さがある。太陽の光が反射している。手前の小さい白い波は油絵を見ているよう。

海と空、雲が印象的。それらは変わらない。まんなかの土地は、緑も含めて、どうにでもなってしまう。

ところどころに巣鴨など。連続してずれていくような、壊れた破片が飛び出てきそうな。憤りなのかな。

っていうかさ、この人、というかこの作品、YouTubeで紹介されたとき、おおおと思って、実際見てみたいと思ったのは、写真集のタイトルページなんだよね。映画か!東映か!っていう。このタイトル自体もいいし、誰が考えたんだろう。受賞したときはタイトルはなかったんだよね?知らんけど。写真の魅力が湧き上がる。ドラマチックで気持ちがあがる。その気持ちのなかで写真集を読み進める。かっこいいよ。すごいなぁと思った。感服。

中村千鶴子個展 「冬のスケッチ」

ガードレールと壁のひびの写真がよかった。うだつの傾斜がおもしろい建物の写真もよかった。

ただの建物じゃん、なんだけど何がいいのか。いいのよ。何が違うんだろうね。

隣の家がなくなってその跡が外壁に残っているの、好きなんだけど、まち歩きの人が撮るそういうのと比べてだんぜんいいのは、記録とアートの違い、もちろん撮る人の目と腕の違い?あとカメラも違うのかな。私もそういうの撮るけど、ただの写真で作品ではない。そのつもりもしてない。覚悟かなぁ。作品にするぜと思って、もちろんうまくないのはわかってるけど、撮ったら雰囲気変わるんだろうか。

生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界
東京都庭園美術館


描き慣れている人の絵は楽しい。特に着物ね。
確かに細すぎる体とか、リアルではないけど、曲線とか、帯の具合とか、見慣れてて描き慣れてて、こうなってるよなっていうのがさらさらと描かれているようで気持ちいい。

手が大きくて、たまにどういう腕よ?ってくらい長かったりする。そういうのも魅力なんだよねー。画風を確立してたら強いって、いつも思うけどほんとに。

おとぎの国とか、こどもの描写もかわいい。子守唄はばつぐん。

あと掛け軸の裂が、絵と合ってたりする。かわいいのもあって、自分で選んだのかしらと思うのも楽しい。

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