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透明日記「心が枯れる」 2023/08/30

資格の勉強を詰め込んだ。昨日と今日で仕上げをやって、明日受けることにした。いまや心は戦士である。試練に立ち向かう戦士の心だ。二週間のあいだ、javaの初級文法をひとつひとつ点検しながら武装していき、それなりの見た目になった。

しかし、心は枯れた。プログラミングの試験勉強は、記号読解ばかりを強いられる。これは自然に生まれた言語ではない。人工の言語だ。何者かの計画によって作られた言語。この言語記号は豊かな広がりを見せない。

特に試験問題ではそうだ。色がない、味気ない、読み解いていった先にはAやBや0や1やら、この結果から一体何が分かると言うのか。こんなことを何百問も続けていると虚しくなる。

ゆえに心は枯れる。今朝は疲れが溜まっていた。目蓋が重かった。鏡の中の私はいつもよりブサイクだった。目つきが悪く、どこかしら妄念に囚われた、人の話を聞かなさそうな人物に見えた。そんなときは髪のセットも上手くいかない。素材が酷くて手に負えない。

気怠さの中で、頭がだるんと重く、意識が現実にフィットしにくい。意識の焦点がピタリとは合わない。頭痛が来るだろうと思っていると、夕方に来た。軽い頭痛を相棒にしつつ、仕上げの勉強を重ねる。「明日で終わりだ」という希望を糧に踏ん張った。

勉強は妄念。妄念がないと、のめり込めない。興味関心のチャンネルを開拓するわけだからか、既に身に付いた興味関心のチャンネルをいくらか閉じないといけないらしい。意識の方向を変えるために。

明日は試験に受かって、妄念を少し手放したいものだ。結果はどうなるか知らんけど、まあ明日頑張るとしよう。

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