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透明日記「いっぱい寝た」 2023/09/15

昨日の日記を書いておこう。

夜には秋を感じるが、朝昼は夏の日差しが肌を刺す。朝、ベランダで参考書を開いてタバコを吸う。コンパクトにしゃがむ、しゃがみ方、うんこ座りの亜種、アジア的なしゃがみ方。膝を立て、尻は地面に付かず離れず、地面に何かを囁くように。大好きな姿勢。椅子の上でも便器の上でも、勿論床でもしゃがんでいる。そんな姿勢のせいで、膝が伸び切らない。その話を人にすると、曲がらないというのが多いらしい。膝が曲がらないことに関する何らかの知見を持った人は何人かいたが、伸び切らないことに関する知見を持った人はいなかった。曲がりすぎる膝は何を意味するのだろうか。

そうやってしゃがんでいると、黒髪に朝日の尻が重くのしかかっていた。熱が黒髪にこもる。冷えた室内の扇風機の風で熱を洗う。頭を十指でかき乱し、ほどかれた毛髪から朝日の存在が抜けていく。熱を洗っているあいだ、まだまだ暑いなあと文句を垂れ、この仕草は季節だなあと、心に季節が入ってくることを嬉しく思う。

夕方にチキンラーメンを食べ、満腹した。満腹した身体にねっとり甘い眠気が満ちる。全身の肉がどろどろと溶け、気怠い熱が身を包む。少し休もうと床に寝転び、少し休もうが少し眠ろうに変わり、起きたら四時間経っていた。起き上がると、意識がピッタリ現実にはまり、視界がクリアになっている。ラーメン後に予定していたことはどうでもよくなり、意識の明朗さに感じ入る。明朗すぎて何もやる気がしない。少しプログラミングの勉強をすると、スイスイ進む。簡単に進むのでつまらなかった。

昨日はよく眠れて気持ちよかった。夕方に寝て、夜にまた寝て、どこか疲れていたのだろう。疲れることはしていないと思っていても。

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