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生まれてはじめて花束をつくった。

「この日の夜、閉店時間過ぎちゃうんですけど、花束つくりたいのでお店を開けて、待っててもらえませんか?」

わたしのお願いに、「おれはイレギュラーなのは嫌なんだよ」と笑いながらお花屋の店主さんはOKしてくれた。

お花のブランドをつくる、とは言いつつ、わたしは花のことはなにも知らない。市場に仕入れに一緒に行ってみたり、見よう見まねで仏花を束ねてみたり、少しずつ学んでいる最中だ。
花束をつくれるようになる第一歩として、まずは友だちの誕生日のプレゼントをじぶんでつくってみようと思った。依頼主わたし、制作者わたしで試すのが手っ取り早い。

いつも(主にオンラインサロンの5歳サロンで)お世話になっているかえでさんへの誕生日プレゼント。

昨日の夜、8月23日で25歳になる彼女に似合うように花束をつくった。

***

仕事終わりにお店に駆け込むと、店主さんはバナナをくれた。たぶんこのあいだ夜に寄ったとき、お腹が空き過ぎて店主さんの話に集中してなかったからだと思う。ありがたく受け取りつつ、さっそく花束を。

まずは花を選ぶ。選びかたのアドバイスをもらいつつ、何色にして、どんな色同士を組み合わせるのか、主役はどれなのか、じっくり店内の花を見て考える。悩む。

花を決めたら、次は組む。いらない葉をとって、バランスを見ながら、束ねていく。店主さんに見せてアドバイスを求めてみた。

「これでどうですか?」
「どうもこうも、正解はいろいろあるよ。大ハズレだけはあるけど。あなたはどうしたいの?」

なんだ、コピーの仕事と一緒じゃないか。

ああでもない、こうでもないと、長くさわっていると、手の熱で花が悪くなってしまうから、早さも重要になる。カチッとしすぎてはかっこ悪いし、崩しすぎても変になる。塩梅がむずかしい。

なんとか形が決まったら、ラッピングはペーパーとリボンの色を選んで、そこから先は店主さんの力を借りて、なんとか完成。

ドルチェヴィータ(イタリア語で「甘い生活」という意味)という名前の、ピンクが上品でかわいらしいバラ。それに大人っぽくてちょっとショコラみたいな深みのあるバーガンディのカーネーションを組み合わせた。ほんわかした雰囲気を演出するセダムも一緒に。

かわいらしさと大人の女性らしさをもつ、25歳のかえでさんをイメージしたものだ。まだ大きな花束をつくる技術がないから、小さめの花束だけど、気持ちはいっぱい込めておいた。

ネタバレにならないように、かえでさんに花束を渡してから、このnoteは投稿するつもりだ。よろこんでもらえるといいなあ。

かえでさん、来年のかえでさんの誕生日までに、もっとレベルアップしておきます。待っててくださいね。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。