映画「プロメア」応援上映に参加してわかったこと。

友だちが熱心に布教してくれたので、わたしもアニメ映画「プロメア」を観てきました。にわかですが、熱狂の理由を垣間見ることができたので、ちょっとまとめてみようと思います。映画評とか、そんなんじゃないです!

ではさっそく。

5月から異例の大ヒットロングラン上映をしている、この映画。HPには内容が以下のように記されています。

燃え上がるのは世界か、魂か―――。
全世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、
突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉の出現だった。
あれから30年――攻撃的な一部の面々が〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。
対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉の燃える火消し魂を持つ新人隊員・ガロと〈マッドバーニッシュ〉のリーダー・リオ。

熱き魂がぶつかりあう、二人の戦いの結末は――。

製作陣も出演声優も豪華なこの映画、興奮できるアクション満載で、色彩やデザインも個性的。いろいろ考察サイトなどもあるので、チェックしてみてくださいね。わたしの知識では作品の素晴らしさや細部には触れられないので。

とにかくクセになること間違いなしの傑作で、わたしを誘った友だちはもう30回以上観ていて虜になっているので、中毒性は保証します。

その友だちが映画館を出てひとこと。

「おもしろかった? だよね? じゃあ今度は応炎上映行こう!」

近ごろ話題になることもある応援上映。「プロメア」では内容とかけて、公式でも応炎上映と呼ばれています。わたしはインド映画「バーフバリ」の応援上映に行きたくて情報だけはキャッチしていたので、そういうイベントがあることは知ってました。

「応炎上映」では、お客さんが劇中の場面に合わせて、ペンライトやうちわを持って、声出しや合いの手を入れられます。とっても活気のあるイベントで、好きなキャラクターやシーンをみんなで応援することから、応援上映と呼ばれています。

あと、このインタビューも映画鑑賞前に観ていて、製作会社XFLAGさんの考え方や施策がすごいなあと思っていたので、応援上映にも興味があって、こちらも友だちについていくことにしました。

仕事ではもちろん、個人的にも何回か行きましたが、劇場で見ていると、一緒に来た人同士じゃなくても、応援上映で知り合って、差し入れや挨拶をしている人たちがいたりして、応援上映で出会う人同士で人間関係が広がっているのを見られたのはすごく嬉しかったです。(中略)
それと『プロメア』はアクション映画なので、他に応援上映をやっている『うたプリ(うたの☆プリンスさまっ♪)』」さんや『キンプリ』さんみたいに、ライブシーンがない中でどんな応援になっていくのかと思ったら、“一緒にセリフを言う”ってところに収斂していっているのが面白かったですね。
脚本の中島かずきさんの書くセリフってなかなか日常では言えないんですが、すごくケレン味があって格好いいので、僕自身もあれを声に出して言える環境って絶対気持ちいいし、楽しいだろうなと思っていたんですよ。
そしたらやっぱりお客さんもセリフを覚えて、タイミングもばっちりで一斉に言うから、やっぱり『プロメア』の応援上映はそうなっていくんだって思いました。

映画館につくと、友だちからお手製のイラストが書かれたうちわを貸してもらいました。え、クオリティが高い。

「なにか振るものがないと、手持ち無沙汰になるから。使ってね」

友だちの心配りがうれしいのと同時に、はじめての応炎上映にドキドキしてしまうわたし。振るものがないと、あれなんですか……?

そんなこんなで応炎上映に参加したんですが、隣の席の、ふだんは大人しい友だちがめちゃくちゃに叫んでました。そのパッション、いままでどこに隠してたの?? 少年のように楽しそうにいろんなシーンで大きな声を出す友だち。長めのセリフもよく覚えてるしペンライトは終始振り回してました。キャラやシーンに合わせたペンライトの色の変え方も、もはやプロ……。ここまでさせる「プロメア」が恐ろしいとさえ思いました。

友だちだけでなく、みんなペンライト持ってました。コスプレしているひともちらほら。他の席からも、技名やキャラの名前をお客さんの叫ぶ声。

「開墾滅殺ビーム!」「今石監督ありがとうー!」「ガロー!」「きゃー!リオー!!」「瞬砕パイルドライバー!」「かっこいいー!」

そしてSuperflyの歌う主題歌を大合唱。めちゃくちゃ最高潮のバトルシーンでかかる「覚醒」は心を燃え上がらせるし、エンディングに流れる「氷に閉じ込めて」で全身が静かに余韻で満たされます。わたし、この楽曲の製作陣もとても好きです。

映画を観ながら、時折振り返って客席のお客さんの様子を観察していたんですが、恍惚として幼い子どものように無垢に輝くたくさんの瞳に、「なんていう作品兵器をつくってしまったんですか?製作陣のみなさま……」と魂が口から抜けていきそうになりました。

映画「プロメア」応炎上映に参加してわかったこと。

炎がモチーフのこの映画、観ているファンの心にも確実に火をつけます。ふだんは冷静さを保つファンの方々も、応炎上映の会場にいるひとときだけは、その炎を抑えず燃やし尽くすのです。全員がまさに劇中のマッドバーニッシュ(突然変異で誕生した炎を操る人種の集団)では? 

映画館の外では、どんなに「ああ、尊い…!」と思っても、心の声は氷の中に閉じ込めて、颯爽と振る舞っているファンたちの強靭な理性。応炎上映での彼ら彼女らの完全燃焼を目撃したことで、日常生活をスマートに送っていることに敬意を抱きました。

ちなみに応炎上映後、友だちは
「はあ、すごい『プロメア』がよすぎて、記憶が飛んでる。また観にこなくちゃ」
と笑顔で張り切っていました。

実際に、一緒に見た翌々日にはまた観に行っていたので、もしかしたら記憶喪失かもしれません。そうでなければ、この作品がほんとうのほんとうにもうヤバイとしか語彙が追いつかないのですが、どういうことだと思います? ぜひ観に行って確かめてみてください。

泥水さんの描かれたこのnoteも、「プロメア」への愛がぎゅっと詰まってるので、おすすめです!

最後に、こんな情報もあります。

皆さまからの熱い応援をいただきロングランヒット中の映画『プロメア』ですが、この度、10月18日(金)より、全国76館にて4D版(4DX/MX4D)の上映が決定しました!! 応援上映や前日譚上映でも大きな盛り上がりを見せている本作のアトラクション型『プロメア』を是非ご体感下さい。

4D! え、なにがどうなるんですか? 映画はもちろんのこと、ファンの方々が4Dなんて浴びたらどうなってしまうのか、それが気になってしまうわたしです。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。